FC2ブログ

レストラン訪問記:神戸市(三宮駅)「ぺるしえ」(掲載のみ)

三宮のカジュアルフレンチのお店で食事をしてきました。

シェフは、かつてアラン・サンドランス時代の、元三つ星店「ルカ・カルトン」でちょっとした研修をした経験があるようで、トイレにその証明書が飾ってありました。「ルカ・カルトン」に伺った際に頂いてきたメニューにあったロゴと同じものがその書面の上に記載されていて、当時を懐かしく思い出していました。

さて、こちらはカウンターのみのこぎれいな空間で、殺風景とも言えるのですが、カジュアルな雰囲気の中で気楽に食事が楽しめる場所とも言えます。


IMG_3649s3649.jpeg

テーブルセッティング

お料理は完全にビストロあるいは手料理といって良いくらい気取りがないものでした。ビストロと思って伺う分にはありでしょうが、味付けに少しだけ甘味が感じられたりしていて、私の舌には合わなかったようです。

それでも食材はそれなりに良いものを使っているようにも思いましたので、合う方もいらっしゃると思います。

今回は魚と肉がつく比較的重いコースでしたが、日替わりと思われるメニューの中から一番軽いものをまず食べてみて自分に合うか判断されるのが良いでしょう。


(いただいたもの)

ランチのフルコース5280


IMG_3651s3651.jpeg

つきだし:クレープ スモークサーモン 玉ねぎ ホワイトソース
(→素朴な風貌と味です。それでも温かいのは嬉しいです。サーモンが入っているので安定の美味しさがあります。ただ、生地は繊細さが全くなく、ビストロ料理と理解しました。持って食べる間に、中の汁がこぼれてしまうのは、工夫が足りないと感じてしまいました。)


IMG_3652s3652.jpeg

前菜:コンソメジュレ かぶらのムース 天草産雲丹
(→清々しいお味でした。かぶらのムースは甘くて良いです。雲丹が入っていますが、ややさっぱりしたお味でした。ジュレもあっさりです。天草のウニはそれでも濃厚でした。ただ、おそらくシェフのスペシャリテなのでしょうが、寒い季節なのに、冷たいお皿を出すのはどうなのかと思いました。食べ手のことを考えたらもう少し工夫が欲しいですね。)


パン 
(→温めないでの提供ですが、バターはありました。もちっとした食感のほんのり甘みのある全粒粉のパンで、悪くないです。あっさりのバターとよく合っていました。)


IMG_3655s3655.jpeg

前菜:サラダ 鰆、ハリイカの炭火焼き ズワイガニ(紅ズワイガニ?)のパプリカ詰め からすみ  他野菜各種
(→サラダなので全体としては冷たいお皿ですが、魚は炭火で焼いた後でやや温かいです。色々な食材がごった煮のように盛り込まれていて、ビストロ料理と思いつつも、正直あまりセンスを感じませんでした。ただお魚や蟹、からすみ、お野菜それぞれはいい味でした。)


IMG_3657s3657.jpeg

スープ:新玉ねぎとセコガニのスープ
(→熱々のスープがようやく登場です。温かいの待っていました。これを一発目に出して欲しかったです。新玉ねぎは良い香りですがだが、セコガニは感じられませんでした。)


IMG_3660s3660.jpeg

魚料理:馬面はぎの炭火焼き 菊芋のフォンダン サフランのソース むかご
(→下に一面に敷かれた菊芋はやはり香っていました。魚は、弾力があるのですが硬くなりすぎてはおらず、半透明に仕上がっていて、いいお味でした。)


IMG_3663s3663.jpeg

肉料理:和牛頰肉の赤ワイン煮込み
(→苦味が先行していました。素材も調理も良いはずですが、素直に美味しい!と思えないのが不思議でした。こちらの体調に問題があったのでしょうか。もしかしたら味付けがいまひとつだったかもしれません。要は口に合わないということでしょう。)


IMG_3665s3665.jpeg

デセール:プリン ミカンのソルベ 苺のマリネ コーヒーのチュイル
(→デセールは、ソルベが濃くて美味しく、プリンもなめらかで美味しいです。ただ、単体では美味しいデセールも、盛り方が小さい皿にごちゃっと盛っていて、あまり美味しそうに見えませんでした。そういうところがやはり残念な気がします。)


