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レストラン訪問記:車道(名古屋)「ボン吉」(未掲載)

昨年秋、東海地方に御縁があって、一昨年伺った岐阜の「ミツバチ食堂」さんに行こうと思いましたが、シェフが変わられて以前のコース料理はもう提供されていないとのことで、今回は岐阜を諦め、名古屋でお店を探してみました。

名古屋といえば、さらに何年か前に「ビストロ ダイア」で雷鳥を頂いたことがありました。ジビエの季節にはこの地方に御縁があるようです。

今回は、最新版のミシュラン名古屋特別版発刊より後に出来たであろう新店を偶然見つけて予約して伺ってきました。

車道駅は繁華街というよりは住宅街がメインの駅になるのでしょう。裏道を歩いて行きましたが、普通に住宅が広がっていて静かでした。

そんな中にかわいらしい外観のお店が現れます。


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簡素なナップからして店内はどちらかというとビストロのような雰囲気ですが、食事を進めるうちにここはビストロを装った正統派古典料理のレストランということが分かりました。

盛り付けやお味など見る限り、お料理の質はとても高いですし、大ぶりのテーブルで隣席との距離もそこそことられていて落ち着くしつらえで、清潔感ある行き届いたトイレも含めるとそこは否みがたいです。

ご夫婦でされていて、ワインなどを勧めてくださる奥様のサービスは的確で、つかず離れず、こびることのない気持ちの良い接客でした。

お料理については、先ほど正統派古典料理と書きましたが、デュカスに買収される前のパリの星付きビストロ「ブノワ」のお料理と同じような感じがしました。旧「ブノワ」よりはシンプルな料理ですが、多彩な食材がシェフの腕を感じさせてくれるアラカルトメニューでした。

今回のお目当てはやはりジビエで、真鴨を用意してもらっていました。鹿児島のものだそうです。実はこの数日前にも東京で新潟産の同じく野生の真鴨を頂いたのですが、鴨の肉質については新潟の方が脂があって良かったように思いました。

ただ「ボン吉」さんでは四分の一ではなく半身も頂けたということもあり、たっぷりと内臓も含めて二種のお料理を楽しめて大満足でした。

そんな中あえて苦言を呈するとすれば、二種の大皿料理がほぼ同時に提供される形になって、二皿が同時に卓上に置かれるという掟破りのサービスがされました。フランス料理店を名乗るならば、そこは時間差をおいて一皿ずつ提供していただきたかった。

客が大皿を卓上で移動させることになると、どうしてもカトラリーを割ったり、落としたりするリスクが高くなって、お互い気持ち良く食事ができなくなるリスクが高いです。そういうことを客に考えさせている時点で、サービス失格でしょう。

出る時間に合わせるようにお願いしていて、時間を節約するために二皿を同時に出してくださったのかとも思いましたが、お料理が冷めるという意味でも、メインとなる胸肉とささみのローストは厨房で適当に保温した上で、一皿目のサラダ風のお料理を食べてから出すのが常道といえます。

今回はシェフと相談して、鴨を半身頂くことになるので、前菜と魚料理を抜いた形で、おまかせのお値段はそのままにしてもらいました。シェフによれば、これからジビエのハイシーズンに入っていくにつれて価格もより手が届きやすくなるとのことでした。こちらでは臨機応変に対応してくださるようなので、希望を述べて納得いくまでご自分なりのコースを作られた上で行かれることをお勧めいたします。

こちらでは定番と思われる生の米から作るリゾットも、たっぷりの秋トリュフとあいまってとても美味しかったです。こちらはコースから削らずにお願いしておいて良かったと思えた一品でした。

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またパンは自家製とのことで、素晴らしく美味しいです。提供も必ず温めてくれる気遣いがありました。ただ、パンのお代わりは有料になりますので、そこは理解した上でお願いしましょう。バターのお代わりも当然有料になるでしょうね。

少なくともフランスでは、ビストロでもレストランでもパンのお代わりが有料という文化はないので、面食らいましたが、とても美味しいパンですし、サービス料もとらずに気持ちを込めて毎回温めて提供して下さるので文句を言う気にはとてもなれません。

