FC2ブログ

Esaki** (Tokyo) えさき(青山)★★

ミシュラン東京2008が発売となってはや一ヶ月。掲載店についてはとても気になっていましたが、ようやくランチで和食店にいく機会がありました。

ミシュランニューヨーク版で二つ星和食店はすでにあったようですが、ほぼ今までに存在しなかったジャンルと言え、興味津々でした。

ふと思い立っての訪問だったので前日の午前中に電話。夜は年末まで一杯とのことでしたが、平日昼なら拍子抜けするくらいすんなりと予約が入るというのが今回の印象でした。おそらくは他のミシュラン東京掲載店も同様と思われます。

さて、店内は広々としていて、大理石調の石の床が広がる清潔な空間。いかにも青山という感じのクールな内装。
個室二つ、カウンター席、テーブル10席という構成で、予約の際に指定されたのはテーブル席で、夜はともかく昼はカウンターに座らせたくないという感じでした。客さばきの間の問題でしょう。

個室の方からはにぎやかな声が聞こえてきましたが、テーブル席エリアは私を入れて三組のお客さん。場所柄スマートにおしゃれな感じの客層でした。

今回は昼の一番軽いコースをいただきましたが、この手のお店にしては大変お値頃な価格設定で、とても良心的。おそらくは夜と同じ食材を出しているので価格抑えめのランチコースが断然お得な気がいたします。

肝心のお料理は各皿とても美しく、しっかりとした盛りつけで、店主の心意気が感じられます。また皿からの香りがしっかりとあり、これにははっとさせられました。
また調理場の音がたまにもれ聞こえてくるのですが、それがいかにも美味しそう。

和食の星付きの真髄とは何ぞや、と行く前に色々と忖度していました。しかも二つの星となるとこちらの期待の高まりも違ってくるというもの。

このお店で、一つ自分なりに発見したと思ったのは、白木のカウンターでもなく、ワインリストの充実ぶりでもなく、和食ではある意味「邪道」(個人的には美味しければどんな作法でもよいと考えますが…)な、ソースを使ったお皿をこの店が出しているという点でした。
もちろんソースといってもフレンチのソースではなく、和の食材をソース状にして皿の完成のために添えているということなのですが、これがミシュラン調査員にアピールした可能性は大きいのかなと思ったり。

そう考えると名和食店でも今回ミシュラン東京に掲載されなかったあるいは評価が低かった理由が何とはなしに見えてくる気がしました。
あまりにオーソドックスな和食店、飲み物のリストにワインがない和食店はその点で辛い評価を受けざるを得なかったのかもしれません。
オーソドックスな和食を出すお店でも二つ星になっているところがありますが(和幸、菊之井など)、いずれも超がつく高級料亭であり、料理というよりは食材の吟味のレベル(の高さ)で二つ星まで到達しているのではないでしょうか(両店とも未訪なのであくまで推測です)。

和食を食べ慣れない人間に星の評価ができるのかとある意味懐疑的なものを日本のみなさんは感じていたかと思いますが、その懐疑の結果が今回の選にこのような形で現れているのかもしれないと大変興味深く思いました。
自分の舌を信じて、確固たる好みがある人にとれば、ミシュラン掲載の和食店は、そのことだけで特に気にする必要はないのかもしれません。とはいえ、ミシュラン東京はそれはそれで一つのビジョンを示しており、特に外国から和食を食べに来る人間にはいい道しるべになると言えるかと思います。

筆の流れでつらつらと書きましたが、えさきさんのお料理は香りもあり、盛りつけも美しく、どのお皿も確実にクリーンヒットを放っていて、確かに美味しく、また是非食べに行きたいと思わせてくれるものでした。どの皿もクリーンヒット、これが実はなかなか難しいことと思います。

サービスは皿の出てくるタイミングがやや遅いのを除けば、とても適切なサービスで、気持ちよく食事をすることができます。

ランチはお手軽に美味しい和食のコースを楽しめる値段でもありますので、ミシュラン東京の評価について、そしてミシュランから見た和食というビジョンについて考える契機としても訪れて損はないお店だと思います。
何よりフランスでは考えられない値段で二つ星が味わえるのですから。


(いただいたもの)

一.銚子・槍烏賊と野菜の前菜?きのこソース
659719390_248.jpg
(柔らかいとても新鮮なイカでした。盛りつけの居ずまいの正しさにしばし感嘆。食べてもとにかくうまいのです。)

二.今朝捕れたばかりの魚お造り(銚子・平政)?コールラビ・人参のつま
(つま一つとっても柚子の香りがしのばせてあったりと工夫があります。)

三.長崎壱岐・かますの焼き物?緑々のソース(春菊とほうれん草)をかけて
659719390_217.jpg
(添えられた幾種類もの根菜類(紫芋、ヤーコン、キタアカリなど)が抜群の旨さ。)

四.クレソンと鯛の炊き込みご飯、信州・山芋の信州味噌のおみそ汁
(鯛の出汁がたっぷり出ていてとても贅沢な炊き込みご飯でした。)

五.冷たいデザート(牛乳羹?グレープフルーツ、白ワインのゼリー載せ)
659719390_233.jpg

最後のお茶:日本の野草のハーブティー(明日葉、大葉、茗荷、雪の下など十種類)
(デザートは温かいデザートもあり、選択可能。また食後の飲み物も、有機栽培コーヒーも選択可能。)


えさき (懐石・会席料理 / 外苑前、表参道、明治神宮前)
☆☆☆☆ 0.0


関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitleランキング参加中sidetitle
クリックお願いいたします!
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitleサイト内検索sidetitle
気になるお店、お料理など是非こちらで検索してみて下さい。
sidetitleメールフォームsidetitle
個別のメッセージはこちらまでお願いいたします。

名前:
メール:
件名:
本文: