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レストラン訪問記:芦屋市「北じま」(★)

今回は芦屋市にお邪魔して、ミシュラン兵庫特別版2016で一つ星評価されているレストランで食事をしてきました。

結論からいうと再訪はないです。リヨン郊外ミオネ村にかつてあった「アラン・シャペル」で修業されたシェフのお店ということで、同じお店でガストロノミーに初めて触れた身としては、御縁を感じ、期待するところもそれなりにあっただけに残念でした。

再訪はないと思った理由は二つあって、それらは分かちがたく結びついています。

まず一つ目の理由ですが、お昼でもそれなりの金額をとるコース一本でやっているのにも関わらず、その金額から一般に期待される店のレベルには全く到達できていないことが挙げられます。

一つ星店であり、ランチでも魚も肉も入ったフルコースを食べることを全ての客に求めている以上、客としては当然そこがガストノミーを楽しませる場所であることを期待して伺います。しかし、残念ながらここはガストノミーを楽しむことができる場所ではありません。料理の内容からも、しつらえからもビストロあるいは下手をするとしつらえなどはカフェや喫茶店のレベルに留まっています。

頂いたお料理の中で、シェフの技術を感じさせるお料理があったのは確かですが(例えば甘鯛のきれいな鱗焼きなど)、全体としてはメニュー構成やコースに組み込まれたお料理の内容が、陳腐なものに感じられました。

私はミオネ村の「アラン・シャペル」では一度しか食べていませんが、こちらのシェフのお料理に、そこで感じた感動や喜びはみじんも感じられませんでした。

前菜を意欲的に創作するという意識が感じられず、サラダやスープといった型に逃げ込んで、とりあえず今ある食材を器用にあるいは適当にまとめて出しているくらいの意識しか感じられませんでした。

例えばスープに旬の食材であるとはいえる蓴菜が入っていました。透明で涼感を与えることに本領があるといえる蓴菜を濁ったスープに入れることで、蓴菜の素材としての上述の良さを完全に殺していました。さらには、蓴菜のゼリー部分(ほぼ無味の水分)がスープを食す時に味を薄める効果を発揮して、スープの味をも殺してしまっていました。そんなスープが結果として美味しいはずもありません。

手元にこんな食材がある、だから使ってみたというレベルのメニュー作りをしているだけのようにしか感じられず、印象が良くなかったです。シェフは試食をしないのでしょうか。

次に二つ目の理由ですが、価格設定に対してパフォーマンスがあまりに悪いということです。

先ほど、この店をビストロと評しました。まず、狭い空間に喫茶店で使うようなぺらぺらの薄い木材の安いテーブルが置かれていたことや、そのテーブル上にテーブルクロスはなく、飾り皿もなくて代わりに置かれていたのが、いかにも安っぽそうなランチョンマットだったことがその理由として挙げられます。さらには、カーテンなどもないことから外から丸見えで、下手をしたら昭和の喫茶店で食事をしているような気分にさえなるさえない内装も、別の理由として挙げられます。

相応の金額を払って、特別な食事の時間を楽しんでいるという高揚感がないどころか、むしろ、お金を無駄遣いしてしまったような情けない思いにさせられる内装、しつらえなのです。

その点でいえば、奈良県生駒市の一つ星店である「ア・ヴォートル・サンテ」の内装は、フランスの地方にある小さくも珠玉のような星付きレストランを再現していて、両店シェフの意識の差は歴然としています。かつて二つ星だった「ミシェル・シャブラン」で修業されたシェフが営む奈良のお店は、リーズナブルな価格設定ながら、そのようなところに、フランスのガストロノミーを再現しようとする志を感じることができる名店でした(その時の訪問記はこちらから)。

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奈良県生駒市「ア・ヴォートル・サンテ」(★)内装

このお店のランチで最低限支出することを要求される金額を出したら、それ相応の特別感がある食の体験をさせてもらえるお店はいくらでもあります。一つ星がつくということはそれだけの期待を客がもつということでもあり、あぐらをかいていてはあっという間に客はいなくなります。

こちらは、一つ星を獲得されて以降値上げがあったことを知っています。しかし中身が伴わないままに値上げをした結果、ちぐはぐさが強調されることになり、皮肉にも店としての魅力が大きく損なわれる結果にもなってしまったように思われます。もっと安価なコースがあればしょぼい内装でもある程度は我慢できたでしょう。

