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2019年秋フランスレストラン訪問記(7/9):カイゼルクベルク「オリヴィエ・ナスティ」(★★)

アルザス地方第二の都市コルマールからバスで北西方向に移動した先にある小さな村アメルシュヴィールのさらに少し先にある町がカイゼルクベルクです。

コルマールからアメルシュヴィールを経由してカイゼルクベルクを目指していくバス路線は、アルザスワインを醸す傾斜にできたぶどう畑の脇をバスが通り抜けていくのでフランスらしい美しい景色も楽しめるルートになっています。

バス停から歩いてすぐに町の入口ですが、その入口脇に構えているのがオリヴィエ・ナスティ氏の二つ星店兼ホテルの「シャンバール」です。

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ホテルを含めた奥は広そうですが、入口付近は小さくて控え目なために目立たない感じです。

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正面入口から入店して右手に小さなサルがあり、その隅の席に通していただきました。最初サルに背を向けるような不自然な位置の席があったのでお願いしてサルが見渡せるように変えてもらいました。

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ちょうどクリスマスシーズンに入っていく待降節の季節のせいか、サルの入口には巨大なトナカイのオブジェがあって、素材や雰囲気もあってか威圧感がなくとても優しい雰囲気でサルになじんでいたのが印象的でした。

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今回はアラカルトの中に魅力的なお皿があったのでアラカルトでいただくことにしました。帰りのバスの時間の関係もあり、結果的にはデザートをいただく時間はありませんでしたがお料理やワインを堪能でき満足しました。

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ソムリエは複数いらっしゃりましたが、お一人はどこかの大会でナンバーワンにまでなられた方とのことでした。比較的若い構成のサービス陣で、少し距離があるというかドライというか、それでいて適切なサービスをしていただいたように思います。あまり嫌な思い出は残っていません。

ワインはアルザスを中心に揃っていて、相談すれば的確に自分の飲みたい風味のワインをお勧めしてくれるでしょう。お勧めに従った結果としてアルザスの美味しいワインを飲めて良かったです。

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グラスでシャトーオーブリオンを提供されていて、もちろん相応の値段ではありましたが一人での食事が続く中で貴重な体験と思ってお願いしてみました。

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クレマンダルザス


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アルザス白ワイン(マルセル・ダイス


食前酒として飲んだクレマンダルザスも、アルザスの白ワインもとても美味しくて、お酒については満足感が高かったです。

お料理はシャンパンスナック各種から始まります。


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西洋山葵のムース入り人参のコーン ブロシェ(川カマス)の玉子


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エスカルゴのクロメスキ パセリ風味


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ジャガイモのスフレ 


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トゥリュッテル(鱒の子)のフリット リヴェッシュ風味のマヨネーズで


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(左上から時計回りに)
・ライン河産鰻入りクサンスフレ
・シュークルートガルニのマカロン
・アルザス産鵞鳥のフォワグラのペルル(真珠)

小さいがそれぞれに独特な味わいがあり素敵です。アルザス名物料理を巡る趣向もまた良いです。
鱒の子を揚げたものはリヴェッシュ(マルバトウキ)というハーブ風味のマヨネーズですが、塩気がやや強めでした。


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アミューズとして提供されたのはすでに使い古された趣向かもしれませんが、現代風解釈のタルトフランベでした。タルトフランベの物理的形状はどこにもありませんが、味だけで言えばしっかりとタルトフランベになっています。


さて、次は前菜ですが、鰻はフランス料理の一般的な食材ではないものの、一定の地方では食べられていることとベルギーなどの北方ではある程度メジャーな食材ということで調理方法や味など含めて興味をもちましたのでアラカルトで鰻料理を頼んでみました。

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L’anguille du Rhin « au vert »
Légèrement fumée et laquée aux agrumes
ライン河産天然鰻 緑煮
軽く燻製して柑橘類を塗って


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こちらはシェフのスペシャリテとのことで、鰻はライン河で獲れたものでもちろん天然ということでしょう。脂が乗っていますが、軽い感じもありそこが天然の良さでしょうか。素材の質ももちろんですが、調理方法もあいまって素晴らしい美味しさです。燻製の良い香りでより食べやすくなっていますね。

