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2019フランスレストラン訪問記(3/9):アメルシュヴィール「ジュリアン・ビンツ」(★)

アメルシュヴィールはアルザス地方コルマールから北西方向に少し行った小さな村で二つ星の「オリヴィエ・ナスティ」があるカイゼルクベルクに行く途中に位置しています。

コルマールからは一日に何本もバスが出ていますので比較的行きやすい場所でしょう。アルザスワインの生産地のまっただ中を行きますのでぶどう畑の絶景を右に左に楽しみながら村にたどり着くことができます。

現在はこちらのジュリアン・ビンツ氏のお店が一つ星ですが、かつては村の入口にある「オザルム・ドゥ・フランス」というホテル兼レストランが一つ星をとっていた時代もありました。昔パリのお店で一つ星を取られたことで有名な中村勝宏シェフもこちらでお仕事をされていたことがあったようです。

「オザルム・ドゥ・フランス」は現在星をなくしていますが、ホテルもレストランも営業されていて、今回宿泊だけしましたが、地方の良さを感じられる素敵な朝食を楽しむことができ満足しました。フロマージュブラン(生チーズ)が特に良かったです。


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レストラン外観

さて、本題の「ジュリアン・ビンツ」ですが、お昼に美味しい料理店で結構な量を頂いていたので夜はやはりどうしても軽めに食べたくなり、前菜を飛ばしてメイン料理、デザートと注文しました。


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テーブルセッティング

そのようなわけでものすごく高い評価をしているわけではありませんが、メートルドテルのフランソワ・レルミット氏が物腰柔らかでとても感じの良い方で、彼のおかげでお店全体の印象がとても良かったです。

後ほど記事にすることになるかと思いますが、ジャン−ジョルジュ・クライン氏のお店「ヴィラ・ルネ・ラリック」のメートルドテルのパトリック氏とは親友関係にあるとのことうかがいました。


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クレマンダルザスボトル


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クレマンダルザスグラス

スタートはまずアルザスのクレマンからでした。バランス良く美味しいですが、やはりシャンパンと比べると味において見劣りがします。ただアメルシュヴィールで醸している地酒ということでうれしい出会いでした。


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シャンパンスナック:オリーブのミニパイ(左)とベトラーブの玉と生山羊乳のクリーム(右)

シャンパンスナックは控え目な感じです。


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アミューズ:現代風シュークルート そのムースと 西洋わさびのアイス

そしてアミューズはひと頃流行っていた伝統料理を現代風に解釈したお料理でシュークルートが新しいプレゼンテーションで出されました。


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パン

パンは至って普通のバゲット生地を使ったパンでした。


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肉料理:仔羊背肉

メインはアルザス産の仔羊背肉を選びました。アラカルトとはいえ4本も仔羊背肉が入っているのはさすが本場フランスと思わされます。

ベルリンゴは「ピック」でよく使われているイメージですが、写真中ラビオリ状になっているものです。生山羊乳とピキーリョのベルリンゴ、燻製ナスのムースリーヌ、柑橘類果汁が添えられています。

お肉の質とロゼの焼き加減は完璧でした。またアルザス産をうたっているお肉は質のためか、脂を中心に旨みがたっぷりと感じられました。


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赤ワイン:アルザス地方ピノノワール

仔羊にあわせたのはアルザスの赤ワインでした。アルザスでは基本的にはお酒はセパージュ(ぶどうの品種)ごとに作られています。ピノノワールを使ったこのワインは美味しかったですが、ブルゴーニュのピノノワールよりは酸味がより強く感じられました。

その後デザートはその日のアイスやシャーベット類を提供してもらうことにしました。


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デザート:アイス、シャーベットの盛り合わせ

メニューにはなかったのですがお腹が一杯だったので軽めのデザートということでアイス、シャーベットの盛り合わせを見つくろってもらいました。

注文してからまあまあ時間が経過して提供されたので何をしていたのだろうかと思いましたが、単純にアイスをクープ(杯)に載せてくるだけという想定を裏切り、きれいにお皿に並べて提供して下さっていてうれしい驚きでした。

アイスクリームはホワイトチョコ、苺、シャーベットはカシス、レモンが提供されていました。いずれもお店で作っていることがわかります。


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ミニャルディーズ(小菓子)