ただ、メニューにお代わりは有料と書くなり、お代わりの要望を受けた時点で有料である旨客に伝えた方が良心的ですね。ちゃんとしたサービスには対価が伴って当然と思いますので、堂々と有料であることを言って欲しいです。伝えられないのは有料であることへの引け目があるからでしょう。そのあたりの立場が少し揺らいでいるようで、もっと堂々としていて欲しいと思いました。

ジビエの季節にまた伺えるかは微妙ですが、違う季節にでも新しい食材との出会いを求めてまた伺うことが出来たらと思いつつ帰路に就きました。


(いただいたもの)

ディナーコース(セミオーダーメイド)

パン:自家製パン(カンパーニュ)(ただし2個目からのお代わりは有料)とバター


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口取り(左上から時計回りに):タラのブランダード(ジャガイモ)人参のポタージュミモレット24か月 柿のペースト パンデピス


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前菜:牡蠣帆立のクネルのフリカッセ フランス産天然キノコ マッシュルームのスープ


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リゾット:フランス産秋トリュフセップ茸のリゾット


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メイン:鹿児島産真鴨2回のサービスで提供)
・手羽先と内臓のサラダ
・胸肉とササミのロースト フォンドボーと鴨のジュのソース かぶ、人参、サツマイモのピュレ


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デザート:プリンとバニラアイス


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食後のお茶:コーヒー
小菓子:塩チョコサブレ紅茶のフィナンシェメレンゲ


飲物:
・食前酒グラス:キールロワイヤル風(クレマンドリムー使用)
・白ワイングラス:ボルドーブラン 2018(100%セミヨン)
・赤ワイングラス:コートデュローヌ Les P'tits Gars(封切り)



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レストラン訪問記:竹橋「Yaoyu」(★)

人生の重荷がとれたその日の夜に、久しぶりに東京のレストランで食事をしてきました。


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ただ、お店の名刺を見ると、「Cave à manger」とあって、訳すと「食事もできる酒屋さん」でしょうか。フランス流の角打ちと考えて良いでしょう。

ただこちらも一応一つ星がついていたくらいのお店ですから、立ち飲み立ち食いのわけもなく、簡素でナップがないとはいえ大きめのテーブルでゆっくり食事を楽しむことができる場所です。そう考えると、「遠藤利三郎商店」のような店の方がより「Cave à manger」の名にふさわしいお店かもしれません。

先ほど、「一つ星がついていた」と過去形で書きましたが、訪問時一つ星評価で、先日発刊になった最新版で星の評価を失いました。

そういうわけで、現在は無星掲載なしのお店になってしまっています。ミシュランの評価は毎年更新されて、最新版の評価のみが有効です。ただ、当ブログでは訪問時の評価を掲載する方針ですので、ブログ記事掲載時点では無星の「Yaoyu」を一つ星として掲載しています。


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今回はお得に感じられた軽い方のコースをお願いし、メインを野生の鴨に変更していただきました。こちらのお料理の質はとても高いですし、価格設定も抑えめな点が好印象でした。ただ、料理にもよりますが、一皿に色々な食材を盛り込みすぎるきらいがありました。

サービスについてはサービス料をとれるレベルではないというのが正直な感想です。主にサービスを担当する女性スタッフの方は少し素っ気ない感じがしますし、どちらかというと気が回らない、あるいはあえて対応しない方針なのかという印象でした。

例えば、サービス料として8%が徴収されますが、パンの提供が基本最初の1つだけで、1時間、2時間ずっとパン皿が空いたままでもお代わりが必要か全く聞いてくれません。こちらがお願いしてようやく前日の残りと思しき硬いパンがお代わりとして提供されました。最初のパンとは明らかに違う質のもの。食事を楽しむという観点からパンは料理に必須で、なくなるたびに必要かを聞いて欲しいところでしたし、お代わりのパンについても最初のと同じ質と扱いが欲しかったです。

また、コーヒーが別注というのも、フランスでは普通ですが日本では異質ですね。それならパンもフランス流にふんだんに出して欲しいのですが、意地悪く言うと、お店の経営のために都合の良いいいとこ取りをしている感じですね。