通年提供されるスペシャリテとのことでしたが、寒さが増え脂が多いこの時期(訪問は11月下旬)に食べられて幸せだと感じました。

メイン料理として季節のジビエに食指が動きます。ジビエのアラカルトはこんな感じでした。

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各種ジビエが幅広く揃えてあって大変魅力的です。


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La chasse d’automne 2019 par Olivier Nasti
Le canard colvert des bords du Rhin,
berawecka et dragée en croquant
オリヴィエ・ナスティによる2019年秋のジビエ料理
ライン河畔産コルヴェール鴨(青首鴨)
かりかりのベラヴェカ(アルザスの郷土菓子)とドラジェ



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コルベールはおそらく初めての体験でした。血の濃さなのか味が濃いです。小さく切ってあって、肉を切るストレスがなくとても食べやすい。一口一口存分に楽しめて、最後まで同じ美味しさで終えることができました。

味はしっとりしていて、普段食べている鴨よりもより濃厚な鴨肉を食べている感じの美味しさでした。こういう体験ができることがとても幸せだと感じます。

もも肉はコンフィにされて提供されました。こちらも食感や味が違い、コルベールをより楽しめました。つけ合わせは整形されたポレンタクレムーでしょうか。

ナスティ氏のお料理は地元食材や郷土料理を大切にしながらも現代風の調理や盛り付けを志向されているように感じられ、自分の好みに合いました。季節に応じて変化して行くであろう食材やお料理の内容を他の季節でも楽しんでみたいと思わせてくれました。

短い期間でしたがアルザスを巡ってみて、この店にはアルザスで久々の新三つ星待望の声があるように感じられました。サルが小さいことさえ目をつむればかなり快適に美味しいお食事が楽しめる場所と思いますので、近い将来の三つ星昇格もあるかもしれませんね。

アルザス訪問の際にはまた定期的に伺ってみたいレストランだと感じ、いい思い出とともに店を後にしました。


(いただいたもの)


アラカルトで…

シャンパンスナック各種

アミューズ

前菜:
L’anguille du Rhin « au vert »
Légèrement fumée et laquée aux agrumes
ライン河産天然鰻 緑煮
軽く燻製して柑橘類を塗って



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パン:クグロフ型のカンパーニュ


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バター三種(軽い、クラシック、練り込み系)


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スープ:ブイヨンデコワン
(→柑橘類のコワン(かりん)のブイヨンスープでした。渋みや苦味をかすかに感じさせつつ、甘みも感じ取れました。複雑な風味で大人の味ですね。)


メイン:
La chasse d’automne 2019 par Olivier Nasti
Le canard colvert des bords du Rhin,
berawecka et dragée en croquant
オリヴィエ・ナスティによる2019年秋のジビエ料理
ライン河畔産コルヴェール鴨(青首鴨)
かりかりのベラヴェカ(アルザスの郷土菓子)とドラジェ



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食後の小菓子各種



飲物(ワインはいずれもグラスで)

食前酒:
Crémant d’Alsace Albert Boxler
クレマンダルザス アルベール・ボクスレ

白ワイン:
2012 Alsace, Gruenspiel Marcel Deiss
2012年アルザス、グリューエンスピール マルセル・ダイス

赤ワイン:
2003 Pessac Léognan, Grand Cru Classé Château Haut-Brion
2003年 ペサック・レオニャン グラン・クリュ・クラッセ シャトー・オ・ブリオン


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食後のお茶:フレッシュミントティー


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2019年秋フランスレストラン訪問記(6/9):オベルネ「ラ・フルシェット・デ・デュック」(★★)

昨年秋にフランスにうかがった際の写真掲載が遅々として進んでいませんが最近少しずつ余裕が出てきましたので残り4軒の記事を順次上げていきたいと思います。

前回記事を上げたランスの「ラシエット・シャンプノワーズ」は三つ星ですが、シェフの心意気は素晴らしかったもののサービス全体が今ひとつということで個人的な評価がこれから記事を書く3軒の二つ星店より全体の評価が落ちるという判断になりました。

