レストラン訪問記:小田原「あじわい回転寿司 禅」
以前テレビで見かけてずっと気になっていたお店にうかがうことができました。
色々な回転寿司店が個性を競う時代ですが、こちらの個性は回転寿司に加えてフレンチとそれに合うお酒も提供している点になります。

駅からも少し距離があるので車で行くのが理想でしょうが、そうするとお酒を飲むことができません。タクシーに乗ってもいけますが、今回は駅から歩いてみました。迷わなければ大人なら20分弱で駅からたどり着くことできそうです。
この日は平日で時間も遅めでしたので、楽々入れてすぐに楽しむことができました。
お料理は基本黒板を見る形になります。日々刻々と内容が変化しているのでしょう。お寿司もフレンチも、ワインもデザートもみな黒板に書いてあります。あるいは有名どころのお酒も揃っているようで、酒瓶を見て決めるのもありでしょうか。焼酎の3Mも鎮座していました。飲ませてもらえるのか、飲ませてもらえるとしていくらなのかわかりませんが…。気になる方は是非お店でどうぞ。
店内写真撮影禁止なので、店内の写真は一枚もありません。これまでに多くの客が荒らした結果なのだと思います。そういう人がいるのはとても残念ですね。
さて、メニュー選びですが、お寿司もあればフレンチもあると心が弾んでしばらくは何も決められません。あれもこれもと頼んでいくとものすごい金額になりそうですし、量もすごいことになって最終的に幸せに店を出られない可能性も高くなりそうで怖いです。初めてならなおさら勝手がよくわかりません。
お寿司は基本小さめのアラカルトと考えて、前菜、口直し、箸休め、締めのどこかで適宜注文することにして、フレンチからいくつか気になるものを食べることにしました。本当はお寿司も色々食べたかったですが、量が食べられなそうで今回は少なめでしたが、結果としてはこれでちょうど良かったです。
フレンチからイベリコ豚プルマのステーキとチーズは頼もうと思い、そこを中心に色々と組み立ててみました。
チーズに合わすのはソーテルヌの最高峰シャトーディケム(グラス)で、こちらで初めて味わうことが出来ました。20CCから提供しているのでかなり懐に優しいですね。何事も経験です。
まずはグラススパークリングと地魚三種と穴子のお寿司をいただきます。
地魚はいずれも「鯛」と名前がつく白身でしたが、食感や脂の乗り具合が全く異なっていて食べ比べがとても楽しかったです。
鮮度については週の初めということもあってかとびきり新鮮という印象ではなかったです。町場のお寿司屋さんと同じ感じでしょうか。空いていたのでいずれも職人さんに頼んで握ってもらう形でした。
穴子は一匹まるごと煮たものを使っているのでしゃりに乗らない部分はおつまみとして楽しますのでお勧めです。
魚、肉だけだとバランスが悪いのでお野菜のおつまみをと思っていたら、ちょうど季節の枝豆を使ったフレンチパートのお料理がありました。枝豆のアンチョビガーリック炒め。風味がよく、アルデンテに仕上がった枝豆がとても美味しいですね。お酒が進みます。
イベリコ豚のステーキは80gでしたか、あまり量はなく、ステーキといっても熱々ではなく温かい温度で提供されていました。各種調味料をつけて頂きます。お塩だったり、ピマンデスプレット入りの塩だったり色々ありますが、トリュフ入りのマスタードが一番香りました。お肉自体に驚くほどの魅力があるわけではありませんでしたが、楽しめました。
お口直しにトロたく巻をいただいて、チーズに入りました。
三種盛り合わせでデフォルトより少しお値段高くなりましたが、いずれも希望を言いつつ、お勧めを聞いてそれに従ってみました。
保存状態の良さ、パフォーマンスなどの点から日本産チーズをけっこう推しているようでした。大きな塊のまま買って保存、熟成などしているようで、かなり手間がかかっている印象です。65種類用意があるとのことで、こんな回転寿司店どこにもないよ、と思います。