最後はオリジナルのフレッシュハーブティーを煎じて出してもらいました。オレンジ、ミントなど何種類かの植物をブレンドしているようです。

食後には帰る際にシェフがあいさつして下さいます。細身に眼鏡のスタイルの良い方でした。

村にはいくつもワインの酒蔵があって試飲販売もされています。小さな村なので少し歩けば見尽くしてしまいますが、なかなかいい雰囲気ですので、近くにワイン街道巡りなどで行かれた際には是非こちらにも足を運んでみてはどうでしょう。



(いただいたもの)

アラカルトで…

シャンパンスナック:オリーブのミニパイとベトラーブの玉と生山羊乳のクリーム

アミューズ:現代風シュークルート

メイン(肉料理):
Carré d’agneau « Terroir d’Alsace »,
Berlingots chèvre frais/piquillos, mousseline d’aubergine fumée, jus aux agrumes

仔羊背肉 “アルザス産”
生山羊乳とピキーリョのベルリンゴ、燻製ナスのムースリーヌ、柑橘類果汁

食後のお茶:
Infusion le Jardin Zen (Orange, menthe, hibiscus, camomille)
フレッシュハーブティー 禅の庭(オレンジ、ミント、ハイビスカス、カモミール)

ミニャルディーズ(小菓子)

パン

飲物:
・水(エヴィアン)
・食前酒(クレマンダルザス)
・赤ワイン(アルザス・ピノノワール(Joseph Cattin 2017))




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2019フランスレストラン訪問記(2/9):パリ8区「ピエール・ガニエール」(★★★)

私が最も敬愛するシェフ、ピエール・ガニエール氏のお店にうかがうことが今回の旅の一つの目的でした。

タイミングとしてはフランスへの到着当日夜の食事という最悪のコンディションでの訪問となりましたが、それでも洗練されたシェフのお料理をいただければ目が覚めるような体験ができるに違いないと信じていました。

しかしその期待はすでにレストランの入口から裏切られることになりました。まずは、ドアマンが自分のスマホを見ていてこちらに気づくのが遅れるという失態があったのです。三つ星に勤めている誇りをもってそこはきちんと仕事をしていて欲しいものです。


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エントランスの光によるガニエール氏のトレードマーク


そして、お料理をいただいてさらにその期待が大きく裏切られることになりました。

この日シェフは不在で、ロンドンに行かれているとのことでした。

シェフの不在がお料理に影響しているのかわかりませんが、やはり少しは影響があるでしょう。でもそれ以前のメニューの組み立てが今ひとつ理解できないもののオンパレードで正直迷路に迷い込んだような感さえ受けていました。


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当日のテーブルからの店内風景


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卓上の風景


これまで3度こちらを訪れていますが、いずれの訪問でも各種小さな前菜やメインのお料理をいただくたびに目で見て感嘆し、舌で味わって感動するという体験をしていました。

しかし今回の訪問では正直わくわくするような気持ちに一度もなれませんでした。


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アミューズ全景1


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アミューズ全景2


ご覧のように、前菜やアミューズなどが小皿で多種提供されるスタイルは以前と変わりません。ただ、趣旨がよくわからないお料理やら食材やら味やらで、全体としてまとまりに欠けていて、雑然とした中で心が落ち着かないままに食事をすることを強いられているように感じました。

この日の食前酒は少し目先を変えてロゼシャンパンでした。銘柄はメジャーどころのランソンでした。辛口で気持ち良く美味しいお酒でその点は満たされました。


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バター1


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バター


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パン1


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パン2

バターは多種類提供されていて、これは最近のトレンドなのでしょうか、別の香辛料や食材などを練り込んだバターが含まれています。一番上のものは見るからに濃厚そうで、農業大国フランスの面目躍如といった感じの味でした。

またバターでいうと燻製にしたバターもまたトレンドのように感じました。

パンは上質な素材を使用されているのでしょうが、以前に感じたような感動はありません。


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ビーツを使用したアミューズ


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ムール貝を使用したアミューズ


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野菜を使用したアミューズ


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貝類を使用したアミューズ


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アミューズ

アミューズ用の説明書があってそれを受け取りましたし、当日サービスの方が丁寧に説明をしてくれたりもしましたが、今ひとつ何を提供したのか定かとは言いがたく、今までにガニエール氏のお料理から感じる鬼気迫るようなものを全く感じなかったです。