あくまで私の主観的な判断ですのでご参考程度に聞き流していただければと思います。

こちらのお店は、アルザス地方の中心都市であるストラスブールから電車で30分ほどの場所にある小さな町オベルネの駅から歩いてすぐの立地で、比較的行きやすいお店だと思います。駅前に小さなホテルがありますのでこちらに泊まれば夕食後も楽でいいでしょう。

さらにいうと、以前テレビで見かけたのですが、日本で和菓子の修業をされたフランス人女性の方がマルシェで和菓子を販売している町でもあります。現在も同じ業態でされているのか、また別の場所に移られたかなど知りませんが、タイミングが合えばフランスで日本仕込みの和菓子に出会えるかもしれません。

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さて本題のレストランですが、こちらは小さなアルザス風の家をお店にしていて入口からとても雰囲気があり、サービスの方とシェフが丁重に迎え入れてくれました。

シェフは写真で見ていた印象ではアグレッシブな方かと思っていたのですが物静かで繊細な印象の方でした。


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クリスマス直前ということで入口に飾られていたクリスマスツリーがとてもきれいでした。

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テーブルの間隔もしっかりあり、とても落ち着いた重厚な空間です。それでも地方の独特な造りの家であるためか堅苦しさはあまりなく、温かみのあるとてもいい雰囲気がありました。

サービス全体もかっちりしていてプロフェッショナルです。


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お料理は、前衛的な現代風のお料理が食べられるお店と勝手に思って期待していたのですが、郷土料理を丁寧な調理で提供するスタイルのお店で、サルの雰囲気といい、メニュー内容といいよりクラシック寄りで、地域に根差している雰囲気でした。その点はちょっと期待外れで、その分個人的な評価は下がってしまいました。それでも、もちろん二つ星の洗練が感じられる名店でした。


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食前酒はアルザス地方に来たということでシャンパンではなく白ワインから始めました。やや甘口のヴァンダンジュタルディブ(遅摘みワイン)です。自然な甘味が好みで、アルザスでは是非飲みたい一杯でここから始められて幸せでした。


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シャンパンスナック(手前から奥に向かって):
キャベツのスナック、サーモン、フォアグラのコーン

キャベツのスナックは酸味がありました。サーモンは見てくれはいいのですが、卵が硬いのが今一つでした。フォアグラのコーンはとろけて美味ですし、ナッツとの相性も良かったですね。


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アミューズ:
8種ハーブのクリーム(手前)
フレッシュハーブ入りクリーム、アボカド、ボードプロバンスのオリーブ油のケーキ風(奥)

アミューズはやや苦味がありました。同系統の2種類のアミューズを同時に提供するあたりには残念ながらセンスを感じませんでした。

お料理はアラカルトでお願いしました。


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Potimarron & Truffe
Raviole de Purée de Potimarron à l’Amaretti
Crème de Truffe et Beurre Noisette

カボチャとトリュフ
カボチャのピュレのラビオリ アマレッティ風味
トリュフと焦がしバターのクリームで

熱々の皿で美味しさが倍増していました。ここまで熱い皿はおそらく初めてでしたが、温度管理の大切を実感しました。ニンニクやトリュフの香りが爆発していて食欲がそそられます。思いがけずセップも食べられて幸せでした。


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添えられたブリオッシュのパンはバターたっぷりという感じでとても美味しいです。


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Lièvre
Lièvre « à la Royale », Gnocchis de Pomme de Terre

リエーブルアラロワイヤル ジャガイモのニョッキ添え

メインは秋冬の定番ジビエ料理のリエーブルアラロワイヤルでした。

とても上品に仕上げられていますが、血を使っているために濃厚です。ごろっとしたフォアグラが入っているのは分かったのですが、トリュフは切り身を見つけたものの正直全く香りがなくなっていてそこはちょっと残念でした。周囲を飾っていたのはジャガイモのニョッキとパネのマッシュでした。


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こちらは別皿で提供されたトリュフの添えられたジャガイモクリームです。


