チッタアルタ(後楽園・小石川)
文京区の閑静な住宅街にあるカウンターのみのイタロスパニッシュなレストランへ。シェフがイタリア、スペインで修行されたとのことで、イタロスパニッシュとしてみました。
今年6月開業とのことで真新しい内装と小さい空間ながらもとても落ち着く広めのカウンターが特徴です。
シェフがエルブジで経験を積まれたとのことでお皿の上にそれを期待する方も多いでしょうが、いかんせんエルブジとはお店のオペレーションも料理の志向も異なるので過大な期待は禁物と思われます。
いわずもがななのでしょうが、日本ではどうもシェフの修業先のお店の呪縛が強いと感じています。使う食材も、実際に料理を作る料理人の嗜好も異なる中、修業先と同じような料理が出てきたら逆に問題ではないでしょうか。私ならそのシェフの志を疑います。
さて、こちらのおまかせのコースは八品出てくるのですが、いずれもアラカルトからの抜粋とのことです。
この日は初めてなのでコースにしましたが、自分なりの構成を楽しむべく、二人ならアラカルトでシェアがお腹の加減も懐の加減もよく正解なのではと思いました。それでお値段も同じくらいだと思います。
コースは流れもまた大切ですが、この日は前菜でサーモンと帆立のタルタル、サンマのカルパッチョと冷たい同傾向(生の魚介類)のお皿が続き、その点は少し残念でした。
最後の前菜はさすがにお肉でしたが、こちらも冷たいお皿で、温かい前菜が一皿欲しいところでした。
とはいえ、シェフの意図は、エルブジで習得したテクニックの開陳にあったのかとも考えました。
一皿目のタルタルにはレモンの泡、次のサンマには大根のヌーベ、最後の仔牛にはトナート(ツナソース)のエスプーマと体験できたわけで、それはそれで楽しかったのも確かでした。
ただ前菜のお味は少し安定感に欠くところがあったようにも感じました。
仔牛は少しぱさついている感じでしたし、エスプーマも結局のところクリームソースとの違いがあまりない印象でもありました。
それでも、二皿出たパスタはいずれも好印象でした。
パスタではどちらかというとスタンダードなものを提供しようとしている感じでしょうか。
走り出した牡蠣のリングイネは濃厚な味付け、柚子の香りがよく、また紫芋のトルテッリはその甘みがゴルゴンゾーラチーズの辛味とうまくあっていて大変好きになりました。
メインはスペイン産のうずらでしたが、こちらは火の通し加減がゆるくレアな感じが人によっては好きになれないかも知れません。また提供された時にすでにお肉がぬるい感じで、これはまことに残念。
サンマも微妙な温度でしたし、冷たいものはしっかり冷たく、温かいお皿は熱々で、ということを徹底して頂けるとよりよい印象になると思います。
店内はカウンター席のみで、こちらはとてもくつろげますし、禁煙というのもありがたいです。
サービスはお一人ですが、シェフ共々お若く、感じの良い方々で、ほっとしながら食事できる環境は貴重だと思いました。
まだ開店して半年も経っていないので、お料理もこれから安定されることを期待しています。
アラカルトでワインを楽しむのがやはり良いお店かと思いながらお店を後にしました。
(いただいたもの)
おまかせコース:
・前菜(1):サーモンと帆立のタルタル、レモンの泡
・前菜(2):新サンマのカルパッチョ、大根のヌーベ
・前菜(3):仔牛のトナート(エスプーマで)
・パスタ(1):牡蠣のリングイネ、ボッタルガ、柚子の香り
・パスタ(2):紫芋のトルテッリ、ゴルゴンゾーラチーズのソース
・メイン:スペイン産ウズラの詰め物(レバーペーストなど)、ローズマリーソース
・チーズ(カマンベール、ペコリーノ、ゴルゴンゾーラドルチェ(白トリュフ入りの蜂蜜と))
・デザート:巨峰のコンポート、ヨーグルトの球体、バニラアイス
お酒:
