中国飯店(六本木)
二週続けて六本木へ。
この日は季節ものの上海蟹を追いかけて六本木は中国飯店へ。以前お世話になった方とのんびりとした会食という趣向でした。
超高級中華料理店をイメージしていましたが、かなりの老舗のためか店内はやや狭めに感じ、フロアの造りもよくないのかお客さんの声がけっこうわさわさとせわしい感じがしました。それでも内装は相応なので落ち着きはします。
上海蟹は今回初めてで、コースの中に色々と蟹料理が入っているのかとおもいきや、こちらでの上海蟹コースは一皿、二皿上海蟹のお料理が入っているのみで今ひとつ魅力を感じません。
結局各種上海蟹料理が書かれた品書きからアラカルトでメニューを組み立てることにし、上海蟹堪能出来ました。
高級な中華料理店の例に漏れず、運ばれてきたお料理はすべて一度見せていただいた後にきれいに取り分けてくれます。
上海蟹は思っていた以上に小さく、これを自分でさばくのはなかなか大変なこと、今回のようだと食事と会話に集中出来てありがたいことでした。
今回の蟹尽くしの中で気に入ったのは老酒につけた前菜の冷たい上海蟹(写真下)。身は生(?)で、老酒の風味で蟹の味噌を食べる趣向です。老酒の付け汁は甘めですが、とても上品で濃厚すぎる蟹の味噌にはすぐに魅了されました。
また蒸し蟹もはずせません(写真中)。ご覧のようにきれいに身をほぐして、出してくれます。身は大した味ではありませんが、うまいのは味噌、正確には雌の卵で、今までに食べたことのない味噌の味でした。
上海蟹を食べると体が冷えるとのことで一緒に供された生姜茶も面白かったです(甘口)。
この晩、他には上海蟹の味噌炒め(写真上)、上海蟹の味噌入り小籠包もいただきました。
上海蟹を堪能出来たのはよかったですが、蟹の味噌は濃厚すぎるかもしれません。一度食べたら少なくともこの季節にもう一度とは正直思いませんでした。とても美味しいのは確かですが、日本だとやはり贅沢品ですから。
サービスはそつがありませんが、基本的なところで少し抜けている部分があり、もてなしの心を感じない場面があったのも幾度か。例えば、客が店を出るときに客の方を見ないでのあいさつ、いただけません。お客さんはみんなそんなことも見ております。
(いただいたもの)
前菜として…
・ピータン
・上海蟹の老酒漬(酔蟹)
蒸し上海蟹(雌)
清抄蟹粉(上海蟹味噌炒め)
五目おこげ
里芋の葱油炒め
上海蟹味噌の小籠包
しめのご飯:干し魚入り炒飯