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メイン料理のリエーブルアラロワイヤルに合わせてソムリエの方が提案してくださったのが、ポルトガルのポートワイン(10年物)でした。ソムリエの方曰く、血のソースとの相性から勧めているとのことでした。確かにこのマリアージュはなかなか良く、初めての体験で楽しい時間となりました。


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(デセール全体像)

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(デセール切開後の図)

Glace & Sorbet
Vacherin Glacé, Meringue à la Verveine,
Glace Vanille Bourbon et Sorbet Fruits Rouges

アイスクリームとシャーベット
ヴァシュラングラッセ ヴェルヴェーヌ風味のメレンゲ
ブルボンヴァニラのアイスクリームと赤い果実のシャーベット

デザートはアイスとシャーベットという簡素な名前だったので正直皿盛りのアイス類が出てくるのだと思っていましたが、ちゃんときれいなデセールが登場して注文と違うものが出てきたと勘違いしてしまいました。

バシュラングラッセにホイップクリームと赤い果実のソース、そしてメレンゲが添えられていて、中にはバニラアイスが入っていました。軽やかでするすると口の中に、そして胃の中に入る美味しさです。

外観の美しさもあり、ここはデセールのレベルがとても高いと感じました。前菜も良かったと思いましたが、デセールの出来がさらに突出していました。


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ミニャルディーズ(小菓子)はクラシックな品揃えで大変充実していました。


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お腹が一杯だったので控え目にチュイル、フィナンシエ、トリュフチョコを少しずついただきました。


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お茶はミントのハーブティーだったと思います。鉄瓶での提供も最近は定番になっていますね。


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キリストの生誕をクリスタル人形で再現した飾りが店内にあったので、最後にその写真を載せておきます。


(いただいたもの)

アラカルトで…

シャンパンスナック(手前から奥に向かって):
キャベツのスナック、サーモン、フォアグラのコーン

アミューズ:
8種ハーブのクリーム(手前)
フレッシュハーブ入りクリーム、アボカド、ボードプロバンスのオリーブ油のケーキ風(奥)

前菜:
Potimarron & Truffe
Raviole de Purée de Potimarron à l’Amaretti
Crème de Truffe et Beurre Noisette

カボチャとトリュフ
カボチャのピュレのラビオリ アマレッティ風味
トリュフと焦がしバターのクリームで

パン:ブリオッシュ

ジビエ料理:
Lièvre
Lièvre « à la Royale », Gnocchis de Pomme de Terre

リエーブルアラロワイヤル ジャガイモのニョッキ添え

デザート:
Glace & Sorbet
Vacherin Glacé, Meringue à la Verveine,
Glace Vanille Bourbon et Sorbet Fruits Rouges

アイスクリームとシャーベット
ヴァシュラングラッセ ヴェルヴェーヌ風味のメレンゲ
ブルボンヴァニラのアイスクリームと赤い果実のシャーベット

ミニャルディーズ(小菓子):チュイル、フィナンシエ、トリュフチョコ

ハーブティー:ミント


飲物:

水:エビアン

食前酒(グラス白ワイン):
Charles Frey Alsace Grand Cru (Pinot Gris Vendanges Tardives) 2015
シャルル・フレイ アルザス・グラン・クリュ(ピノグリ ヴァンダンジュタルディヴ(遅摘み))2015年

グラス赤ワイン:
Porto Ramos Pinto Tawny 10 anos
ポートワイン ラモス・ピント トーニー 10年もの




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レストラン訪問記:六本木ヒルズ「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」(★★)【読者様提供】

今回は読者様が今年の初めに「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」に行かれた時のお写真を掲載いたします。


ディナーコース


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キノアのフリット


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キャビアとオマール海老のジュレ カリフラワーのクリーム


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ポレンタ 半熟卵 黒トリュフ  パルメザンチーズ 生ハム


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鰆 根セロリのピュレ


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和牛フィレ ポテトピュレ 付け合わせの野菜


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シャンパンと苺のムース レモンのソルベ


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きのこに見立てたフォレノワール グリオットのクーリ


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小菓子類


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チョコとエスプレッソ





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2019年秋フランスレストラン訪問記(5/9):ランス「ラシエット・シャンプノワーズ」(★★★)