IMG_3667s3667.jpeg

食後のお茶:紅茶
小菓子 紅玉のミニタルト

(→ハーブティーの用意はありませんでした。タルトはリンゴが旬で良いのでしょうが、アップルパイを美味しいと思えない人間なので、特に美味しく感じられませんでした。これはこちらの問題ですね。)





テーマ : グルメ情報!!
ジャンル : グルメ

レストラン訪問記:神戸市(三宮駅)「シェローズ」(掲載のみ)

ミシュラン兵庫2016特別版に掲載のみされているこちらで、フランスレストランウィークの特別コースを頂いてきました。


IMG_9150s9150.jpg

神戸北野ホテル


IMG_9151s9151.jpg

東天閣

神戸北野ホテルの斜め前、歴史的建造物として目を引く東天閣の並びにあるという、神戸らしい素敵な立地にあります。


IMG_9152s9152.jpg

お店の開始時間は12時からで、少し早めに着いて店の前で写真など撮っていると、お店のマダムがにこやかに出てきて下さって、まだ時間になっていませんでしたが、店内に入れてくださいました。気持ちの良い接客に、最初から心が掴まれます。


IMG_9157s9157.jpg

この日は急な用事が入ったりして、少し急ぎ目でお料理を出していただきましたが、気持ち良く対応して下さって助かりました。その点も好感度が高かったです。


IMG_9155s9155.jpg


IMG_9156s9156.jpg

御覧のように、きちんとテーブルクロスがかけられていて、飾り皿まで置かれ、ナプキンは紙ではなく布製です。そして、お店の人から言わせれば当然でしょうか、カトラリーも料理ごとに交換してくださいます。さらに卓上に生花があり、おしぼりもちゃんとしたものが提供されていました。

大げさと思われるかもしれませんが、レストランとしての誇りをもって営業されていることをこれらのことから感じられて、こういったところも好印象でした。


IMG_9159s9159.jpg

パンはライ麦パンでしょうか、味は普通でしたが、熱々で提供されていてこちらもいいですね。

バターナイフがあるけれど、バターの提供はなかったので残念と思っていましたが、単純に忘れられていたようで、後から出てきてほっとしました。

その後のマダムのフォローが素晴らしくて、後からバターが出てきた分、バターがあまり気味になったと見て取ったマダムから、いいタイミングで、さらにパンのお代わりの提案をしていただきました。とても気が利いていますね。


IMG_9161s9161.jpg

IMG_9162s9162.jpg

前菜は、魚介のサラダでした。サラダに入っている、鱧、蛸、帆立はそれぞれに調理してあって、鮮度も良くて美味しいです。帆立は温かく、蛸は半生でしょうか、柔らかくて味が良いです。

野菜は少なめですが、新鮮で味が良かったです。神戸のフレンチはどこが発祥か分かりませんが、魚介のサラダというと、こういう形のお料理が出てくることが多いように思います。


IMG_9163s9163.jpg

メインは魚か肉二種(栗豚又は鴨)から一つ選べましたが、魚が甘鯛と伺って、魚にしました。甘鯛の松笠焼き、すだちバターソースです。

松笠焼きと言いつつ、少し焼きすぎの印象で、クルスティヤンな感じでした。またお魚が少し臭っていて、鮮度の問題か、魚の質の問題か分かりませんが、これは少し気になりました。

ただ、かりかりの甘鯛をバターソースで美味しく食べられましたので良かったです。栗,里芋を含めて、添えられた季節のお野菜もまた嬉しいです。


IMG_9167s9167.jpg

IMG_9168s9168.jpg

デセールは葡萄のタルトレットと蜂蜜のアイスでした。小さいのは残念ですが、お味は良くて満足しました。蜂蜜のアイスも味が良く、アイスが頂けて嬉しかったです。


IMG_9170s9170.jpg

最後のお茶は、ハーブティーが好みのものがなく、レモンティーを頂きました。レモンも神戸市西区で栽培されているものだそうで、価値がありますね。

また、小菓子として小さなレーズンバターサンドがついてきます。バターサンドは小さいですが、塩味が効いていて美味しく、手作りのためか充実した味でした。

今回、お試しで伺ったのですが、気持ちの良い接客と安定した調理で是非また機会があれば再訪したいと思いました。少し慌ただしい滞在でしたが、この機会に良いお店に出会えて嬉しかったです。


(いただいたもの)