また、コーヒーをいれる器が持ち手のない陶器というのもちょっと驚きでした。もちろん、砂糖もクリームも出してくれません。言えば持ってきてくれるのかもしれませんが、そこは最初から気を回して出してくれるか、聞いてくれるかして欲しかった。

サービス料はきっちり徴収しておきながら、これだけ店に都合よくできるだけお金のかかるサービスは回避する姿勢を見せつけられると、お金さえ取れればそれで良いという考えでいるのかなと下衆の勘ぐりもしたくなりました。

ただ、サービスでいい点も書くと、こちらでは基本二種類の白、赤のグラスワインを提供しているようで、グラスワインとして開けていた赤のボトルがちょうど1つ空いたタイミングで、女性スタッフが開けてくれた赤ワインが普段あまり飲む機会がないジュラの固有品種のぶどうを使ったワインで、これがなかなか美味しいワインだったことです。鴨に合わせて選んでくれたようでもあり、気が利いたチョイスには感謝でした。

こちらも一つ星を失ってこれからが正念場でしょう。東京にはまだいくらでも良いお店はあるでしょうから、料理が良いとはいえ再訪は微妙なところです。

常連さんに対してシェフがお見送りをするのは当然としても、小さいお店でオープンキッチン、全ての客にその対応をすれば今後もリピーターが増える確率が高くなるという観点からすると、他の客にも見送りをしてマイナスにはならないと思うのですが、そこまで頭がまわらないものでしょうか。私自身はシェフの見送りは、別にあればありがたいと思うくらいでなくても気にはならなかったのですが、中にはせっかく足を運んだのだから、見送りを等しくして欲しいと思われる方もいらっしゃると思い、あえて書かせていただきました。


(いただいたもの)

ディナーコース(メインを鴨に変更したことで追加料金が発生。)


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カリフラワーのブルーテ
(→下にブッラータチーズが敷かれていて濃厚ですが、チーズが伸びて食べにくい面もありました。ナッツ類がいいアクセントになっています。)


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チコリのサラダ
(→チコリと3種のビーツとシェーブルチーズのサラダです。美しい一皿でそれだけでテンションが上がります。サラダと聞いてランチのサラダをイメージしていた自分の不明を恥じた次第です。チコリのフレッシュ感、ビーツの甘味、シェーブルチーズの酸味や苦味、獣の香りが相まってとても美味しかった。)


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青森産小ヤリイカ 2種のカリフラワーのソース ネギのソース 肝入りソース
(→イカを始めとして味は良いのですが、何を食べているのか分からない感じのメニューですし、美観もよろしくないです。)


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東京湾産釣りキンアジのポワレ 桜海老 百合根 芹 モンサンミッシェル産ムール貝
(→半生に仕上げた魚の調理が上手くて感動しました。火入れのおかげでとても美味しいし盛りも良いです。ただ、スープを食べる趣向は良いのですがそのせいか食材が少し多く入ってしまっている印象もありました。)


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真鴨 ロマネスコ イタリアンパセリの根 生のヤングコーン セップ茸 白トリュフ
(→野生の真鴨は旨みが身に満ちていました。身二切れともも肉と量も十分あって食べ応えがありました。昨年、アルザスの「シャンバール」で頂いた鴨を思い出しました。身の質としては遜色無かったです。この季節だからこそ出会える幸せで、感謝でした。ただ、一枚申し訳程度に載せられていた白トリュフはあまり香りませんでした。反面、セップ茸のポワレは少量でしたが香りが良く美味しかったです。)


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デセール:ガトーショコラ ピスタチオソース
(→普通に美味しいですが印象に残りづらい一皿でした。ピスタチオだというソースはあまり味を感じられません。この季節には珍しい美しいフランボワーズに出会えたのは小さな驚きでした。)


飲物:

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・グラスシャンパン


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・グラス白ワイン(アルザス)


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・グラス赤ワイン(ジュラ。封切り。)

・コーヒー(別注)