しばらく中断していましたが少しずつまた昨秋のフランスレストラン訪問記を再開させて参りたいと思います。

さて、今回9軒の星つきレストランを訪ね、すでに4軒についてはブログ記事を掲載しています。以下がその4軒です(それぞれの記事にリンクが貼ってあります)。

・パリ「プロポ」(★)
・パリ「ピエール・ガニエール」(★★★)
・アメルシュヴィール「ジュリアン・ビンツ」(★)
・ランス「フォッシュ」(★)

すでにお伝えしているように、評価が低い順から掲載しています。

ガストロノミーからは遠い世界のビストロである「プロポ」が一番最初にくるというのは理解しやすいかと思いますが、その次に三つ星の「ピエール・ガニエール」がきているのはよく分からないという方も多いかと思いますが、記事をお読みいただければ私の言わんとするところを御理解いただけるかと思います。

今回の旅では一つ星、二つ星、三つ星それぞれ3軒ずつ訪ねましたが、5つめの記事ですでに二軒目の三つ星が登場となります。まだ二つ星の記事を一つも掲載していませんので、こちらの三つ星はそれら3軒の二つ星より私の個人的な評価が低かったということになります。

三つ星ともなるとあらゆる点で期待が高い分、ほんのわずかな、でも大切な部分が疎かにされているとかなり印象が悪くなって個人的な評価に大きく影響します。

お料理が絶賛されているこちらの「ラシエット・シャンプノワーズ」はシェフの心意気も良く、またお料理も実は素晴らしかったですが、残念ながらサービスがちぐはぐでこちらの心を捉えることはありませんでした。

とても良くもてなして下さったシェフの悪口を言うようなことはしたくないですが、結局のところトップであるシェフの意識の低さのようなものが下々のサービスの質に表れている(スタッフの人選から教育、監督まで含めて全て)のだろうと思っています。

形はきちんと整えようとしているのはわかるけれど、その中味の意味を分かっているのか疑問になるような場面がたびたび見られて、結局こちらには先方にもてなしの心がないのではないかという残念な思いを残してしまっていて、その点が彼らの大きな失敗だと思います。

とはいえ、せっかくうかがって何枚か写真も撮ってきていますので、皆様の参考になるようなコメントを入れることを意識しつつ以下に頂いたお料理やお酒などに書いていきたいと思います。

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まずパンですが、中の味は普通のパンでしたが、外のカリカリが香ばしくて特別感あり職人が焼いたという感じでした。

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バターはこちらにも燻製バターが置いてあり、トレンドのようなものを感じました。

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ここからお料理に入ります。


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食事始めの食前酒として頂いたのが定番かもしれませんが、クリューグのグランドキュベでした。


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最初のシャンパンスナックですが、指が汚れたり、中味が落ちそうになるなど、お客の利便を考えた作りではなかったのが残念でこちらのお店らしいと思ってしまいました。ただお味自体は良いですね。


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中でも雛豆のもの(茶色)が一番美味しいですが、塩気が濃い目でした。


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味噌を使ったものもあり、日本の影響があるお皿は理屈抜きでうれしいものです。


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次にアミューズ。セップのヴルーテにはトリュフの香りあり美味でした。上にカリッとしたクッキーのような焼き生地を置くスタイルはガニエールのリゾットでも、後日記事を書くピックでも見かけたのでこれもまたトレンドなのでしょう。


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シャンパーニュ地方ということでシャンパンはこちらの食事では欠かせないアイテム。食中酒の最初の飲物として、シャンパーニュのブランドブラン(シャルドネ100%で醸すシャンパン)をいただきました。フルーティでありつつ辛口の美味しさがあり良かったです。

ソムリエの方によるとこちらにはドゥミセック(中甘口)のシャンパンは置いていないとのこと。邪道という認識かもしれませんが、シャンパーニュ地方の三つ星でありながら客の選択肢が減るという意味で片手落ちの感が否めず、こういったところもお店への評価が上がらない原因となりました。