フランスレストランウィークランチ特別コース

パン:ライ麦パン? バター


魚介と神戸西区の有機生野菜

アマダイの松笠焼き すだちバターソース

葡萄のタルトレット 蜂蜜のグラス

食後のお茶:レモンティー

お茶菓子のホワイトチョコクリームをはさんだバターサンド

(以上の記載は、パンとお茶の箇所以外、お店で頂いたメニュー表を転載しました。)




テーマ : グルメ情報!!
ジャンル : グルメ

レストラン訪問記:芦屋市「北じま」(★)

今回は芦屋市にお邪魔して、ミシュラン兵庫特別版2016で一つ星評価されているレストランで食事をしてきました。

結論からいうと再訪はないです。リヨン郊外ミオネ村にかつてあった「アラン・シャペル」で修業されたシェフのお店ということで、同じお店でガストロノミーに初めて触れた身としては、御縁を感じ、期待するところもそれなりにあっただけに残念でした。

再訪はないと思った理由は二つあって、それらは分かちがたく結びついています。

まず一つ目の理由ですが、お昼でもそれなりの金額をとるコース一本でやっているのにも関わらず、その金額から一般に期待される店のレベルには全く到達できていないことが挙げられます。

一つ星店であり、ランチでも魚も肉も入ったフルコースを食べることを全ての客に求めている以上、客としては当然そこがガストノミーを楽しませる場所であることを期待して伺います。しかし、残念ながらここはガストノミーを楽しむことができる場所ではありません。料理の内容からも、しつらえからもビストロあるいは下手をするとしつらえなどはカフェや喫茶店のレベルに留まっています。

頂いたお料理の中で、シェフの技術を感じさせるお料理があったのは確かですが(例えば甘鯛のきれいな鱗焼きなど)、全体としてはメニュー構成やコースに組み込まれたお料理の内容が、陳腐なものに感じられました。

私はミオネ村の「アラン・シャペル」では一度しか食べていませんが、こちらのシェフのお料理に、そこで感じた感動や喜びはみじんも感じられませんでした。

前菜を意欲的に創作するという意識が感じられず、サラダやスープといった型に逃げ込んで、とりあえず今ある食材を器用にあるいは適当にまとめて出しているくらいの意識しか感じられませんでした。

例えばスープに旬の食材であるとはいえる蓴菜が入っていました。透明で涼感を与えることに本領があるといえる蓴菜を濁ったスープに入れることで、蓴菜の素材としての上述の良さを完全に殺していました。さらには、蓴菜のゼリー部分(ほぼ無味の水分)がスープを食す時に味を薄める効果を発揮して、スープの味をも殺してしまっていました。そんなスープが結果として美味しいはずもありません。

手元にこんな食材がある、だから使ってみたというレベルのメニュー作りをしているだけのようにしか感じられず、印象が良くなかったです。シェフは試食をしないのでしょうか。

次に二つ目の理由ですが、価格設定に対してパフォーマンスがあまりに悪いということです。

先ほど、この店をビストロと評しました。まず、狭い空間に喫茶店で使うようなぺらぺらの薄い木材の安いテーブルが置かれていたことや、そのテーブル上にテーブルクロスはなく、飾り皿もなくて代わりに置かれていたのが、いかにも安っぽそうなランチョンマットだったことがその理由として挙げられます。さらには、カーテンなどもないことから外から丸見えで、下手をしたら昭和の喫茶店で食事をしているような気分にさえなるさえない内装も、別の理由として挙げられます。

相応の金額を払って、特別な食事の時間を楽しんでいるという高揚感がないどころか、むしろ、お金を無駄遣いしてしまったような情けない思いにさせられる内装、しつらえなのです。

その点でいえば、奈良県生駒市の一つ星店である「ア・ヴォートル・サンテ」の内装は、フランスの地方にある小さくも珠玉のような星付きレストランを再現していて、両店シェフの意識の差は歴然としています。かつて二つ星だった「ミシェル・シャブラン」で修業されたシェフが営む奈良のお店は、リーズナブルな価格設定ながら、そのようなところに、フランスのガストロノミーを再現しようとする志を感じることができる名店でした(その時の訪問記はこちらから)。

IMG_02446s2446.jpg

奈良県生駒市「ア・ヴォートル・サンテ」(★)内装

このお店のランチで最低限支出することを要求される金額を出したら、それ相応の特別感がある食の体験をさせてもらえるお店はいくらでもあります。一つ星がつくということはそれだけの期待を客がもつということでもあり、あぐらをかいていてはあっという間に客はいなくなります。