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2019年秋フランスレストラン訪問記(7/9):カイゼルクベルク「オリヴィエ・ナスティ」(★★)

アルザス地方第二の都市コルマールからバスで北西方向に移動した先にある小さな村アメルシュヴィールのさらに少し先にある町がカイゼルクベルクです。

コルマールからアメルシュヴィールを経由してカイゼルクベルクを目指していくバス路線は、アルザスワインを醸す傾斜にできたぶどう畑の脇をバスが通り抜けていくのでフランスらしい美しい景色も楽しめるルートになっています。

バス停から歩いてすぐに町の入口ですが、その入口脇に構えているのがオリヴィエ・ナスティ氏の二つ星店兼ホテルの「シャンバール」です。

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ホテルを含めた奥は広そうですが、入口付近は小さくて控え目なために目立たない感じです。

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正面入口から入店して右手に小さなサルがあり、その隅の席に通していただきました。最初サルに背を向けるような不自然な位置の席があったのでお願いしてサルが見渡せるように変えてもらいました。

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ちょうどクリスマスシーズンに入っていく待降節の季節のせいか、サルの入口には巨大なトナカイのオブジェがあって、素材や雰囲気もあってか威圧感がなくとても優しい雰囲気でサルになじんでいたのが印象的でした。

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今回はアラカルトの中に魅力的なお皿があったのでアラカルトでいただくことにしました。帰りのバスの時間の関係もあり、結果的にはデザートをいただく時間はありませんでしたがお料理やワインを堪能でき満足しました。

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ソムリエは複数いらっしゃりましたが、お一人はどこかの大会でナンバーワンにまでなられた方とのことでした。比較的若い構成のサービス陣で、少し距離があるというかドライというか、それでいて適切なサービスをしていただいたように思います。あまり嫌な思い出は残っていません。

ワインはアルザスを中心に揃っていて、相談すれば的確に自分の飲みたい風味のワインをお勧めしてくれるでしょう。お勧めに従った結果としてアルザスの美味しいワインを飲めて良かったです。

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グラスでシャトーオーブリオンを提供されていて、もちろん相応の値段ではありましたが一人での食事が続く中で貴重な体験と思ってお願いしてみました。

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クレマンダルザス


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アルザス白ワイン(マルセル・ダイス


食前酒として飲んだクレマンダルザスも、アルザスの白ワインもとても美味しくて、お酒については満足感が高かったです。

お料理はシャンパンスナック各種から始まります。


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西洋山葵のムース入り人参のコーン ブロシェ(川カマス)の玉子


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エスカルゴのクロメスキ パセリ風味


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ジャガイモのスフレ 


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トゥリュッテル(鱒の子)のフリット リヴェッシュ風味のマヨネーズで


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(左上から時計回りに)
・ライン河産鰻入りクサンスフレ
・シュークルートガルニのマカロン
・アルザス産鵞鳥のフォワグラのペルル(真珠)

小さいがそれぞれに独特な味わいがあり素敵です。アルザス名物料理を巡る趣向もまた良いです。
鱒の子を揚げたものはリヴェッシュ(マルバトウキ)というハーブ風味のマヨネーズですが、塩気がやや強めでした。


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アミューズとして提供されたのはすでに使い古された趣向かもしれませんが、現代風解釈のタルトフランベでした。タルトフランベの物理的形状はどこにもありませんが、味だけで言えばしっかりとタルトフランベになっています。


さて、次は前菜ですが、鰻はフランス料理の一般的な食材ではないものの、一定の地方では食べられていることとベルギーなどの北方ではある程度メジャーな食材ということで調理方法や味など含めて興味をもちましたのでアラカルトで鰻料理を頼んでみました。

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L’anguille du Rhin « au vert »
Légèrement fumée et laquée aux agrumes
ライン河産天然鰻 緑煮
軽く燻製して柑橘類を塗って


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こちらはシェフのスペシャリテとのことで、鰻はライン河で獲れたものでもちろん天然ということでしょう。脂が乗っていますが、軽い感じもありそこが天然の良さでしょうか。素材の質ももちろんですが、調理方法もあいまって素晴らしい美味しさです。燻製の良い香りでより食べやすくなっていますね。