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前菜はニョッキですが、ただのニョッキではなく白トリュフをふんだんに使ったものでした。奇しくも最初と最後の三つ星店で白トリュフ料理を頂いたわけですが、ガニエールよりはよりシンプルに白トリュフを楽しめたのでこちらの方が評価としては格段に上でした。


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サプライズとして提供されたのが青オマール海老のお料理でした。お料理が始まる前にシェフとお話して以前六本木のフェアでお目にかかったことがあることなど話してちょっとしたお土産もお渡ししましたのですが、そうしたことがあったからか、シェフからのプレゼントとして提供していただきました。

ちょっとした一皿ではなく普通にオマール海老のお料理一皿(おそらくハーフポーションでしょう)が提供されました。その気前の良さにはさすがに驚きました。

そしてこのオマール海老の調理の丁寧なこと。殻の外し方が新しいのでしょうか。とてもきれいにはずれていました。また火入れが難しいはずの甲殻類ですが、さすがに完璧な火入れです。甲殻類の甘みある香りが感じられて、ほのかな苦味も感じることができました。

お料理の質にも、シェフの気前の良さにもシャポーでした。


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この後、お肉に合わせる赤ワインとして頂いたのがシャンパーニュ地方の赤ワインブジ(Bouzy)でした。せっかくシャンパーニュ地方に来たということで味わっておきたかった一杯でした。

100%ピノノワールを使用したワインで、味はエレガントですね。他の地方(例えば一番分かりやすいのがブルゴーニュ地方)のピノノワールには感じられない苦味のようなものも感じられました。


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そして最後のメイン料理がリドヴォー(仔牛の胸腺肉)でした。アラカルトで頼むとこの迫力、初めて見た巨大なポム・ドゥ・リドヴォーでした。ポムとはリンゴという意味が元々の意味でしょうが、(リンゴ大の)塊というような意味ですね。

外がカリッとしていて、中はふわりという食感で白子と同じような食感と濃厚さを感じました。しかしその一方で淡白でもあり、優しい肉の風味が感じられてなんとも美味ですし、珍味といっていいでしょう。

つけ合わせのお野菜(セロリ)がさっぱりして良いですね。イタリアの有名なコロナータラードもありましたがこれは少し重めでした。

初めての体験が色々あって、美味しさを堪能できただけではなくてとても勉強にもなりました。


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デザートはレモンを使ったもので酸味がやや強かったものの、最後にさっぱりできて良かったです。


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こちらはデザートに付属のアイスですね。


さて、その後が問題でした。

デザート後のミニャルディーズ(小菓子)が出てきましたがお腹がいっぱいでとても食べられる状態ではなく、また食事のスタートが遅かったこともあり、お店を出る必要があるという感じになっていました。

サービスの方がバーの方でお茶を飲めると言っていて、当然目の前にある小菓子類をバーに持っていってくれるものと思っていました。しかしバーに行ってみるとお茶だけの提供になっています。

それなら一言言うべきだったのではとの思いが起きてきて、満腹でほぼ食べられる状態ではなかったとはいえ、最後の最後でとても残念な思いになってしまいました。

連絡ミスや意識の低さその他色々な原因があるのでしょうが、夢のような体験を求めて三つ星を選ぶという発想でお店を選ぶのであれば、ここは選んではいけない場所だと感じた次第でした。


(いただいたもの)

アラカルトで…

CÉPE / Persil
セップ/パセリ

GNOCCHIS / Crème de coquillages / Truffe blanche d’Alba
ニョッキ/貝のクリーム/アルバ産白トリュフ

HOMARD BLEU / Hommage à mon papa
青オマール海老/お父さんへのオマージュ

RIS DE VEAU / Céleri confit / Jus de veau
リー・ドゥ・ヴォー/セロリのコンフィ/仔牛の肉汁ソース

CITRON M.BACHES / Aloé vera
レモンのデザート/アロエヴェラ

食後のお茶と小菓子


(飲物)