牡蠣の風味のする葉なんてそのままで調理とは到底言いがたく、うちはこんな食材まで使っているよ、というただの自慢にしか思えずかえって印象が悪かったです。

お腹は長旅で比較的常に満たされていて、あまり食物を受け付ける状態ではありませんでした。そんなわけでこの日はメイン一皿をアラカルトでお願いしました。

訪問時の旬の食材ということもあって、白トリュフのリゾットを以前一つ星店でいただいたものと比較するという観点からもお願いしてみます。


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白トリュフ


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白トリュフのリゾット


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イカとモルタデッラ(ハム)の炒め物


値段からすると一つ星で食べたリゾットの3倍以上のお値段です。正直シンプルなリゾットが私の希望でしたが、ガニエールのものは色々と具材が載っていてお値段としては不当とまではいえないようでした。

それでも、今までのガニエール氏のお料理だったらもう少しお皿の上がきれいにまとまっていたり、意表を突くようないい意味で型破りのたたずまいを見せたかと思うのですが、この日のリゾットは単に豪勢な周辺アイテムを散らしただけのようにしか思えず、またお味も今ひとつ気配りが足りず正直失望しました。これもシェフ不在のせいなのでしょうか。

たっぷりとかけていただいた白トリュフはさすがにしっかりと香っていますが、海老やらビスケットやら余計な物が色々と載っているためか白トリュフの本質に迫りきれなかったという印象を受けました。

リゾット自体もそうでしたが、リゾットに添えられていたいかの炒め物は塩気が強すぎました。こうまで味付けが雑になるのかと悲しくなります。どこかで飛び入りした安食堂ならともかく、ここは天下の三つ星で、しかもガニエール氏のお店なのですから。

味に失望したのと全く別の話になりますが、最近のトレンドの一つでしょうか、円形状のものを丸皿のお料理に配するというプレゼンをいくつかのお店で見かけました。

この日私が頼んだお料理でいうと、リゾットの上に丸い枠状に焼かれた栗のビスケットが配されていて、さらには透明の膜になっていますが柑橘類の果汁でしょうかそれをゼラチンで固めたような丸形のシートもまた上に載っていました。


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最後はお勧めの自家製フレッシュハーブティーで締めます。小さいプティフールがお伴です。以前プティフールはもっと個性的でしたが、どこででも見かけるようなものになっていました。

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とにかく色々なものが時の移ろいと共に変わっていくというのがよくわかりました。三つ星店もいつまでも同じ星の数が保障されていると考えるのはあまりに無邪気だと理解した方が良いでしょう。


(いただいたもの)

アラカルトで…

アミューズ各種

白トリュフのリゾット

自家製フレッシュハーブティー


お酒:シャンパーニュ ロゼ(ランソン)




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レストラン訪問記:広島「ル・ジャルダン・グルマン」(★)

「食いしん坊の(ための)庭」というのがレストラン名称の直訳になりますでしょうか。広島市街からみて西の郊外、広島電鉄の駅が最寄りのレストランになります。

以前、読者様もこちらを訪ねていらっしゃいました(その時のお写真がこちら)。

郊外でかつ自家栽培のお野菜などを使用したフレンチというととても期待が高まります。外からはわかりにくいですが、店内は静かな高級店の雰囲気があってくつろげる空間ではありました。

食前酒選びの際にシェフとお話してその印象も悪くなかったのですが、お店の運営についていくつかの欠点が目についてしまい、再訪はないとの結論になってしまいました。食前酒の選択から最初の前菜あたりまではいい感じに進んでいたのですが。

私を一番失望させたのは、デザートが提供されるはずのサービスの回において、デザートではない単なる果物をそのままの形で提供してきたことです。果物にかかっている蜂蜜ソースに手が加わっているのはわかりましたが、単なる果物をあたかもデザートのように提供する姿勢がこれまでの数少ない経験と照らしてもそうそうない体験で、許せなかったです。これまでの体験ですと、どんなカジュアル店でもちゃんと素材にフランス料理の技術に則って手を加えたものをデザートとして提供して下さっていました。

美味しい、美味しくない、パフォーマンスが良い、悪い以前の問題です。

フランス料理を標榜するお店ならばどんなにシンプルでも良いので素材に手をかけて一皿の料理に仕上げて提供して欲しいです。果物は美味しいものを使っているのかもしれませんが、手抜きをされている、料理をしていないという印象の方が強くてお店にとってマイナスでしかないでしょう。

