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Joël Robuchon*** (Tokyo) ジョエル・ロブション(恵比寿)★★★(2)

先日のロブション訪問記の後半、お料理の続きです。

ところで、ランチのお値段ですが、東京のその他のグランドメゾンのランチと比較するとやや高めかなという印象をもっていましたが、皿数をしっかり把握していませんでした(汗)。

この日選んだのはランチの一番手頃なコースでしたが、アミューズ、前菜二皿、メイン(魚)、メイン(肉)、デザート二皿、食後のお茶とちょっとしたお菓子がでてきます。
こうして皿数をみたり、実際に食してみると、値段と比較してその内容、量共に圧倒的なコストパフォーマンスを実現しているというのがよくわかります。むしろこのお値段は「安い」というのが正直な実感です。

というわけで、比較的予約が取りやすいということもあり、他で同じようなお金をかけるのなら、ここを目指すべきというのが個人的な結論です。

さて、

前菜二皿目:「由比産桜海老のアンフュージョン フレッシュコリアンダーと若タケノコを浮かべて」
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このお皿はとても香りが立っています。隣り(といっても数メートルは離れています)のテーブルに運ばれた時にすでに香りがこちらのテーブルに漂ってきていたくらい。

桜海老というと丸ごと火を入れてパスタにあえたり、リゾットにしたりというのが定番の使い方なのかもしれませんが、こちらでは、何とも上品にお出汁をとってその精髄だけを味わえるようにしてあり、さすがです。コンソメスープよろしく透き通ったスープは滋味のとけ込んだ貴い味。

浮き実として干し桜海老を入れます。また、中にはさいころ状に切り整えられたタケノコが入っています。さらに脇のすだちをかけて、とのことで、調理の基本はあくまでフレンチですが、干し桜海老、すだちには和の風情があり、一方でフレッシュのコリアンダーはエスニック。その微妙にボーダーレス化した料理がやはりミシュランのいう「現代風フランス料理」たるゆえんなのでしょう。


メイン(魚):「豊後水道産のイサキ カリッとポワレにし、ベルジュの香るフルーツトマトのソースで」

旬のイサキがお魚として登場。お皿の盛りつけが、ズッキーニとトマトを使い彩り豊かで、お味には夏の力を感じます。イサキの上には鉄板で焼いたズッキーニがごろごろと載せられています。

甘味、酸味の絡まった軽やかなソース(いわゆる古典的なフレンチの「ソース」とは全く違うものですが)とともにとびきり新鮮なお魚をいただけます。


メイン(肉):「オーストラリア産フィレダニョー ラベンダーの香りで包み、シトラスの風味の緑色野菜と」
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お肉は唯一選択出来るお皿で、他に岩手の地鶏がありました。国産でないために迷った仔羊ですが、このクラスの店なら外国の物でもちゃんとしていなければ採用されないだろうと思い、仔羊を選択。臭みなど一切なく、正解でした。フィレというのもなんとも贅沢です。

この付け合わせのお野菜のさわやかな盛りつけと、レモンヴィネガーで仕上げた味に感心。こういう脇役がきっちりしているところが、ポイント高いです。グランドメゾンのゆえんでしょう。

ラベンダーをしのばせた衣を外に巻いて焼き上げた風でしたが、ここでラギオール(お肉用のナイフ)を出してもらえず残念。言えばおそらく出してもらえたでしょうが、初めての訪問だったので遠慮しました。
普通のナイフだとやはり衣になっている部分が微妙にはがれてしまうのです。それでも美味しくいただけましたが。

チーズをアラカルトで勧められましたが、お財布のことを心配してこの日はパス。また次回以降にトライしたいものです。


デザート(一皿目):「フルーツのマリネ オリエンタルなジュレにミントのソルベを浮かべて」
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これはカクテルグラスにほんの一口というデザートですが、この皿に、ここの料理のレベルの高さが凝縮されていたと思いました。この繊細な盛りつけ、味付け、フランスの三つ星クラスも太刀打ち出来ないでしょう。

ミントのソルベがとてもさわやか。そしてオリエンタルなジュレは、複雑な風味があり、それがとても嫌味でなく気持ちよく口に入っていきます。後で話を聞くと、このジュレには丁子その他色々なものが香り付けに用いられているとのことでした。やられました。


デザート(二皿目):「びわのコンポート ココナッツ風味にし、ソルベとライムのジュレと共に」

真空調理法を使ったとのことでしたが、果たして、コンポートにということだったのか、しっかりと聞き忘れました。
びわのコンポートに、ライムのジュレ、何かのエスプーマ(泡)、ココナッツのソルベ、小さなカダイフがガラスの器に盛られています。
びわを使うあたりがなかなか渋いです。甘味は抑えめで、透明なお皿に盛られたデザートは見た目も美しく、最後を飾るにふさわしい存在感のあるデザートでした。


食後のお茶:「ミントティー」

おそらくフレッシュでした。黙っていても、茶器を代えて二杯供してくれました。


食後の小さなお菓子:「林檎のムースと林檎のジュレ」

小さな器に二層に盛られて出されました。ほんの一口でいただける、気遣いに溢れた小菓子。
食後に仰々しいプティフールは食べきれないのでこれくらいが丁度よいです。

久しぶりの本格フレンチだったのでレポートにもかなり気合いが入りました。ご参考になれば幸いです。
次は開店して間もない「オーベルジュ・ドゥ・リル・トーキョー」(無星)にこれまた一人ランチで行く予定にしています。こちらのレポも是非お楽しみに。
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Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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