Miravile* (Tokyo) ミラヴィル(駒場東大前・駒場) ★



学生時代を過ごした懐かしい場所、駒場。久しぶりにうかがったのはフレンチグルメの文脈でした。
想像していたよりもはるかに狭く、また少し古びた感じの店内。
パリで言えば北駅の前にあるような安食堂のイメージで少し残念な感じ。
おまけにこの日は木曜日にもかかわらずお客さんは私たちを含めてたったの三組で、少し寂しく、不況の波が来ていることを感じた夜でございました。
店内にはいまいち魅力を感じないのですが、しかし、メニューを開けるととても魅力的な肉料理が目に入ってきます。
日本では珍しく内臓系などのレアなお肉に力を入れている模様で、好感触。和牛の舌や尾の肉などが普通にあります。またジビエでは蝦夷鹿のシベがありました。
こちらの夜のコースは前菜二皿、メイン二皿にデザートがつくものとメインが一皿の軽いコースの二本立て。それからアラカルトという構成です。
個人的な経済的状況のせいもあって、この日は小さなコースを注文。そうすると魅力的なお肉料理がアラカルトから選択できないのが残念でしたが、本日のお魚料理(白コチ)にかけてみることにしました。
コースにすると、前菜はアラカルトからのメニューではなく、シェフが選ぶその日のお料理になります。
この日は、冷前菜では白アスパラガスが、温前菜では広島の牡蠣(ちょうど今が遅い旬とのこと)が出てくるとのことでした。
いずれも好きな食材なのですが、期待通り楽しませて頂きました。
とりわけ牡蠣は調理されていても鮮度の良さがわかるレベルで、サバイヨンソースがかかったフレンチの味を堪能いたしました。
メインはシェフの出身である瀬戸内からのお魚ということで、白コチとカレイが出てきました。
白コチは珍しい感じですが、身質が鰯のようで、あまり好きにはなれず、どちらかというとカレイの方が好みでした。
付け合わせの揚げた庄内浅葱や、キャベツなども美味しくいただきました。
デザートは名物というクレームダンジューを。きれいにイチゴの鱗をまとったデザートで、見た目も美しく楽しめました。
一口だけこれまた名物の100%カカオのガトーショコラもいただきましたが、ものすごい濃度でした。チョコ好きにはたまらないでしょう。
サービスはややカジュアル目な感じですが、小さいお店でもあり、気配りが利く感じではありました。
次回は今回いただけなかったお肉料理を是非いただきたいのと、前菜では有機野菜を使ったシンプルながらも面白そうなお料理があったので、気兼ねなくアラカルトでお食事をしたいと思います。
立地が微妙とはいえこれだけお客さんが入っていないとなると、いつでも行きたい時にふらっといける良さがありますね(笑)。
(いただいたもの)
アミューズ:フォワグラ、黒トリュフの一口パテにパイ生地を載せたもの
冷前菜:白アスパラガスとカンビノス貝(写真下)
温前菜:広島産牡蠣のサバイヨンソースがけ(写真中)
メイン:白コチとカレイ、春キャベツのブレゼや庄内浅葱のフリット
デザート:クレームダンジューと濃厚なミルク(写真上)
お茶:ハーブティー
ミラヴィル (フレンチ / 神泉、駒場東大前、池尻大橋)
★☆☆☆☆ 0.0
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