こちらは、一つ星を獲得されて以降値上げがあったことを知っています。しかし中身が伴わないままに値上げをした結果、ちぐはぐさが強調されることになり、皮肉にも店としての魅力が大きく損なわれる結果にもなってしまったように思われます。もっと安価なコースがあればしょぼい内装でもある程度は我慢できたでしょう。

ちなみに先ほど挙げた奈良のお店は、ここのほぼ半額の値段でお昼のコースを提供されています。それでいて、こことは比べものにならないくらいしっかりした内装、しつらえで、味も一定レベルを保っていることから、お得な感じがして、好感度がとても高いです。

また、この店のランチの値段をとるならウェイティングスペースがあってしかるべきでしょう。先ほどから比較対象として挙げている奈良のお店には、小さいながらもそれがありました。

さらに言うと、暑い最中、開店前の客が何組も店の外で立って待っている光景は異常です。ビストロでも、気の利いた店なら中に入れてくれるでしょうし、無理でも入口脇の椅子などに座らせてくれるでしょう。ただの喫茶店で待たされているということならこんな文句も出ないのです。

また、ここも狭い店内に満席になるように客を入れていました。コロナがある以上、そこも配慮して欲しいところでした。

ただ、サービスについては、料理の説明をきちんとしてくれましたし、パンも温めて提供してくれて、バターも含めてお代わりも気持ち良く追加提供してくれたり、ミネラルウォーターと思われるお水をふんだんに注いでくれたりと、みな一様に感じが良く、そこだけは評価できました。


(いただいたもの)

ランチコース(1種類のみ。スープ、肉の選択次第では追加料金が発生。)


IMG_2804s2804.jpg

アミューズ:はじまりの一品(ボタン海老のサブレ、清水白桃とオマール海老のマリネ)
(→サブレは温かく、ほのかに海老の香りもして美味しいです。オマール海老の火入れは良く、柔らかいのですが、甘味と酸味の調和が今ひとつで料理としては微妙な出来でした。)


IMG_02806s2806.jpg

前菜:海の幸と有機野菜のサラダ(剣先烏賊・帆立貝・丹波篠山産完全有機栽培のお野菜とスイカのガスパチョ、本鮪と北海道産毛蟹・茄子とパプリカのお寿司仕立て)
(→ガスパチョを平皿に盛るセンスに閉口です。)


IMG_2813s2813.jpg

スープ:本日のスープ(冷たいじゃがいものスープ)


IMG_2816s2816.jpg

本日の魚料理:山口産天然甘鯛の鱗焼き 徳島産サザエ 京都産賀茂茄子
(→火入れは良く、鱗が美しいですね。同じ物をランチで出してきたグラシアニより調理は上で、唯一星つきであることを感じられる料理でした。しかし脇にサザエ、下に賀茂茄子で、魚を切る場所がなく、とても食べにくかったです。くぼみのある皿に入っていることで、食べにくさが増していましたね。さらに言うと、サザエの殻が邪魔でした。センス感じないですね。)


IMG_2819s2819.jpg

IMG_2821s2821.jpg

本日の肉料理:ランプ肉
(→赤身肉。柔らかみがあり食べやすいです。可もなく不可もないです。)


IMG_2823s2823.jpg

デセール⑴:生姜のグラニテ
(→グラニテの存在理由は本来魚と肉の間の橋渡し、お口直しにあったはずですが、ここではしれっとデザートのような顔をして出されていてとても違和感がありました。グラニテ自体は生姜の香りが立っていて良かったです。)


IMG_2824s2824.jpg

デセール⑵:本日の自家製デザート(桃のアイスクリーム 巨峰と桃のコンポート レモンバームの花 ミント 和三盆のメレンゲ)
(→2,30年前に街角に一軒あったカジュアルレストランの盛り合わせデセールを思い出させます。質が悪いわけではないですが、洗練も、工夫もなくてがっかりです。)


IMG_2827s2827.jpg

食後のお茶:ミントティー
小菓子:自家製お茶菓子(レモンのマカロン)



IMG_2810s2810.jpg

パン:バゲットとバター



IMG_2805s2805.jpg

飲物:100%リンゴ(フジ)ジュース
(→美味しいですが、量が少なすぎます。)