シャインマスカットの名前もデザートメニューにありましたが、おそらくこちらもシャインマスカットをそのまま提供し、白ワインのジュレか何かをかけて提供するものでしょう。

唯一手がかかったと思われるデザートがフォンダンショコラでしたが、さっぱりしたデザートが食べたく思い、今回注文したものをお願いした次第でした。

正直大して好きでもないパッションフルーツをほじって中味を食べる作業を強いられるのは、最初に感じた失望もあいまって苦痛以外の何物でもなく、今食べている物体を美味しいと感じることを大いにさまたげていました。

他にも気になったのはお魚料理の身質でしょうか。低温調理で弾力がすごいですが、お魚自体の旨みは感じにくく、水分が多いスープスタイルのソースと相まって美味しい料理からははるか遠くなっていしまっていました。

さらにはこれも個人的には大きかったのは店名でジャルダン(=「庭。菜園。」)をうたっていながらフレッシュハーブティーの用意がなかったこと。緑に何の縁もない都心の店でも気の利いたところはフレッシュハーブティーを常に用意しているのが今の時代です。

自然に近いはずで、何ならその日その用意がなくても裏に出て適当に生えているハーブを摘んでくれば何かしらのハーブティーが作れたのではなかったでしょうか。そこまでこちらがいうのはやはり違う(自分でそれくらい気を回して欲しいから)と思ったので甘んじてカフェをいただきました。

カフェについてもミルク多めを所望していましたが、果たして温かいカフェに冷たいミルクをご用意くださいました。同じ広島の一つ星店「ル・カドゥ」さんではミルクをこちらはを気遣ってミルクを温めてくださいましたので、気の利く利かないで言ったらどちらに軍配が上がるか自ずとわかるというものです。

さらには最後急いでいたので珍しくレジで立って会計しましたが、担当したシェフの奥様、レジに打ち込んで金額が出ているのにこちらにその値段を伝えてくれません。レジに金額が表示されているからそれを見て払いなさい、ということでしょうか。コミュニケーションのなさにあきれてしまいました。いつもはテーブル会計で、こうしたレジでの会計に慣れていないにしても、いくらになりますと一言言えないものでしょうか。まだまだ若いサービスの人ならまだしょうがないねと思えますが、お店ではある意味一番偉い立場にいるのですから、そんなことくらいはわかっていて欲しかったです。

最初それなりにお野菜をふんだんに使ったお皿を食べていい気持ちになっていましたが、最後に行くにつれてどんどん残念な体験をする形になってしまい、後味悪く店を後にすることになりました。

幸いもっと広島の中心に近い場所にいいお店がありますのでこちらにうかがうことはもうないでしょう。


(いただいたもの)

ランチコース

パン:酸味ある田舎パン(温めて提供) バター付き


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食前酒:ビールの泡をのせたベリーニ(桃ジュースとシャンパン) (別料金)



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じゃがいもとウイキョウのスープ


季節の野菜(サラダ)


石鯛の低温調理


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長州鷄ムネ肉


新潟産パッションフルーツ(生のまま) 蜂蜜ソースがけ





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レストラン訪問記:広島「ル・カドゥ」(★)

こちらはミシュラン広島特別版2018にて一つ星評価を受けているお店になります。暑いさなかでしたが広島駅から少し歩いてランチを頂いてきました。かつての大名庭園「縮景園」の目の前という立地になっていて、いわゆる広島の繁華街からみると北の方角に少し外れた場所にあります。裁判所や法曹関係の施設がある静かな地域といえるのかもしれません。

お店の入口に看板がなく少しわかりにくいのですが、外のドアを開けたらすぐに地下に下りていく形になります。足下や頭上に要注意箇所があって店員さんが都度教えてくれました。

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カウンターとテーブル2卓の小さいお店ですが、地下にあることもあいまって隠れ家の感じが出ていていいサイズですね。この日、奥のテーブル席は女性客で満員のようでしたがカウンターは一人だけで、結果的に貸し切りになっていてくつろげました。カウンターの椅子は片側だけ肘掛けがついている実用的かつおしゃれなもの。

最近お値段を上げたようですが、それでも提供される料理の質や皿数からするとリーズナブルにランチが楽しめ、好印象でした。告げられていたコースのお値段に税金などがかかるのかと思っていましたがそんなこともなかったので、その点も良心的に感じました。