私が一番好きなボフォールがなかったので似たチーズとして北海道のもの、ジャジー牛を使った岡山県のブルーチーズ、フランスのブリー・ドゥ・ムランをいただきました。
ブリー・ドゥ・ムランについてはどちらかというとクセのあるエポワス、ミュンステールのようなチーズがよかったのですが、初体験の味で男性的といわれるくせのある強いチーズを楽しめてよかったです。ソーテルヌにはこちらの方が合っていたでしょうね。
チーズについてくるパンは温かくて美味しいです。トリュフ入りオイルがついてきたり、レーズンもあったりとかなり丁寧に用意してくれます。
チーズとシャトーディケムだけで会計の3分の1はいっていますが、こんな楽しみ方ができるのもここだけなので、満喫できてとても楽しかったです。
最後オーナーの方と少しおしゃべりしたりして、よくしてもらいました。
私にとっては気軽に行ける場所ではないのですが、また定点観測したいと思わせてくれる場所でした。
フレンチパートの料理も飲み物もかなり奥が深い印象で、何度行っても新しい楽しみが見つかるそんな場所ではないでしょうか。そしてやっぱりお寿司を合間につまめるのもとてもいいです。
お寿司とフレンチが好きなら是非一度は行かれてみて下さい。
(いただいたもの)
寿司:地魚三種
イトヨリ鯛(食感が柔らかめ。あっさりした味わい。)
おなが鯛(歯ごたえがあり、脂分も一番多くて美味しい。)
シロダイ(歯ごたえは中間くらいで、脂分もあるがあっさり目で上品な味。)
寿司:穴子
枝豆アンチョビガーリック炒め
イベリコ豚プルマステーキ
(マルドンの塩、バスク塩、10年熟成バルサミコ酢、トリュフ入りマスタード)
寿司:トロたく巻
チーズ三種盛合せ
(ブリー・ドゥ・ムラン、蒜山のジャージー牛乳を使った青カビ二種、北海道・村上牧場のハード二種)
(飲み物)
・スパークリングワイン:モンサラ カバ
・赤ワイングラス:ドミニク・ローラン マルサネイ 2012
・ハートランド生ビール
・ソーテルヌ シャトー・ディケム 2006
色々な回転寿司店が個性を競う時代ですが、こちらの個性は回転寿司に加えてフレンチとそれに合うお酒も提供している点になります。

駅からも少し距離があるので車で行くのが理想でしょうが、そうするとお酒を飲むことができません。タクシーに乗ってもいけますが、今回は駅から歩いてみました。迷わなければ大人なら20分弱で駅からたどり着くことできそうです。
この日は平日で時間も遅めでしたので、楽々入れてすぐに楽しむことができました。
お料理は基本黒板を見る形になります。日々刻々と内容が変化しているのでしょう。お寿司もフレンチも、ワインもデザートもみな黒板に書いてあります。あるいは有名どころのお酒も揃っているようで、酒瓶を見て決めるのもありでしょうか。焼酎の3Mも鎮座していました。飲ませてもらえるのか、飲ませてもらえるとしていくらなのかわかりませんが…。気になる方は是非お店でどうぞ。
店内写真撮影禁止なので、店内の写真は一枚もありません。これまでに多くの客が荒らした結果なのだと思います。そういう人がいるのはとても残念ですね。
さて、メニュー選びですが、お寿司もあればフレンチもあると心が弾んでしばらくは何も決められません。あれもこれもと頼んでいくとものすごい金額になりそうですし、量もすごいことになって最終的に幸せに店を出られない可能性も高くなりそうで怖いです。初めてならなおさら勝手がよくわかりません。
お寿司は基本小さめのアラカルトと考えて、前菜、口直し、箸休め、締めのどこかで適宜注文することにして、フレンチからいくつか気になるものを食べることにしました。本当はお寿司も色々食べたかったですが、量が食べられなそうで今回は少なめでしたが、結果としてはこれでちょうど良かったです。
フレンチからイベリコ豚プルマのステーキとチーズは頼もうと思い、そこを中心に色々と組み立ててみました。
チーズに合わすのはソーテルヌの最高峰シャトーディケム(グラス)で、こちらで初めて味わうことが出来ました。20CCから提供しているのでかなり懐に優しいですね。何事も経験です。