ちなみに先ほど挙げた奈良のお店は、ここのほぼ半額の値段でお昼のコースを提供されています。それでいて、こことは比べものにならないくらいしっかりした内装、しつらえで、味も一定レベルを保っていることから、お得な感じがして、好感度がとても高いです。

また、この店のランチの値段をとるならウェイティングスペースがあってしかるべきでしょう。先ほどから比較対象として挙げている奈良のお店には、小さいながらもそれがありました。

さらに言うと、暑い最中、開店前の客が何組も店の外で立って待っている光景は異常です。ビストロでも、気の利いた店なら中に入れてくれるでしょうし、無理でも入口脇の椅子などに座らせてくれるでしょう。ただの喫茶店で待たされているということならこんな文句も出ないのです。

また、ここも狭い店内に満席になるように客を入れていました。コロナがある以上、そこも配慮して欲しいところでした。

ただ、サービスについては、料理の説明をきちんとしてくれましたし、パンも温めて提供してくれて、バターも含めてお代わりも気持ち良く追加提供してくれたり、ミネラルウォーターと思われるお水をふんだんに注いでくれたりと、みな一様に感じが良く、そこだけは評価できました。


(いただいたもの)

ランチコース(1種類のみ。スープ、肉の選択次第では追加料金が発生。)


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アミューズ:はじまりの一品(ボタン海老のサブレ、清水白桃とオマール海老のマリネ)
(→サブレは温かく、ほのかに海老の香りもして美味しいです。オマール海老の火入れは良く、柔らかいのですが、甘味と酸味の調和が今ひとつで料理としては微妙な出来でした。)


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前菜:海の幸と有機野菜のサラダ(剣先烏賊・帆立貝・丹波篠山産完全有機栽培のお野菜とスイカのガスパチョ、本鮪と北海道産毛蟹・茄子とパプリカのお寿司仕立て)
(→ガスパチョを平皿に盛るセンスに閉口です。)


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スープ:本日のスープ(冷たいじゃがいものスープ)


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本日の魚料理:山口産天然甘鯛の鱗焼き 徳島産サザエ 京都産賀茂茄子
(→火入れは良く、鱗が美しいですね。同じ物をランチで出してきたグラシアニより調理は上で、唯一星つきであることを感じられる料理でした。しかし脇にサザエ、下に賀茂茄子で、魚を切る場所がなく、とても食べにくかったです。くぼみのある皿に入っていることで、食べにくさが増していましたね。さらに言うと、サザエの殻が邪魔でした。センス感じないですね。)


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本日の肉料理:ランプ肉
(→赤身肉。柔らかみがあり食べやすいです。可もなく不可もないです。)


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デセール⑴:生姜のグラニテ
(→グラニテの存在理由は本来魚と肉の間の橋渡し、お口直しにあったはずですが、ここではしれっとデザートのような顔をして出されていてとても違和感がありました。グラニテ自体は生姜の香りが立っていて良かったです。)


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デセール⑵:本日の自家製デザート(桃のアイスクリーム 巨峰と桃のコンポート レモンバームの花 ミント 和三盆のメレンゲ)
(→2,30年前に街角に一軒あったカジュアルレストランの盛り合わせデセールを思い出させます。質が悪いわけではないですが、洗練も、工夫もなくてがっかりです。)


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食後のお茶:ミントティー
小菓子:自家製お茶菓子(レモンのマカロン)



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パン:バゲットとバター



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飲物:100%リンゴ(フジ)ジュース
(→美味しいですが、量が少なすぎます。)





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レストラン訪問記:岐阜「ミツバチ食堂」(掲載なし)

昨年秋、岐阜に行く予定がありましたが夕食をとる場所の予定など特になく、その数日前にたまたま新聞記事で見かけたこちらを急遽予約してみました。

記事は岐阜市内で食べられる高山のジビエ料理にフォーカスした内容で、他に二軒ほど掲載があったかと思います。こちらを選んだのは記事を読んでいて、おそらくきちんとソースなどを作られている料理のベースがしっかりしたシェフがいるお店と感じたからでした。

店名だったり、口コミサイトの評価、ミシュランの掲載の有無などを基準として岐阜での夕食のお店選びをした場合、ここにたどりつける可能性は極めて低かったと思いますが、この日私はとても充実した楽しい食の体験をすることができて、大満足でお店をあとにすることになりました。