通年提供されるスペシャリテとのことでしたが、寒さが増え脂が多いこの時期(訪問は11月下旬)に食べられて幸せだと感じました。

メイン料理として季節のジビエに食指が動きます。ジビエのアラカルトはこんな感じでした。

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各種ジビエが幅広く揃えてあって大変魅力的です。


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La chasse d’automne 2019 par Olivier Nasti
Le canard colvert des bords du Rhin,
berawecka et dragée en croquant
オリヴィエ・ナスティによる2019年秋のジビエ料理
ライン河畔産コルヴェール鴨(青首鴨)
かりかりのベラヴェカ(アルザスの郷土菓子)とドラジェ



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コルベールはおそらく初めての体験でした。血の濃さなのか味が濃いです。小さく切ってあって、肉を切るストレスがなくとても食べやすい。一口一口存分に楽しめて、最後まで同じ美味しさで終えることができました。

味はしっとりしていて、普段食べている鴨よりもより濃厚な鴨肉を食べている感じの美味しさでした。こういう体験ができることがとても幸せだと感じます。

もも肉はコンフィにされて提供されました。こちらも食感や味が違い、コルベールをより楽しめました。つけ合わせは整形されたポレンタクレムーでしょうか。

ナスティ氏のお料理は地元食材や郷土料理を大切にしながらも現代風の調理や盛り付けを志向されているように感じられ、自分の好みに合いました。季節に応じて変化して行くであろう食材やお料理の内容を他の季節でも楽しんでみたいと思わせてくれました。

短い期間でしたがアルザスを巡ってみて、この店にはアルザスで久々の新三つ星待望の声があるように感じられました。サルが小さいことさえ目をつむればかなり快適に美味しいお食事が楽しめる場所と思いますので、近い将来の三つ星昇格もあるかもしれませんね。

アルザス訪問の際にはまた定期的に伺ってみたいレストランだと感じ、いい思い出とともに店を後にしました。


(いただいたもの)


アラカルトで…

シャンパンスナック各種

アミューズ

前菜:
L’anguille du Rhin « au vert »
Légèrement fumée et laquée aux agrumes
ライン河産天然鰻 緑煮
軽く燻製して柑橘類を塗って



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パン:クグロフ型のカンパーニュ


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バター三種(軽い、クラシック、練り込み系)


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スープ:ブイヨンデコワン
(→柑橘類のコワン(かりん)のブイヨンスープでした。渋みや苦味をかすかに感じさせつつ、甘みも感じ取れました。複雑な風味で大人の味ですね。)


メイン:
La chasse d’automne 2019 par Olivier Nasti
Le canard colvert des bords du Rhin,
berawecka et dragée en croquant
オリヴィエ・ナスティによる2019年秋のジビエ料理
ライン河畔産コルヴェール鴨(青首鴨)
かりかりのベラヴェカ(アルザスの郷土菓子)とドラジェ



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食後の小菓子各種



飲物(ワインはいずれもグラスで)

食前酒:
Crémant d’Alsace Albert Boxler
クレマンダルザス アルベール・ボクスレ

白ワイン:
2012 Alsace, Gruenspiel Marcel Deiss
2012年アルザス、グリューエンスピール マルセル・ダイス

赤ワイン:
2003 Pessac Léognan, Grand Cru Classé Château Haut-Brion
2003年 ペサック・レオニャン グラン・クリュ・クラッセ シャトー・オ・ブリオン


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食後のお茶:フレッシュミントティー


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2019年秋フランスレストラン訪問記(6/9):オベルネ「ラ・フルシェット・デ・デュック」(★★)

昨年秋にフランスにうかがった際の写真掲載が遅々として進んでいませんが最近少しずつ余裕が出てきましたので残り4軒の記事を順次上げていきたいと思います。

前回記事を上げたランスの「ラシエット・シャンプノワーズ」は三つ星ですが、シェフの心意気は素晴らしかったもののサービス全体が今ひとつということで個人的な評価がこれから記事を書く3軒の二つ星店より全体の評価が落ちるという判断になりました。