まずはグラススパークリングと地魚三種と穴子のお寿司をいただきます。
地魚はいずれも「鯛」と名前がつく白身でしたが、食感や脂の乗り具合が全く異なっていて食べ比べがとても楽しかったです。
鮮度については週の初めということもあってかとびきり新鮮という印象ではなかったです。町場のお寿司屋さんと同じ感じでしょうか。空いていたのでいずれも職人さんに頼んで握ってもらう形でした。
穴子は一匹まるごと煮たものを使っているのでしゃりに乗らない部分はおつまみとして楽しますのでお勧めです。
魚、肉だけだとバランスが悪いのでお野菜のおつまみをと思っていたら、ちょうど季節の枝豆を使ったフレンチパートのお料理がありました。枝豆のアンチョビガーリック炒め。風味がよく、アルデンテに仕上がった枝豆がとても美味しいですね。お酒が進みます。
イベリコ豚のステーキは80gでしたか、あまり量はなく、ステーキといっても熱々ではなく温かい温度で提供されていました。各種調味料をつけて頂きます。お塩だったり、ピマンデスプレット入りの塩だったり色々ありますが、トリュフ入りのマスタードが一番香りました。お肉自体に驚くほどの魅力があるわけではありませんでしたが、楽しめました。
お口直しにトロたく巻をいただいて、チーズに入りました。
三種盛り合わせでデフォルトより少しお値段高くなりましたが、いずれも希望を言いつつ、お勧めを聞いてそれに従ってみました。
保存状態の良さ、パフォーマンスなどの点から日本産チーズをけっこう推しているようでした。大きな塊のまま買って保存、熟成などしているようで、かなり手間がかかっている印象です。65種類用意があるとのことで、こんな回転寿司店どこにもないよ、と思います。
私が一番好きなボフォールがなかったので似たチーズとして北海道のもの、ジャジー牛を使った岡山県のブルーチーズ、フランスのブリー・ドゥ・ムランをいただきました。
ブリー・ドゥ・ムランについてはどちらかというとクセのあるエポワス、ミュンステールのようなチーズがよかったのですが、初体験の味で男性的といわれるくせのある強いチーズを楽しめてよかったです。ソーテルヌにはこちらの方が合っていたでしょうね。
チーズについてくるパンは温かくて美味しいです。トリュフ入りオイルがついてきたり、レーズンもあったりとかなり丁寧に用意してくれます。
チーズとシャトーディケムだけで会計の3分の1はいっていますが、こんな楽しみ方ができるのもここだけなので、満喫できてとても楽しかったです。
最後オーナーの方と少しおしゃべりしたりして、よくしてもらいました。
私にとっては気軽に行ける場所ではないのですが、また定点観測したいと思わせてくれる場所でした。
フレンチパートの料理も飲み物もかなり奥が深い印象で、何度行っても新しい楽しみが見つかるそんな場所ではないでしょうか。そしてやっぱりお寿司を合間につまめるのもとてもいいです。
お寿司とフレンチが好きなら是非一度は行かれてみて下さい。
(いただいたもの)
寿司:地魚三種
イトヨリ鯛(食感が柔らかめ。あっさりした味わい。)
おなが鯛(歯ごたえがあり、脂分も一番多くて美味しい。)
シロダイ(歯ごたえは中間くらいで、脂分もあるがあっさり目で上品な味。)
寿司:穴子
枝豆アンチョビガーリック炒め
イベリコ豚プルマステーキ
(マルドンの塩、バスク塩、10年熟成バルサミコ酢、トリュフ入りマスタード)
寿司:トロたく巻
チーズ三種盛合せ
(ブリー・ドゥ・ムラン、蒜山のジャージー牛乳を使った青カビ二種、北海道・村上牧場のハード二種)
(飲み物)
・スパークリングワイン:モンサラ カバ
・赤ワイングラス:ドミニク・ローラン マルサネイ 2012
・ハートランド生ビール
・ソーテルヌ シャトー・ディケム 2006
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