近所に一人で住んでいたら少なくとも週三はお邪魔したいと思ったりしていました。それくらい気に入りました。それというのも、今回コースをいただきましたが、比較的リーズナブルな定食の形でもお料理を幅広く提供されていて、色々な選択肢がありますし、お客さんのことをとても考えてくれているお店で料理は本格派なのにお高くとまっておらずおもてなしの心が感じられるお店だったからです。

せっかくうかがうので岐阜の恵みをいただけるというコースをあらかじめ予約しておきました。コースの内容からするとお値段はぐっと抑えめの印象を受けました。

あらかじめテーブルでの食事を所望していましたが、きちんと奥の方に落ち着く席を用意して下さっていました。サービスされていたのは主にサービスの女性でしたが、細やかに気配りしていただいたように感じましたし、全体にとても気が利くと思いました。

お料理は実をとったビストロ料理ですが、ビストロを名乗ったフランス料理店に遜色ないできのビストロ料理を提供して下さいました。

まずはありきたりではないしっかりそれぞれにお仕事が施された前菜の盛り合わせで食事が嫌が応にも盛り上がって参ります。それぞれに風味が立っていて、お酒が進みますし、食欲も刺激されます。

この日は、自家製鮎魚醤のバーニャカウダ、サツマイモのドフィノワ、冬瓜のコンソメ煮、富有柿と自家製リコッタチーズ、パテドカンパーニュ飛騨青山椒風味、鶏白レバーのムース長良天然ワイン風味、平飼い卵のスペイン風オムレツその他というラインナップでした。


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食前酒としてあわせたのは、少しイレギュラーに強いお酒であるラム酒ベースのフルーツヴィネガー割でした。国産のラム酒でかなり香りが高く美味しいお酒でした。フルーツヴィネガーは自家製でザクロなど何種類かありましたが私は桃を選びました。


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次のスープはとても甘いのスープでした。旬の木の実の恵みを美味しくいただきました。


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お魚は旬ので皮目をぱりっと焼いていながら、身はしっとりふっくらとした最高の焼き加減で、星付き店と比べても悪くない出来でした。少なくない数の下手な星つき店と比べたら、なんなら星つきの上を行っていると言ってもいいくらいです。

新米を梅干しで食べるイメージのソースとのことでした。白いお米のソースは単なるおかゆではなく、しっかりと洋風のお出汁の味がしていましたので、そういう細やかなところにもきちんと仕事がされているということを改めて感じた次第でした。

お魚には日本酒を合わせてみました。恵那山(純米)という岐阜のお酒でした。

そして今回こちらを目指した目的のジビエですが、豚コレラ問題の影響で食べられなくなったの最後の合法なお肉にありつくことができました。ぎりぎりのタイミングだったようでとてもラッキーでした。

この日のジビエは鹿、熊もありましたが、鹿は比較的色々な場所で食べられますし、熊はかなり癖がありそうで、そこまで求めていない自分にとっては脂もしっかりあるという猪がやはり魅力的でした。


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お肉は果たしてきれいな脂身がかなりしっかりと入っている上質なお肉で、スペインの自然派赤ワインとのマリアージュで堪能いたしました。旬の山の恵みを頂けてとても幸せな時間でした。


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デザートは黒文字の葉のアイスを添えた紅玉のコンポートでクランブルも入っています。アイスはハーブの香りがほのかにして心地よかったです。

また岐阜にうかがう際には必ず行ってみたいとお店ですし、近くに寄った際には少し遠出をしてでもまた訪れたいと思いました。個人的な感覚では一つ星、二つ星に値するお店、ということになります。

レストラン訪問ははずれの方が多いかも知れませんが、たまにこういう素敵な出会いがあるからやはり美食の旅はやめられませんね。


(いただいたもの)

2019年11月のコース料理(要予約)

《前菜8種盛り合わせ》
自家製鮎魚醤のバーニャカウダ
まめなさんのサツマイモのドフィノワ
むらざとさんの冬瓜のコンソメ煮
田中さんの富有柿と自家製リコッタチーズ
パテドカンパーニュ飛騨青山椒風味
鶏白レバーのムース長良天然ワイン風味
平飼い卵のスペイン風オムレツ
本日の一品

《スープ》坂井田さんの利平栗のポタージュ

《魚料理》(パスタまたはリゾットも選択可)
天然鮮魚(三河産鰆)のロースト ハツシモ新米とむらざとさんの塩熟成ローゼルの2色のソース

《肉料理》(5種類のお肉から選択可)
飛騨高山産本日のジビエ料理(鹿、猪、熊の選択肢から。追加料金あり。):猪のロースト 栃の花の蜂蜜とバルサミコ まこもだけのロースト (硬めの)マッシュポテト

