ラ・マティエール(神楽坂)
約一ヶ月の時を経て、お気に入りのフレンチへ。この日もまた家族と一緒でした。
夜にうかがうのはこれで二回目。入店が早く、まだ他のお客さんがほとんどいない内から奥の席でくつろいでいました。
ここでもベリーニを食前酒としてお願いしてみましたが、不発。限られたリソースでの運営なので、当然のことともいえましょう。
結局グラスのシャンパンをいただきましたが、この日は甘いカクテルより美味しく感じました。
お料理は初めて”おまかせ”でお願いすることに。
”おまかせ”はいわばシェフに勝負を挑むようなもの。シェフとしても真剣に料理に取り組んでくれるはずで、たとえ自分で皿を選べないとしても、その日「一番」のものが食べられることは必定です。
この日もその思惑がうまく当たり、届いたばかりの釧路のさんまからはじまって、デザートの手前までとぎれることなく、この日の「一番」を堪能することができました。
すなわち、真魚鰹の繊細な身質を楽しみ、栃木産ハーブ牛のサーロインステーキの大胆なカットに圧倒されつつ、その美味を堪能しました。
おまかせ以外のメニューには、真子鰈や岩牡蠣などが登場しており、季節が確実に移り変わっていることを感じます。
サービスは相変わらずプロフェッショナルで、かつにこやか。
ますます予約が取りづらいのが難ですが、客としてはむしろ喜ぶべきことなのでしょう。
約二ヶ月後のランチを予約して辞してきましたが、その前に平日ランチにトライしたいと思います。
いつも美味しいものをいただくと幸せになれますが、この日はいつも以上に幸せに、ふんわりとしたやさしい気持ちになって帰路に就きました。
(いただいたもの)
おまかせのコース(Cコース):
つきだし:自家製リエットとオリーブ
前菜:新秋刀魚のマリネ、その肝のパテと(写真下)
(つい先日届き始めたばかりという、とびきり新鮮な秋刀魚を生でいただきます。肝のパテにフレンチの技を感じます。盛りつけは相変わらず洗練されています。先日の金目鯛のあぶりといい、ここは生のお魚の使い方がとても上手だと思います。)
メイン(魚):真魚鰹のポワレ、ほうれん草と(写真中)
(真魚鰹はなかなかレアな食材。甘鯛を感じさせるとても繊細な身質で、ぱりっと焼いた皮目がまたなんともいえません。酸味の効いたバターソースがとても合っています。)
メイン(肉):栃木産ハーブ牛のサーロインステーキ(写真上)
(ここはお肉などの食材を調理前に積極的にプレゼンしてくれるのですが、とても分厚いお肉を見せて頂き、圧倒されました。ハーブを食べている牛とのことで、さしとして入っている脂身がさらっとしているとの説明でしたが、さてその通り。分厚いカットでしたが、最後まで美味しくいただけました。レアの焼き具合がまたとても上手です。)
チーズ:山羊のチーズ、カマンベール、アリゴテで洗ったチーズ
(この日も結局揃えのよいチーズから三種もいただいてしまいました。温めて供されるパンがポイントです。この日はオッソイラティーなどもリストオンされていました。)
デザート:牛乳のプリン、マンゴーのシャーベット
(残念ながら前回と同じデザート。通常、夜はデザートが選択出来るだけに少しがっかり。)
お茶:ハーブティー(紅茶ベース)
- 関連記事
-
- La Cave de Hiramatsu* (Tokyo) キャーブ・ド・ひらまつ(西麻布)★
- ラ・マティエール(神楽坂)
- タブローズ(代官山)