あくまで私の主観的な判断ですのでご参考程度に聞き流していただければと思います。

こちらのお店は、アルザス地方の中心都市であるストラスブールから電車で30分ほどの場所にある小さな町オベルネの駅から歩いてすぐの立地で、比較的行きやすいお店だと思います。駅前に小さなホテルがありますのでこちらに泊まれば夕食後も楽でいいでしょう。

さらにいうと、以前テレビで見かけたのですが、日本で和菓子の修業をされたフランス人女性の方がマルシェで和菓子を販売している町でもあります。現在も同じ業態でされているのか、また別の場所に移られたかなど知りませんが、タイミングが合えばフランスで日本仕込みの和菓子に出会えるかもしれません。

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さて本題のレストランですが、こちらは小さなアルザス風の家をお店にしていて入口からとても雰囲気があり、サービスの方とシェフが丁重に迎え入れてくれました。

シェフは写真で見ていた印象ではアグレッシブな方かと思っていたのですが物静かで繊細な印象の方でした。


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クリスマス直前ということで入口に飾られていたクリスマスツリーがとてもきれいでした。

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テーブルの間隔もしっかりあり、とても落ち着いた重厚な空間です。それでも地方の独特な造りの家であるためか堅苦しさはあまりなく、温かみのあるとてもいい雰囲気がありました。

サービス全体もかっちりしていてプロフェッショナルです。


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お料理は、前衛的な現代風のお料理が食べられるお店と勝手に思って期待していたのですが、郷土料理を丁寧な調理で提供するスタイルのお店で、サルの雰囲気といい、メニュー内容といいよりクラシック寄りで、地域に根差している雰囲気でした。その点はちょっと期待外れで、その分個人的な評価は下がってしまいました。それでも、もちろん二つ星の洗練が感じられる名店でした。


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食前酒はアルザス地方に来たということでシャンパンではなく白ワインから始めました。やや甘口のヴァンダンジュタルディブ(遅摘みワイン)です。自然な甘味が好みで、アルザスでは是非飲みたい一杯でここから始められて幸せでした。


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シャンパンスナック(手前から奥に向かって):
キャベツのスナック、サーモン、フォアグラのコーン

キャベツのスナックは酸味がありました。サーモンは見てくれはいいのですが、卵が硬いのが今一つでした。フォアグラのコーンはとろけて美味ですし、ナッツとの相性も良かったですね。


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アミューズ:
8種ハーブのクリーム(手前)
フレッシュハーブ入りクリーム、アボカド、ボードプロバンスのオリーブ油のケーキ風(奥)

アミューズはやや苦味がありました。同系統の2種類のアミューズを同時に提供するあたりには残念ながらセンスを感じませんでした。

お料理はアラカルトでお願いしました。


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Potimarron & Truffe
Raviole de Purée de Potimarron à l’Amaretti
Crème de Truffe et Beurre Noisette

カボチャとトリュフ
カボチャのピュレのラビオリ アマレッティ風味
トリュフと焦がしバターのクリームで

熱々の皿で美味しさが倍増していました。ここまで熱い皿はおそらく初めてでしたが、温度管理の大切を実感しました。ニンニクやトリュフの香りが爆発していて食欲がそそられます。思いがけずセップも食べられて幸せでした。


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添えられたブリオッシュのパンはバターたっぷりという感じでとても美味しいです。


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Lièvre
Lièvre « à la Royale », Gnocchis de Pomme de Terre

リエーブルアラロワイヤル ジャガイモのニョッキ添え

メインは秋冬の定番ジビエ料理のリエーブルアラロワイヤルでした。

とても上品に仕上げられていますが、血を使っているために濃厚です。ごろっとしたフォアグラが入っているのは分かったのですが、トリュフは切り身を見つけたものの正直全く香りがなくなっていてそこはちょっと残念でした。周囲を飾っていたのはジャガイモのニョッキとパネのマッシュでした。


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こちらは別皿で提供されたトリュフの添えられたジャガイモクリームです。