《デザート》(6種類から選択可)
恵那市産紅玉の温かいキャラメリゼ 黒文字アイス添え




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2019フランスレストラン訪問記(1/9):パリ1区「プロポ(Poule au Pot)」(★)

しばらくごぶさたしていました。今年初めての投稿になります。

昨年秋にフランスに久しぶりにうかがっていましたが、年末年始にかけて個人的に様々な課題が重なりブログ記事を作成する時間的余裕がありませんでした。

これからまた少しずつですがブログ記事を掲載していきますので引き続きおつきあいいただけましたらありがたいです。

さて今回のフランスへの旅では合計9軒の星付き店にうかがいました。一つ星、二つ星、三つ星それぞれ3軒ずつ訪問しています。

ブログ記事の掲載順序ですが、訪問順でも良かったのですが、自分なりに感じた良かったところ、今ひとつと感じたところなどを総合して今回うかがったお店の中で個人的に順位をつけて、それに従って掲載していこうと思います。

訪問したお店もですが、ブログ掲載順が評価の高い順か、それとも低い順かも今は明かしませんので、記事を読みながらそれらをご想像いただければと思います。

さて、トップを飾るお店は二つ星シェフのジャン−フランソワ・ピエージュ氏がオーナーとなり、ミシュランにて一つ星を獲得されたビストロ「プロポ」になります。

これまでどちらかというと星付き店を中心に回っていたためガストロノミーレストランに行くことが圧倒的に多かったように思います。正統派のビストロといえるようなお店とは少し縁遠かったです。

こちら「プロポ」は、店内の狭さや賑わい、古き良き時代を彷彿とさせる内装など、昔ながらのビストロとしての魅力にあふれるお店でした。

もちろん予約の上でうかがいましたが、土曜日の夜だというのに大賑わいで空いている席などありません。

席に通された時もテーブルとテーブルの間に人が通れるスペースがないため、サービスの方がテーブルを動かして席に入れてくれました。

テーブルの脇の壁には来店したと思われる著名人のネームプレートがずらりと並んでいて、店の歴史の古さ、ビストロとしての格のようなものを感じました。

アラン・デュカス氏に買収されたパリの一つ星ビストロ「ブノワ」ですが、こちらは店内の空間により余裕があり、調度品、内装などより上品で、落ち着いて食事ができる雰囲気で、その点は「プロポ」とは対照的ですね。

さて、この日はお昼に二つ星店でしっかり食事を楽しんできた後でしたので、食欲がさほどなく、アラカルトで一皿だけいただいてデザートを楽しんで退散してきました。

ワインも食前酒だけで通して、これで十分でした。


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卓上のしつらえ


食前酒はこの日おすすめとソムリエールの方が言っていたブランドブラン(意味は「白の白」)のシャンパーニュ(シャルドネ種のぶどうのみから醸成したシャンパン)をお願いしました。

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シャンパーニュボトル

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グラス

グラスが最近流行りの上に長い現代風なものではなく、昔ながらの平たい感じのクープでそんなところにもビストロらしさを感じます。美味しいお酒でしたが、個人的には冷や方が少し足りていない感じでした。

さてこの日お願いしたお料理は、アラカルトの前菜の中にリストされていた、この店では比較的高価なオマール海老のサラダでした。

正式名称は、「HOMARD BLEU refroidi sauce rémoulade, macédoine de légumes」となっています。訳すと「オマールブルーの冷製 レムラードソース 野菜のマチェドワーヌ(サイコロ切り)」となるでしょうか。

お値段ですが、三皿で構成されているお任せのコースと同じ48ユーロします。オマールブルー(青オマール海老)という高級食材を使っているからでしょう。


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上から

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横から


冷菜になっているため基本的に冷たいお料理なのですが、料理が運ばれてきた直後はまだ少しだけゆがいた直後のオマール海老の温かさをほのかに感じられて、絶妙な火入れで固くなっていないほくほくのオマール海老がとても美味しく感じられました。

そして料理名にもあるように丁寧に角切りされたお野菜に技とこだわりを感じます。サラダとは言っても、葉物よりはもう少し手の込んだマチェドワーヌやマヨネーズソースのサラダを中心に据えているスタイルですね。

