レストラン訪問記:牛込神楽坂「俺のフレンチ KAGURAZAKA」
つい先日「俺のやきとり」にうかがって「俺の」シリーズを色々と見てみたくなりました。今さらという方もいるかもしれませんが、完全に当初のブームからは取り残されていましたね。まだお店が少なかったことや立ち食いスタイルに少し抵抗がありました。B級グルメは大好きですが、ちゃんとしたフレンチを立っていただくというのは自分にはぴんときませんでした。
お店は変わらず好調だと思いますが、最近は着席主体にシフトしつつあるようです。ビジネスの関係上回転率の維持は必須でしょうから時間制限はありますが、その限られた時間でも座って食べられるのでネットを使った予約システムとあいまって敷居が低くなりました。
今はどちらかというと繁華街ではないような場所にも出店されていて、お店の数は相当増えていますね。創業の業態であるイタリアン、それに続くフレンチがやはり多く、画一的なメニューではなく各店所属の一流シェフの持ち味を出したお料理を提供しているようなので、自分好みのお店を見つける楽しみもあるかもしれません。当初から携わっている方が「シェ松尾」出身ということからか同店出身のシェフが多いようですね。
今回は神楽坂のお店に行ってみました。予約なしでしたので開店の16時に合わせていきましたが、予約先客が一組だけですぐに入れてもらえました。着席主体とともに、予約システムも進んでいて今時は並ばずに食べるのが主流かもしれません。それでも当日席はあるようなので急に行きたくなってもなんとかなる時もあると思います。
お料理はアラカルトで自分なりに組み立ててみました。魚介を使った冷菜は一つはいただきたいと思い、ズワイガニとフルーツトマトを使ったものを頼んでみましたが、繊細なお料理で大満足です。ただ外見を飾るためだけの葉が今ひとつですね。スプーンですくう料理のはずですが、スプーンではとりきれずはらりと下に落ちてしまい、お客さんに恥をかかせてしまいます。飾るならスプーンですくえるような盛りつけが必要でしょう。

上に載っているのがオレンジのエスプーマ、真ん中がズワイガニ、下がトマトのムースになっています。
他には季節のお料理としてハマグリを使ったフランや、真鯛と水タコのカルパッチョ、お勧めというオーシャントラウトのマリネといった冷菜がありました。
締めとしてメニューに載っているリゾットですが、一つ前菜を食べてみて量がものすごいことはなかったので、気軽な前菜として食べてみようと思い追加で注文しました。

上に載っているいかに切れ目がなくとても食べにくいのが残念でした。
リゾット自体はいい感じにアルデンテで量もけっこうあって美味しく頂けました。リゾットは小さく見えるかもしれませんが、下に長い独特な形の器に入っていますので十分な量があります。
メインについては今時フランスの高級料理店ではあまり見かけなくなったパイ包み焼きがこの日の限定メニューに載っていたのでこれをいただきました。実は神楽坂を選んだのもこの料理があるからという面がありました。

パイの中身はイベリコ豚を挽いたお肉でソースはトリュフソースですが中にしのばせてあり、切り取ると中からソースが出てくるという形でした。湯気が立っているのわかるでしょうか。

味は濃厚で抜群に美味しかったのですが、一口目ですでに大満足で、正直言うと量的に後半はけっこうきつかったです。やはりこの系列は料理のボリュームがありますのでシェアして食べるのが幸せなのでしょう。
また別の機会に行くこともあると思い、「俺の」シリーズの目玉料理である牛フィレ肉とフォワグラのロッシーニ風はこの日はいただきませんでした。
同じお料理でも店によっては和牛を使っていたり、オーストラリア産だったりと違いがあり、気になる方はその点しっかりリサーチして行かれると良いでしょう。新宿歌舞伎町の店舗が肉中心のお店でそこでは結構値段が張りますが、それでも他店からしたら破格の値段でA5和牛フィレ肉を使ったロッシーニ風をいただけるようです。
メニューを見て思ったのは以前のメニューと比べると少し料理数が減っている上、かつては出していたはずのグラスシャンパンがないなど、着席主体にしたしわ寄せがそういうところの合理化につながっているのかと思いました。また、神楽坂店は比較的小さいお店なので、銀座の大箱に比べるとどうしてもメニューに制限がつくのかとも思います。
その意味では先日うかがった「俺のやきとり」の方がジャンルは違えど出てくる料理やお酒が豊富で飲食店としてのわくわく感があり面白いかもしれません。
サービスは空きの時間に私語をしていたりファミレス並みですが一方でソムリエの方もいて、若い方の成長が期待されるところでしょう。
テーブル、いす等のしつらえは今風に簡素ですが、普通に座って快適に過ごせますし、割り切っているので特に違和感もありませんでした。
また機会があれば色々な店舗にうかがってみたいと思っています。
(いただいたもの)
お料理
つきだし:コンテチーズ(キューブ二つ)
冷菜:ズワイガニとフルーツトマトのムース カクテル仕立て
温菜:甲イカのジェノベーゼリゾット
メイン:イベリコ豚のパイ包み
お酒
食前酒:ロゼ・スパークリングワイン(レディ・ジュリアナ)
白ワイン:俺の白(フランス産シャルドネ)
赤ワイン:本日ソムリエお勧めグラスワイン(シャトー・タイヤック(ボルドー))
お店は変わらず好調だと思いますが、最近は着席主体にシフトしつつあるようです。ビジネスの関係上回転率の維持は必須でしょうから時間制限はありますが、その限られた時間でも座って食べられるのでネットを使った予約システムとあいまって敷居が低くなりました。
今はどちらかというと繁華街ではないような場所にも出店されていて、お店の数は相当増えていますね。創業の業態であるイタリアン、それに続くフレンチがやはり多く、画一的なメニューではなく各店所属の一流シェフの持ち味を出したお料理を提供しているようなので、自分好みのお店を見つける楽しみもあるかもしれません。当初から携わっている方が「シェ松尾」出身ということからか同店出身のシェフが多いようですね。
今回は神楽坂のお店に行ってみました。予約なしでしたので開店の16時に合わせていきましたが、予約先客が一組だけですぐに入れてもらえました。着席主体とともに、予約システムも進んでいて今時は並ばずに食べるのが主流かもしれません。それでも当日席はあるようなので急に行きたくなってもなんとかなる時もあると思います。
お料理はアラカルトで自分なりに組み立ててみました。魚介を使った冷菜は一つはいただきたいと思い、ズワイガニとフルーツトマトを使ったものを頼んでみましたが、繊細なお料理で大満足です。ただ外見を飾るためだけの葉が今ひとつですね。スプーンですくう料理のはずですが、スプーンではとりきれずはらりと下に落ちてしまい、お客さんに恥をかかせてしまいます。飾るならスプーンですくえるような盛りつけが必要でしょう。

