ヤマガタサンダンデロ(銀座一丁目)



つい先月リニューアル(?)オープンした山形の物産館二階にできたのが鶴岡のアルケッチァーノの支店ともいうべき、ここヤマガタサンダンデロ。
開店直後ということでアルケッチァーノシェフの奥田さんもいらっしゃるということであいさつがてら、同じくアルケッチァーノ常連の両親とおまかせ料理をいただいてきました。
店内は今風の新しいカジュアルな内装で、あまり大きくはありません。
この日は奥にある少し仕切りの入った空間での食事でした。
出されたお料理はいずれもそこそこ美味しかったのですが、アルケッチァーノで体験できる魅力的な食材との出会いであったり、奥田シェフの即興的なメニューの組み立てといったアルケッチァーノで体験することができる醍醐味にはついに触れることができず、不完全燃焼感を感じたまま帰路についた感じでした。
それでも美味しかったお皿は写真で紹介いたします。
写真以外のお皿でも、のどぐろはとても上品に脂が乗っていて美味でしたし、あおりいかを使ったパスタはさすがのお味で満足でした。
そういえば、追加でいただいた生のマッシュルームを使ったクリームスパゲティ(ランチで食べられます)もまたとても良かったです。
銀座という場所柄、食材の輸送や経費などで鶴岡と同じように食材を提供できない苦しさもあるでしょう。
また全く違うキッチンで自在に動けないということもあるでしょう。
それでも…
鶴岡のアルケッチァーノといえば、うまいものを掛け値なく出してくれる希有なお店としての印象が強いため、期待が大きすぎたと感じていました。
この日のメニュー構成はある意味単調でもあり(特に最初にお刺身系のお魚が三皿続いたところなど)、ありきたりなコースの流れになっていた部分もありました。
また、盛りつけも控えめでお上品な銀座風で、それもまた東京ならこんなものと納得すべきところなのでしょうか。
自在なメニュー構成が期待できないのならば、奥田シェフがいらしてもいらっしゃらなくても気にせずに、奥田シェフの料理を知る入門編として一度銀座に足を運ばれてみると良いかもしれません。
夜はおまかせ以外にも取り分けのコースや、普通のコースもあるので、まずはこちらから入っても良いでしょう。
サービスは店長さん始め、とても若いサービスで、おっとりした空気が流れていますね。
コミュニケーション能力がいまいちなソムリエさんはちょっとういた存在という気がしました。
お店を応援する意味でも、またちょくちょくとうかがいたいと思います。それでも、夜は軽いコースをお願いすることになるでしょうね。
(いただいたもの)
おまかせコース:
・一切れのワラサと満月の塩
・朝届いた竹の子をアラでサンドして
・トマトでつけ込んだメジマグロと焼トロ
・天然岩ガキのモロヘイヤソース(写真下)
・つや姫とフグとツリガネ人参のリゾット
・のどぐろのソテー キャビアの塩っ気で!!
・アスパラガスとヤナギガレイのグリル(写真中)
・月山筍の生ハム巻きフリットを探しに…。
・わき水と鯛
・イカととんぶりとカラスミのスパ
・丸山さんの羊と黄色い香りー
・朝日町のダチョウ
・熊笹の水にパンナコッタ(写真上) 苺のセミフレード
追加で…
生のマッシュルームを使ったクリームスパゲティ
飲み物
・ラフランスジュース
・白ワイン:ソアヴェクラシコ
・赤ワイン:マルケ州の赤
YAMAGATA San-Dan-Delo (イタリアン / 銀座一丁目、有楽町、銀座)
★☆☆☆☆ 0.0