量は多いとは言えませんが、サラダとはいえ上質な素材を使った立派な一皿で存在感があり満足でした。

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パン

パンは素っ気ない感じですが、普通に美味しいです。

そして、デザートですが、今ひとつ選択肢に面白みがない中、アイス類が好きなのでこちら、「POT DE GLACE VANILLE noix de pecan caramélisé」をお願いしました。訳すと、「バニラアイスの壺 キャラメリゼしたペカンの実」となります。


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デザート

こちらはバニラアイスが冷えた容器に入れられて提供されている、ある意味面白みに欠けるともいえるデザートでしたが、アイスクリームが最初からいい具合にとろかしてあります。銀製と思しきポ(壺)もしっかり冷えていて好感がもてます。

時間とともにアイスは少しずつとろけていりますので、それを受け止めつつとろけるアイスを楽しむ器としてこの銀のポ(壺)は最適なのだと納得しました。地味ですが、この提供の仕方が素晴らしいです。

また周りに羽根のように配されたチュイルも焦がしたようにしてありとても風味がよく、またパリパリで食感も気持ち良いです。こちらはバニラアイスのお供に最高でした。

こうして食べてみると、器、つけあわせ等すべて含めて一つのデザートとしてしっかり完成していて理にかなった美味しさなのだと感じます。今時見た目の美しいデザートが世に溢れていますが、実質的な味の良さを追求している点でいさぎよく、何よりこちらをしっかり楽しませてくれましたので大満足でした。

サービスは基本生え抜きと思われるようなサービスマンや感じの良いソムリエールに支えられていて不満はありませんでしたが、地階にあるトイレが故障していて使えなかったのがお店としては大失態と言うほかないと感じていました。

さすがに年を越してもう直っているでしょうか。ミシュランはそのあたり厳しいと思われるので、来年星を失っていなければ良いですが。

冗談はさておき、パリのビストロをほぼ初めて楽しんだような体験で、入門編としては上出来だと思いました。星がついていなくても食文化を楽しむ点から今後も色々なビストロを訪ねてみたくなりました。


(いただいたもの)

アラカルトで

前菜:
HOMARD BLEU refroidi sauce rémoulade, macédoine de légumes
オマールブルーの冷製 レムラードソース 野菜のマチェドワーヌ(サイコロ切り)

デザート:
POT DE GLACE VANILLE noix de pecan caramélisé
バニラアイスの壺 キャラメリゼしたペカンの実


お酒:
グラスシャンパーニュ(COQUARD-BOURブランドブラン)





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レストラン訪問記:弘前「レストラン山崎」

本州最北端青森県のりんごのカプチーノ風スープが有名なお店へ。

現地ではお休みの日におしゃれをして家族連れで食事をするようなお店のようでしたが、料理の味はともかくサービスの質が極めて低く、大変残念でした。

レストランの外観をしたビストロでしょう。こう書くと真面目にいいお仕事をされているビストロの方に失礼かもしれませんが、なんとなくイメージをもっていただくためにあえて書きました。

とはいえ、当日のサービススタッフの3名(全員女性)のうちの一番上の方、二番目の方は大変感じよくもてなしてくださっていました。一番下の若い方が少しでも自分の気にくわないことがあると職務放棄をするくせがあるようで、そのあおりをくらってしまい、最後までもやっと不愉快な思いを抱いたまま食事をするはめになりました。

具体的にいうとこちらがドリンクについて説明を求めて、彼女が説明をしてすぐさまそれでいいですか(それを注文するか)と聞いてくるので、こちらは考える時間が欲しく、これから考えます(後で注文します)と言ったところ、その後しばらくして彼女の方にアイコンタクトをしてもこちらにこようともせず何度も無視して来ようとはしなかったということがありました(結局別の人に注文しました)。きっと自分のタイミングで客が動かなかったことが彼女としては許せなかったのでしょうが、本末転倒もはなはだしいです。客を主体に動くのがプロのサービスであり、そこにこそプロとしての誇りがあるはず。バイト感覚でやっている方にそんなことをも求めても無理があるかもしれませんが、少なくともサービスとして客がサインを送ったらそれに反応する最低限のことはやる必要があったでしょう。

上役の方々のサービスは良いにしても、このような質の悪いスタッフを野放しにしているわけですから、この店のサービスがとてもいいとはいえないのはご理解いただけると思います。