夏真っ盛りということでそんな季節に美味しい食材が並んでいたのでしょうが、印象としてはお野菜をかなり大切にされていてどの皿でもメインとして扱っているといっていいくらいに存在感があったように感じました。それはただ単に夏という季節の特徴なのかもしれませんが。

穴子も豚もそれぞれに上等と思いますが、鮎と合わせたズッキーニなど、何でもないような素朴な食材が美味しくされているのを感じられて印象に残りました。ズッキーニ自体大きくて食べでもありましたし、鮎のフリットや鮎の魚醤ソースなどと合わせていて飽きることなく最後まで美味しく頂けました。ズッキーニ自体の調理にも秘密があるように思いました。

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また、シェフが手作りされているという大きなパンは熱々で提供され、自然なお味でとても美味しかったです。食べやすく切り出されたバターも一緒に提供していただけるので最初の一個はすぐになくなってしまいました。

サービスはそつなく、小所帯の利点かスタッフとシェフの間でしっかり意思統一されている印象で料理提供も、料理の説明もきっちりされていて快適でした。

ただ一つ気になったのはナプキンの提供をされていない点でした。それこそどんなカジュアルなお店でも紙か布かの違いはあれナプキンが提供されないお店をフランスでも、日本(のフランス料理店)でも見かけたことはなく、そこは当たり前のサービスかと思っていたので面食らいました。それでもナプキンについて聞くと、こちらが強くお願いするまでもなく提供して下さいましたことを書き添えておきたいと思います。

この点については、(一つ星というお店の格からすると布が理想的ではありますが)紙でも構いませんので常にお客さんにナプキンをデフォルトで提供されることをお店自身のためにお勧めしたいと思います。

食後、二名の店員さんとも親切に見送ってくれましたし、シェフは最後わざわざ店の出口の所まで階段を上って待っていて下さって、ごあいさつできてよかったです。

店名の由来を聞き忘れましたが、フランス・クールシュヴェルの二つ星店「KII(カドゥ)」からとったものかと勝手に思っていました。次回シェフにうかがってみたいと思います。

ほぼ日替わりで食材に合わせてメニューを変化させ、提供していくという私の好みのスタイルで営業されているとのことで、近くにいたら常連になりたいお店だと思いました。こちらにはまた近いうちに是非うかがいたいと思います。


(いただいたもの)

ランチコース(おまかせ一種類のみ)
(→自家製パン(カンパーニュ、いちじくパン他)とバターつき。)

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鮎とズッキーニ
(→ズッキーニの上にうるかソースを塗り、鮎の内臓のソースをかけて。鮎のフリット添え。)


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とうもろこし
(→とうもろこしのアイスクリームのコンソメジュレがけ。生のとうもろこしとポップコーン添え。この季節に嬉しい、冷たいお出迎えで気が効いています。普通に美味しいです。)


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穴子とナス
(→穴子、なす、なすのピューレに赤ワインの山椒の入ったソースで。なすが主役と思える一品。熱々で美味です。)


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神石高原ポークとパプリカ
(→ロースのローストと黒酢煮込みとパプリカ釜入り。ローストは脂身たっぷりで甘くて美味しいです。煮込みは普通に美味しくやや酸味を感じるお味でした。)

スイカ
(→黄と赤のスイカのソルベ。赤にはフランスのフルードセルをかけ、黄色はクリームスイカ使用。スイカの香りがしっかりして、滑らかな口溶けでこの季節に嬉しいデザートでした。写真は後日インスタグラムにアップします。)

プリン
(→ただのプリンではなくお店オリジナルのようです。とても濃厚なお味でそれでいてくどくはなく、お店の定番といってもいいデザートかと思いました。また食べたくなるお味です。写真は後日インスタグラムにアップします。)

食後のお茶(カフェ(温かいミルクでカフェラテ風に)) 小菓子(ラスク)
(→フレッシュハーブティーの提供もできるようですが、この日はあいにく切らしていてありつけませんでした。そんなわけで次回は是非頂きたいと思います。こちらのカフェは普通のコーヒーがデフォルトのようでしたが、ミルク入りを所望すると気を利かせて下さってカフェラテ風にミルクを温めて提供して下さいました。そんな細やかなお気遣いがとてもありがたかったです。)