上に載っているのがオレンジのエスプーマ、真ん中がズワイガニ、下がトマトのムースになっています。
他には季節のお料理としてハマグリを使ったフランや、真鯛と水タコのカルパッチョ、お勧めというオーシャントラウトのマリネといった冷菜がありました。
締めとしてメニューに載っているリゾットですが、一つ前菜を食べてみて量がものすごいことはなかったので、気軽な前菜として食べてみようと思い追加で注文しました。

上に載っているいかに切れ目がなくとても食べにくいのが残念でした。
リゾット自体はいい感じにアルデンテで量もけっこうあって美味しく頂けました。リゾットは小さく見えるかもしれませんが、下に長い独特な形の器に入っていますので十分な量があります。
メインについては今時フランスの高級料理店ではあまり見かけなくなったパイ包み焼きがこの日の限定メニューに載っていたのでこれをいただきました。実は神楽坂を選んだのもこの料理があるからという面がありました。

パイの中身はイベリコ豚を挽いたお肉でソースはトリュフソースですが中にしのばせてあり、切り取ると中からソースが出てくるという形でした。湯気が立っているのわかるでしょうか。

味は濃厚で抜群に美味しかったのですが、一口目ですでに大満足で、正直言うと量的に後半はけっこうきつかったです。やはりこの系列は料理のボリュームがありますのでシェアして食べるのが幸せなのでしょう。
また別の機会に行くこともあると思い、「俺の」シリーズの目玉料理である牛フィレ肉とフォワグラのロッシーニ風はこの日はいただきませんでした。
同じお料理でも店によっては和牛を使っていたり、オーストラリア産だったりと違いがあり、気になる方はその点しっかりリサーチして行かれると良いでしょう。新宿歌舞伎町の店舗が肉中心のお店でそこでは結構値段が張りますが、それでも他店からしたら破格の値段でA5和牛フィレ肉を使ったロッシーニ風をいただけるようです。
メニューを見て思ったのは以前のメニューと比べると少し料理数が減っている上、かつては出していたはずのグラスシャンパンがないなど、着席主体にしたしわ寄せがそういうところの合理化につながっているのかと思いました。また、神楽坂店は比較的小さいお店なので、銀座の大箱に比べるとどうしてもメニューに制限がつくのかとも思います。
その意味では先日うかがった「俺のやきとり」の方がジャンルは違えど出てくる料理やお酒が豊富で飲食店としてのわくわく感があり面白いかもしれません。
サービスは空きの時間に私語をしていたりファミレス並みですが一方でソムリエの方もいて、若い方の成長が期待されるところでしょう。
テーブル、いす等のしつらえは今風に簡素ですが、普通に座って快適に過ごせますし、割り切っているので特に違和感もありませんでした。
また機会があれば色々な店舗にうかがってみたいと思っています。
(いただいたもの)
お料理
つきだし:コンテチーズ(キューブ二つ)
冷菜:ズワイガニとフルーツトマトのムース カクテル仕立て
温菜:甲イカのジェノベーゼリゾット
メイン:イベリコ豚のパイ包み
お酒
食前酒:ロゼ・スパークリングワイン(レディ・ジュリアナ)
白ワイン:俺の白(フランス産シャルドネ)
赤ワイン:本日ソムリエお勧めグラスワイン(シャトー・タイヤック(ボルドー))
- 関連記事
-
- レストラン訪問記:外苑前「アビス」(★)《12/24追記あり》
- レストラン訪問記:牛込神楽坂「俺のフレンチ KAGURAZAKA」
- レストラン訪問記:渋谷「デコ」(ビブグルマン)