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メイン料理のリエーブルアラロワイヤルに合わせてソムリエの方が提案してくださったのが、ポルトガルのポートワイン(10年物)でした。ソムリエの方曰く、血のソースとの相性から勧めているとのことでした。確かにこのマリアージュはなかなか良く、初めての体験で楽しい時間となりました。


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(デセール全体像)

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(デセール切開後の図)

Glace & Sorbet
Vacherin Glacé, Meringue à la Verveine,
Glace Vanille Bourbon et Sorbet Fruits Rouges

アイスクリームとシャーベット
ヴァシュラングラッセ ヴェルヴェーヌ風味のメレンゲ
ブルボンヴァニラのアイスクリームと赤い果実のシャーベット

デザートはアイスとシャーベットという簡素な名前だったので正直皿盛りのアイス類が出てくるのだと思っていましたが、ちゃんときれいなデセールが登場して注文と違うものが出てきたと勘違いしてしまいました。

バシュラングラッセにホイップクリームと赤い果実のソース、そしてメレンゲが添えられていて、中にはバニラアイスが入っていました。軽やかでするすると口の中に、そして胃の中に入る美味しさです。

外観の美しさもあり、ここはデセールのレベルがとても高いと感じました。前菜も良かったと思いましたが、デセールの出来がさらに突出していました。


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ミニャルディーズ(小菓子)はクラシックな品揃えで大変充実していました。


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お腹が一杯だったので控え目にチュイル、フィナンシエ、トリュフチョコを少しずついただきました。


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お茶はミントのハーブティーだったと思います。鉄瓶での提供も最近は定番になっていますね。


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キリストの生誕をクリスタル人形で再現した飾りが店内にあったので、最後にその写真を載せておきます。


(いただいたもの)

アラカルトで…

シャンパンスナック(手前から奥に向かって):
キャベツのスナック、サーモン、フォアグラのコーン

アミューズ:
8種ハーブのクリーム(手前)
フレッシュハーブ入りクリーム、アボカド、ボードプロバンスのオリーブ油のケーキ風(奥)

前菜:
Potimarron & Truffe
Raviole de Purée de Potimarron à l’Amaretti
Crème de Truffe et Beurre Noisette

カボチャとトリュフ
カボチャのピュレのラビオリ アマレッティ風味
トリュフと焦がしバターのクリームで

パン:ブリオッシュ

ジビエ料理:
Lièvre
Lièvre « à la Royale », Gnocchis de Pomme de Terre

リエーブルアラロワイヤル ジャガイモのニョッキ添え

デザート:
Glace & Sorbet
Vacherin Glacé, Meringue à la Verveine,
Glace Vanille Bourbon et Sorbet Fruits Rouges

アイスクリームとシャーベット
ヴァシュラングラッセ ヴェルヴェーヌ風味のメレンゲ
ブルボンヴァニラのアイスクリームと赤い果実のシャーベット

ミニャルディーズ(小菓子):チュイル、フィナンシエ、トリュフチョコ

ハーブティー:ミント


飲物:

水:エビアン

食前酒(グラス白ワイン):
Charles Frey Alsace Grand Cru (Pinot Gris Vendanges Tardives) 2015
シャルル・フレイ アルザス・グラン・クリュ(ピノグリ ヴァンダンジュタルディヴ(遅摘み))2015年

グラス赤ワイン:
Porto Ramos Pinto Tawny 10 anos
ポートワイン ラモス・ピント トーニー 10年もの




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レストラン訪問記:六本木ヒルズ「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」(★★)【読者様提供】

今回は読者様が今年の初めに「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」に行かれた時のお写真を掲載いたします。


ディナーコース


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キノアのフリット


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キャビアとオマール海老のジュレ カリフラワーのクリーム


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ポレンタ 半熟卵 黒トリュフ  パルメザンチーズ 生ハム


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鰆 根セロリのピュレ


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和牛フィレ ポテトピュレ 付け合わせの野菜


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シャンパンと苺のムース レモンのソルベ


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きのこに見立てたフォレノワール グリオットのクーリ


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小菓子類


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チョコとエスプレッソ





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Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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