Champagne Krug Grande Cuvée
シャンパーニュ クリューグ グランド・キュベ

Champagne Bergeronneau-Marion Blanc de Blanc
シャンパーニュ ベルジュロノ・マリオン ブランドブラン

Georges Remy Bouzy Rouge Les Vaudayants 2015
ジョルジュ・レミ ブジ ルージュ レ・ヴォーデイヤン 2015年

水:トノンレバン


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2019フランスレストラン訪問記(4/9):ランス「フォッシュ」(★)

ランスはシャンパーニュ地方の中心都市で市内には何軒かシャンパン蔵があり見学ツアーが色々と催されています。

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私は今回初めての見学先としてランス駅から歩いて行ける「マム(Mumm)」を選びました。あらかじめ予約して支払いを済ませておけばスマートに見学に参加できますのでお勧めです。最後の試飲もツアーの料金によって内容が異なっていてやはり楽しいものですが、ガイドの方の説明が分かりやすくてとても勉強になり、シャンパンにより興味が湧きました。


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さて、そのツアーの直後に訪れたのがこちら、ランス駅の目の前にある一つ星のお店「フォッシュ」になります。試飲でまあまあの量のシャンパンをいただいていたので食前酒は飛ばして食事に入りました。

ワインは結局マダムお勧めの赤のグラスワインをいただいただけでしたが、このブルゴーニュの赤(フィクサン)がなかなかしっかりした味わいで良かったです。お値段もお手頃です。

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食事は内容を見比べて魅力的に感じたムニュ・グルマン(72€)にしました。直訳すると食いしん坊コースということになるでしょうか。


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食事の始まりはシャンパンスナックから。


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それに続けて小さなアミューズ4種類が運ばれてきました。

一番左が軽くて美味でした。それぞれに個性あり楽しませてもらえた。正直なところ、一つ星なのに細やかにアミューズを作られていることに驚きました。


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前菜:ブルーテデシャンピニオン

風味づけの隠し味でしょうか、胡麻油の香りがしました。量はたっぷり入っていて満足できますし、トリュフもやや香っていました。寒いので濃厚なキノコのスープは良い選択でしたが、こちらは少々胡椒が強すぎました。


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メイン:鳩料理

こちらのお料理は鳩の焼き加減が素晴らしく、柔らかくて美味でした。下準備のおかげかしっかりといい味がついています。脂も適度にあり、今まで食べた中でかなり上位に入る鳩料理でした。鳩のももの揚げラビオリもさっくりしてて、味もあり美味しかったです。


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コースに含まれていますので、チーズもしっかりいただきます。一つ星とはいえチーズの揃いがなかなかのもので素晴らしいです。


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チーズ:(上から反時計回りに)シャウスオッソイラティー、カルヴァドスで洗ったカマンベール

シャンパーニュ地方のチーズ、シャウスは乳を感じますが塩気が強めです。オッソイラティーはこくがあり、乳の味楽しいですね。カマンベール:はカルヴァドスで洗ってるためかとても濃厚な味でエポワスのようでした。珍しいものなので今回ありつけてよかったです。


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デセール:フォレノワール

サクランボの香りが強いデザートでした。チョコレートを使っているのでかなり充実した感じがします。

ミニャルディーズはお腹一杯でほとんど手がつけられませんでしたが、洋梨ジュース、栗のケーキ、三種のミニャルディーズといったラインナップでした。


(いただいたもの)

ムニュ・グルマン(食いしん坊コース)72€


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パン(伝統かオリーブ入りかを選択させてくれます。伝統を選択しましたが、普通にとても美味しいです。)


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バタードゥミセル海藻入りの2種類でした。いずれも濃厚な味でレベルの高さを感じます。)

Velouté de champignons, truffes d’automne, blanc en neige
茸のヴルーテ 秋トリュフ 白雪のメレンゲ

Pigeonneau de l’Aube, navet acidulé, betterave
オーブ県産仔鳩 酸味をつけた蕪 ビーツ

Le Plateau de fromages
チーズ各種

La forêt noire
ラ・フォレ・ノワール(黒い森)


飲物:

グラス赤ワイン(Fixin Craie de Chêne 2017 – René Bouvier(フィクサン クレ・ドゥ・シェンヌ2017 レネ・ブヴィエ))

水(ビッテル)




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Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

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* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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