テーマ : グルメ情報!!
ジャンル : グルメ

レストラン訪問記:岐阜「ミツバチ食堂」(掲載なし)

昨年秋、岐阜に行く予定がありましたが夕食をとる場所の予定など特になく、その数日前にたまたま新聞記事で見かけたこちらを急遽予約してみました。

記事は岐阜市内で食べられる高山のジビエ料理にフォーカスした内容で、他に二軒ほど掲載があったかと思います。こちらを選んだのは記事を読んでいて、おそらくきちんとソースなどを作られている料理のベースがしっかりしたシェフがいるお店と感じたからでした。

店名だったり、口コミサイトの評価、ミシュランの掲載の有無などを基準として岐阜での夕食のお店選びをした場合、ここにたどりつける可能性は極めて低かったと思いますが、この日私はとても充実した楽しい食の体験をすることができて、大満足でお店をあとにすることになりました。

近所に一人で住んでいたら少なくとも週三はお邪魔したいと思ったりしていました。それくらい気に入りました。それというのも、今回コースをいただきましたが、比較的リーズナブルな定食の形でもお料理を幅広く提供されていて、色々な選択肢がありますし、お客さんのことをとても考えてくれているお店で料理は本格派なのにお高くとまっておらずおもてなしの心が感じられるお店だったからです。

せっかくうかがうので岐阜の恵みをいただけるというコースをあらかじめ予約しておきました。コースの内容からするとお値段はぐっと抑えめの印象を受けました。

あらかじめテーブルでの食事を所望していましたが、きちんと奥の方に落ち着く席を用意して下さっていました。サービスされていたのは主にサービスの女性でしたが、細やかに気配りしていただいたように感じましたし、全体にとても気が利くと思いました。

お料理は実をとったビストロ料理ですが、ビストロを名乗ったフランス料理店に遜色ないできのビストロ料理を提供して下さいました。

まずはありきたりではないしっかりそれぞれにお仕事が施された前菜の盛り合わせで食事が嫌が応にも盛り上がって参ります。それぞれに風味が立っていて、お酒が進みますし、食欲も刺激されます。

この日は、自家製鮎魚醤のバーニャカウダ、サツマイモのドフィノワ、冬瓜のコンソメ煮、富有柿と自家製リコッタチーズ、パテドカンパーニュ飛騨青山椒風味、鶏白レバーのムース長良天然ワイン風味、平飼い卵のスペイン風オムレツその他というラインナップでした。


IMG_13660s13660.jpg

食前酒としてあわせたのは、少しイレギュラーに強いお酒であるラム酒ベースのフルーツヴィネガー割でした。国産のラム酒でかなり香りが高く美味しいお酒でした。フルーツヴィネガーは自家製でザクロなど何種類かありましたが私は桃を選びました。


IMG_E1368s1368.jpg

次のスープはとても甘いのスープでした。旬の木の実の恵みを美味しくいただきました。


IMG_0078s78.jpg

お魚は旬ので皮目をぱりっと焼いていながら、身はしっとりふっくらとした最高の焼き加減で、星付き店と比べても悪くない出来でした。少なくない数の下手な星つき店と比べたら、なんなら星つきの上を行っていると言ってもいいくらいです。

新米を梅干しで食べるイメージのソースとのことでした。白いお米のソースは単なるおかゆではなく、しっかりと洋風のお出汁の味がしていましたので、そういう細やかなところにもきちんと仕事がされているということを改めて感じた次第でした。

お魚には日本酒を合わせてみました。恵那山(純米)という岐阜のお酒でした。

そして今回こちらを目指した目的のジビエですが、豚コレラ問題の影響で食べられなくなったの最後の合法なお肉にありつくことができました。ぎりぎりのタイミングだったようでとてもラッキーでした。

この日のジビエは鹿、熊もありましたが、鹿は比較的色々な場所で食べられますし、熊はかなり癖がありそうで、そこまで求めていない自分にとっては脂もしっかりあるという猪がやはり魅力的でした。


IMG_0079s79.jpg

お肉は果たしてきれいな脂身がかなりしっかりと入っている上質なお肉で、スペインの自然派赤ワインとのマリアージュで堪能いたしました。旬の山の恵みを頂けてとても幸せな時間でした。