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レストラン訪問記:鎌倉「ミシェル・ナカジマ」

かつて一度はミシュランの星がついたこともある同店ですが、特別版となった鎌倉地域を対象とする最新版であるミシュラン横浜・川崎・湘南2014では星を失っています。

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ミシュランの評価とは関わりなく口コミサイトでの人気は高いようですし、この日も平日ながら満卓でなかなかの賑わいでした。

こちらのお店の良いところはサルを仕切るソムリエとおぼしきマダムがきっちりとしたサービスをされていて、他のサービススタッフもきちんとしている点にあると感じました。入店から注文、料理の提供、会計、退店までスマートできっちりされていて、それでいて余裕もありましたのでいい気持ちで過ごせるお店だと思います。

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その反面お料理では満たされないことが色々とあって、料理が良いのにサービスが失敗しているお店が多いので、こちらはその逆をいく珍しいお店ですね。

一言でいうと水分が料理の出来を左右していたと感じます。茄子、胡瓜、ピーマン、桃といった季節の食材が使われている中でそれら素材の水分が料理の旨さを邪魔する場面あるいは逆に料理の旨さとしてプラスに働いている場面がそれぞれありました。

アミューズとして食べさせる一口の前菜から始まって色々なお料理を少しずつ楽しめる前菜はバラエティに富んでいて楽しいですし、それぞれのお味も悪くはなかったですが、どうしても水分のせいで旨みに欠けると感じてしまうのでした。それでも茄子の料理はまだお出汁(コンソメ)を使っている分ぎりぎり美味しさは保たれていました。

メインは肉、魚が選べますが、海の近い地域ということもあり魚を選びました。この日はコロダイというお魚でした。しかしこの選択が失敗でした。魚の鮮度でしょうか、それとも種類のせいでしょうか、海の近くにあるお店の地の利を活かせていないお味という感じでとても残念なものでした。調理された魚に臭みがある上、それこそ身に水分が多く感じられました。またつけ合わせのバナナピーマンに海老のすり身を詰めているのは良いのですが、このピーマンが大ぶりのためか水分がとても多く感じられてつけ合わせとしては失敗していました。

その反面デザートの桃は水分たっぷりで、果実ということで水分が旨みの源泉となっていて、赤スグリのソルベの美味しさとあいまって夏の感じよいデザートとして楽しませてもらえました。最後に出されたマカロンはライムクリームとのことでしたが、色、味、形とも良く満足行くものでした。そんなわけで、パティスリは強いお店かと感じた次第でした。

サービスでは良くして頂いたので、近くに寄った際には候補に挙げられるお店だと思いますが、またすぐに再訪したいと思えるお店ではありませんでした。


(いただいたもの)

ランチコース

パン:ライ麦パン、白パン
(→熱々での提供がすばらしいです。パンは食事続いている間は聞かずに黙って提供していて欲しいところでした。)

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アミューズ:とうもろこし 北寄貝 海ぶどう ホワイトコーン(とうもろこしのフラン)
(→あらごしで固めのフラン。風味は感じにくいが美味しいです。北寄貝がいいアクセントで海ぶどうの塩気もまた良いです。)


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前菜1:牛ホホ 茄子 レモンサワークリーム
(→下がゼリー寄せの趣です。茄子は水分が多いので冒険していますが、お出汁(コンソメ)がしっかりとってあってギリギリ美味しいところでとどまっていました。見た目がより美しいといいですね。)


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前菜2:真烏賊 胡瓜とスクランブルエッグ
(→ラギオールナイフで烏賊を食べましたが、これは初めての体験でした。水分が多い料理続きました。烏賊が新鮮で救われますが、ナイフを入れると中の具材(スクランブルエッグ)が出てしまうのが残念です。一口大にして提供するなど食べ手を考えた一工夫が欲しいところでした。香草の効いたケッパー入っているバターソースは美味でした。)


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前菜3:西瓜 もずく ミント
(→西瓜や季節の野菜を使ったガスパチョです。やや甘めの風味でしたが複雑な味にもずくの塩気が効いて気の利いた夏の冷前菜でさっぱりしました。)

魚料理:コロダイのポワレ 香草ソース
(→つけ合わせとしておかれた海老のムースを詰めたバナナピーマンが水分を出していて美味しさが遠のく感じがありました。)

デザート:桃 カカオパルプ 赤スグリ
(→上述のようにここでは水分が多いことがプラスに働いていました。美味しいです。)

食後のお飲物:ドイツ製ドライオーガニックカモミールティー
プティフール:マカロン(ライムクリーム)




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Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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