思い返せば予約の段階で電話を受けてくれた方(男性)がもしかしたらシェフだったのかもしれませんが、電話を切る時に思いっきりがちゃ切りをしてくださったので、あれこの店サービス大丈夫かな、と思ったことがありました。その不安が見事的中してしまう形となって大変残念でした。

さて、お料理ですが、名物のりんごの冷製スープはほのかな甘味とカプチーノ状の滑らかな泡が心地よい美味しいお料理でした。

またお魚料理はやや塩気が足りない印象でしたが、鮮度の良さが感じられましたし、サフランソースの香りも良く、悪い思いはしませんでした。

デザートもマンゴープリンといういわばありきたりなものでしたが、ふんだんに果実が載せられていて質、量共に満足できました。

ワインは食前酒、白ワインとグラスでいただきましたが、りんごの名産地で何種類かのリンゴジュースやシードルを提供している中で、りんごを使ったシャンパンカクテルがないのがとても残念に思いました。ソムリエがいないとのことでしたのでサービスの方を介してシェフに相談して即興でリンゴジュースを使ったシャンパンカクテルをご用意していただきました。こちらはクリアタイプのリンゴジュースを使用したものでしたが、とてもいいお味で満足でした。

以上のようにサービスと味とで少しずれた体験をすることになりましたが、結論からいうと不愉快な思いの中で食事をさせられたのでわざわざまた再訪しようとはとても思えませんでした。ただりんごの冷製スープは一度味わってみる価値があるかとは思いますのでご興味があれば是非どうぞ。


(いただいたもの)

サーヴィスランチ

スープ:木村秋則さんと友情のコラボりんごの冷製スープ(追加料金あり)

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メーンディッシュ:下北産タラのムニエル、秋ボタン海老、サフランソース、旬の野菜添え(追加料金あり)

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デザート:旬のデザート(マンゴープリン)

食後の飲物:ドライハーブティー





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レストラン訪問記:八丁堀「ブラッスリ・ギョラン」(ビブグルマン)

ミシュランでビブグルマンを得ているビストロ店へ。本格的なお料理を出すお店はそれなりのお値段を出さないとランチがいただけない印象ですが、こちらでは日替わりのお手頃な定食を用意していて感心します。このお値段なら勤め人の方も気軽に立ち寄ることができますね。

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店内は奥に中二階のようなスペースがあってそこがある意味特等席のようです。最初にうかがった時には、その日一番目のお客さんだったせいかそこに通していただきました。

日替わり以外にもサラダをメインにしたもの、パテをメインにしたもの、魚料理など多彩なメニュー構成であきませんし、その日その時の気分や体調で選べるのでうれしいですね。

安価なランチセットには小さいスープとメイン、パンがついてきます。そしてお持ち帰り用のコーヒーが外に用意されていてセルフサービスですが、オフィスで飲むことを想定しているのでしょう、とても気が利いていますね。

この日は朝たくさん食べていたので穏やかに食べようとパテをメインにした定食にしました。

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スープはジャガイモのスープで、自然な味付けでした。

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パテはエゾじかのパテで濃厚な味で、大きなパテで食べ応えありました。ディジョンのマスタードを一瓶つけて出してくれました。各種サラダが多めに載っていてそれがうれしかったです。

日替わりの定食が楽しみでその後も何度か訪ねてみました。


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ある日の日替わり…フランス産仔羊のロースト ポテトサラダ


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ある日の日替わり…フランス産小鴨のロースト グラタンドフィノワ 人参のグラッセ


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ある日の日替わり…フランス・ブレス鶏の低温調理 レモンクリームソース


店内は高田馬場の「ラミティエ」同様フランスのラジオ放送が流れていて、内装も含めてフランスの雰囲気が漂う空間になっています。

お昼は女性を中心にしたご近所の勤め人の方々でにぎわう印象ですが、若い店員さんたちは感じよいので今度は日替わりランチを目当てにまたうかがいたいと思いました。日替わりランチはお店のHPに情報が載るのでチェックして行かれるといいでしょう。

もう季節も終わりでしょうが、冬には多彩なジビエが用意されていて国産、外国産各種ジビエが圧巻の品揃えでした。


(いただいたもの)

ランチの日替わり定食
(パン付き、セルフサービスの持ち帰りコーヒーまたは紅茶付き)

ミニスープ:ジャガイモの温かいスープ

メイン料理:自家製エゾジカのパテ




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Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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