IMG_0082s82.jpg

デザートは黒文字の葉のアイスを添えた紅玉のコンポートでクランブルも入っています。アイスはハーブの香りがほのかにして心地よかったです。

また岐阜にうかがう際には必ず行ってみたいとお店ですし、近くに寄った際には少し遠出をしてでもまた訪れたいと思いました。個人的な感覚では一つ星、二つ星に値するお店、ということになります。

レストラン訪問ははずれの方が多いかも知れませんが、たまにこういう素敵な出会いがあるからやはり美食の旅はやめられませんね。


(いただいたもの)

2019年11月のコース料理(要予約)

《前菜8種盛り合わせ》
自家製鮎魚醤のバーニャカウダ
まめなさんのサツマイモのドフィノワ
むらざとさんの冬瓜のコンソメ煮
田中さんの富有柿と自家製リコッタチーズ
パテドカンパーニュ飛騨青山椒風味
鶏白レバーのムース長良天然ワイン風味
平飼い卵のスペイン風オムレツ
本日の一品

《スープ》坂井田さんの利平栗のポタージュ

《魚料理》(パスタまたはリゾットも選択可)
天然鮮魚(三河産鰆)のロースト ハツシモ新米とむらざとさんの塩熟成ローゼルの2色のソース

《肉料理》(5種類のお肉から選択可)
飛騨高山産本日のジビエ料理(鹿、猪、熊の選択肢から。追加料金あり。):猪のロースト 栃の花の蜂蜜とバルサミコ まこもだけのロースト (硬めの)マッシュポテト

《デザート》(6種類から選択可)
恵那市産紅玉の温かいキャラメリゼ 黒文字アイス添え




テーマ : グルメ情報!!
ジャンル : グルメ

2019フランスレストラン訪問記(1/9):パリ1区「プロポ(Poule au Pot)」(★)

しばらくごぶさたしていました。今年初めての投稿になります。

昨年秋にフランスに久しぶりにうかがっていましたが、年末年始にかけて個人的に様々な課題が重なりブログ記事を作成する時間的余裕がありませんでした。

これからまた少しずつですがブログ記事を掲載していきますので引き続きおつきあいいただけましたらありがたいです。

さて今回のフランスへの旅では合計9軒の星付き店にうかがいました。一つ星、二つ星、三つ星それぞれ3軒ずつ訪問しています。

ブログ記事の掲載順序ですが、訪問順でも良かったのですが、自分なりに感じた良かったところ、今ひとつと感じたところなどを総合して今回うかがったお店の中で個人的に順位をつけて、それに従って掲載していこうと思います。

訪問したお店もですが、ブログ掲載順が評価の高い順か、それとも低い順かも今は明かしませんので、記事を読みながらそれらをご想像いただければと思います。

さて、トップを飾るお店は二つ星シェフのジャン−フランソワ・ピエージュ氏がオーナーとなり、ミシュランにて一つ星を獲得されたビストロ「プロポ」になります。

これまでどちらかというと星付き店を中心に回っていたためガストロノミーレストランに行くことが圧倒的に多かったように思います。正統派のビストロといえるようなお店とは少し縁遠かったです。

こちら「プロポ」は、店内の狭さや賑わい、古き良き時代を彷彿とさせる内装など、昔ながらのビストロとしての魅力にあふれるお店でした。

もちろん予約の上でうかがいましたが、土曜日の夜だというのに大賑わいで空いている席などありません。

席に通された時もテーブルとテーブルの間に人が通れるスペースがないため、サービスの方がテーブルを動かして席に入れてくれました。

テーブルの脇の壁には来店したと思われる著名人のネームプレートがずらりと並んでいて、店の歴史の古さ、ビストロとしての格のようなものを感じました。

アラン・デュカス氏に買収されたパリの一つ星ビストロ「ブノワ」ですが、こちらは店内の空間により余裕があり、調度品、内装などより上品で、落ち着いて食事ができる雰囲気で、その点は「プロポ」とは対照的ですね。

さて、この日はお昼に二つ星店でしっかり食事を楽しんできた後でしたので、食欲がさほどなく、アラカルトで一皿だけいただいてデザートを楽しんで退散してきました。

ワインも食前酒だけで通して、これで十分でした。


IMG_2247s2247.jpg

卓上のしつらえ


食前酒はこの日おすすめとソムリエールの方が言っていたブランドブラン(意味は「白の白」)のシャンパーニュ(シャルドネ種のぶどうのみから醸成したシャンパン)をお願いしました。