・ボトルスプマンテ(ピノ・シャルドネ)
・グラス赤ワイン(ピエモンテ)
今年6月開業とのことで真新しい内装と小さい空間ながらもとても落ち着く広めのカウンターが特徴です。
シェフがエルブジで経験を積まれたとのことでお皿の上にそれを期待する方も多いでしょうが、いかんせんエルブジとはお店のオペレーションも料理の志向も異なるので過大な期待は禁物と思われます。
いわずもがななのでしょうが、日本ではどうもシェフの修業先のお店の呪縛が強いと感じています。使う食材も、実際に料理を作る料理人の嗜好も異なる中、修業先と同じような料理が出てきたら逆に問題ではないでしょうか。私ならそのシェフの志を疑います。
さて、こちらのおまかせのコースは八品出てくるのですが、いずれもアラカルトからの抜粋とのことです。
この日は初めてなのでコースにしましたが、自分なりの構成を楽しむべく、二人ならアラカルトでシェアがお腹の加減も懐の加減もよく正解なのではと思いました。それでお値段も同じくらいだと思います。
コースは流れもまた大切ですが、この日は前菜でサーモンと帆立のタルタル、サンマのカルパッチョと冷たい同傾向(生の魚介類)のお皿が続き、その点は少し残念でした。
最後の前菜はさすがにお肉でしたが、こちらも冷たいお皿で、温かい前菜が一皿欲しいところでした。
とはいえ、シェフの意図は、エルブジで習得したテクニックの開陳にあったのかとも考えました。
一皿目のタルタルにはレモンの泡、次のサンマには大根のヌーベ、最後の仔牛にはトナート(ツナソース)のエスプーマと体験できたわけで、それはそれで楽しかったのも確かでした。
ただ前菜のお味は少し安定感に欠くところがあったようにも感じました。
仔牛は少しぱさついている感じでしたし、エスプーマも結局のところクリームソースとの違いがあまりない印象でもありました。
それでも、二皿出たパスタはいずれも好印象でした。
パスタではどちらかというとスタンダードなものを提供しようとしている感じでしょうか。
走り出した牡蠣のリングイネは濃厚な味付け、柚子の香りがよく、また紫芋のトルテッリはその甘みがゴルゴンゾーラチーズの辛味とうまくあっていて大変好きになりました。
メインはスペイン産のうずらでしたが、こちらは火の通し加減がゆるくレアな感じが人によっては好きになれないかも知れません。また提供された時にすでにお肉がぬるい感じで、これはまことに残念。
サンマも微妙な温度でしたし、冷たいものはしっかり冷たく、温かいお皿は熱々で、ということを徹底して頂けるとよりよい印象になると思います。
店内はカウンター席のみで、こちらはとてもくつろげますし、禁煙というのもありがたいです。
サービスはお一人ですが、シェフ共々お若く、感じの良い方々で、ほっとしながら食事できる環境は貴重だと思いました。
まだ開店して半年も経っていないので、お料理もこれから安定されることを期待しています。
アラカルトでワインを楽しむのがやはり良いお店かと思いながらお店を後にしました。
(いただいたもの)
おまかせコース:
・前菜(1):サーモンと帆立のタルタル、レモンの泡
・前菜(2):新サンマのカルパッチョ、大根のヌーベ
・前菜(3):仔牛のトナート(エスプーマで)
・パスタ(1):牡蠣のリングイネ、ボッタルガ、柚子の香り
・パスタ(2):紫芋のトルテッリ、ゴルゴンゾーラチーズのソース
・メイン:スペイン産ウズラの詰め物(レバーペーストなど)、ローズマリーソース
・チーズ(カマンベール、ペコリーノ、ゴルゴンゾーラドルチェ(白トリュフ入りの蜂蜜と))
・デザート:巨峰のコンポート、ヨーグルトの球体、バニラアイス
お酒:
・ボトルスプマンテ(ピノ・シャルドネ)
・グラス赤ワイン(ピエモンテ)
テーマ : こんなお店行きました
ジャンル : グルメ