IMG_0511s511.jpg

シャンパーニュボトル

IMG_0512s512.jpg

グラス

グラスが最近流行りの上に長い現代風なものではなく、昔ながらの平たい感じのクープでそんなところにもビストロらしさを感じます。美味しいお酒でしたが、個人的には冷や方が少し足りていない感じでした。

さてこの日お願いしたお料理は、アラカルトの前菜の中にリストされていた、この店では比較的高価なオマール海老のサラダでした。

正式名称は、「HOMARD BLEU refroidi sauce rémoulade, macédoine de légumes」となっています。訳すと「オマールブルーの冷製 レムラードソース 野菜のマチェドワーヌ(サイコロ切り)」となるでしょうか。

お値段ですが、三皿で構成されているお任せのコースと同じ48ユーロします。オマールブルー(青オマール海老)という高級食材を使っているからでしょう。


IMG_2251s2251.jpg

上から

IMG_0515s515.jpg

横から


冷菜になっているため基本的に冷たいお料理なのですが、料理が運ばれてきた直後はまだ少しだけゆがいた直後のオマール海老の温かさをほのかに感じられて、絶妙な火入れで固くなっていないほくほくのオマール海老がとても美味しく感じられました。

そして料理名にもあるように丁寧に角切りされたお野菜に技とこだわりを感じます。サラダとは言っても、葉物よりはもう少し手の込んだマチェドワーヌやマヨネーズソースのサラダを中心に据えているスタイルですね。

量は多いとは言えませんが、サラダとはいえ上質な素材を使った立派な一皿で存在感があり満足でした。

IMG_0516s516.jpg

パン

パンは素っ気ない感じですが、普通に美味しいです。

そして、デザートですが、今ひとつ選択肢に面白みがない中、アイス類が好きなのでこちら、「POT DE GLACE VANILLE noix de pecan caramélisé」をお願いしました。訳すと、「バニラアイスの壺 キャラメリゼしたペカンの実」となります。


IMG_0520s520.jpg

デザート

こちらはバニラアイスが冷えた容器に入れられて提供されている、ある意味面白みに欠けるともいえるデザートでしたが、アイスクリームが最初からいい具合にとろかしてあります。銀製と思しきポ(壺)もしっかり冷えていて好感がもてます。

時間とともにアイスは少しずつとろけていりますので、それを受け止めつつとろけるアイスを楽しむ器としてこの銀のポ(壺)は最適なのだと納得しました。地味ですが、この提供の仕方が素晴らしいです。

また周りに羽根のように配されたチュイルも焦がしたようにしてありとても風味がよく、またパリパリで食感も気持ち良いです。こちらはバニラアイスのお供に最高でした。

こうして食べてみると、器、つけあわせ等すべて含めて一つのデザートとしてしっかり完成していて理にかなった美味しさなのだと感じます。今時見た目の美しいデザートが世に溢れていますが、実質的な味の良さを追求している点でいさぎよく、何よりこちらをしっかり楽しませてくれましたので大満足でした。

サービスは基本生え抜きと思われるようなサービスマンや感じの良いソムリエールに支えられていて不満はありませんでしたが、地階にあるトイレが故障していて使えなかったのがお店としては大失態と言うほかないと感じていました。

さすがに年を越してもう直っているでしょうか。ミシュランはそのあたり厳しいと思われるので、来年星を失っていなければ良いですが。

冗談はさておき、パリのビストロをほぼ初めて楽しんだような体験で、入門編としては上出来だと思いました。星がついていなくても食文化を楽しむ点から今後も色々なビストロを訪ねてみたくなりました。


(いただいたもの)

アラカルトで

前菜:
HOMARD BLEU refroidi sauce rémoulade, macédoine de légumes
オマールブルーの冷製 レムラードソース 野菜のマチェドワーヌ(サイコロ切り)

デザート:
POT DE GLACE VANILLE noix de pecan caramélisé
バニラアイスの壺 キャラメリゼしたペカンの実


お酒:
グラスシャンパーニュ(COQUARD-BOURブランドブラン)





テーマ : グルメ情報!!
ジャンル : グルメ

sidetitleプロフィールsidetitle

Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitleランキング参加中sidetitle
クリックお願いいたします!
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitleサイト内検索sidetitle
気になるお店、お料理など是非こちらで検索してみて下さい。
sidetitleメールフォームsidetitle
個別のメッセージはこちらまでお願いいたします。

名前:
メール:
件名:
本文: