おおの(銀座)
本格的なお寿司は約一年ぶり。前回は約一年前に四ツ谷・寿司匠でいただきました。
以前コリドー街近くを通ったときに見つけていたこのお店。小さいけれどとても上品な店構え、のれんには寿司とも何とも書いていないのでなんのお店かなと思いつつ店の前を通り過ぎていました。後から雑誌にてこのお店を発見。お寿司屋さんと知りました。そんな感じなのでふりで客が入ることはまずないと思われます。
この日は友人と待ち合わせて店へ。店にはいると右奥カウンター越しにご主人がいて一人ですべてを仕切っています。お運びの女性と後ろの方では準備をしている店員さんが。
カウンター八席のとても小さい空間です。カウンターには木箱にこの日のネタがきれいに並べられています。鮪はまた別の箱に入れて別な場所にしまってあるようです。
我々はご主人から見て左手、入り口に近い方に席をいただきました。この店の小ささで喫煙可というのには驚きでしたが、この日吸っている人はおらず快適でした。予約の段階で禁煙が希望の旨伝えたのがよかったのかもしれません。
お運びの女性は控えめで、とても丁寧にお皿を運んだり、下げたりしていて、とても気持ちの良いサービスでした。また入店時は冷たいおしぼりをいただき、その後二回ほどおしぼりを取り替えてくれましたが、こちらは温かいもの。細かいところに気配りがあり、さすがです。
ご主人は雑誌で見た印象よりも老成した感じで、とても物静か。握っているの姿が美しく、それを見るのもまた楽しみでした。目の前の仕事をしながらも色々なところに気を配っているようで、上着を脱ぎかけた瞬間に店員さんに(上着を掛けるように)さりげなく指示をしていました。とても感心します。
店のスタイルはつまみを数品出してから、寿司を数貫握るというもの。自然とお酒を楽しみつつ長居する形になります。この日の滞在時間も二時間を超えていました。グランドメゾンよろしく、お客は基本的に一回転という感じでしょうか。
おつまみが出てくるタイミングも絶妙で、一つ一つが直球の剛速球。基本的に魚介類を使ったつまみですが、どれもまたきっちりと仕事がしてあって美味。お酒が進みます。
一通りのつまみの終わりに光り物の棒寿司(この日はあじ)と梅の茶碗蒸しが出て、握りへ。その切り替えもさらっとしたご主人とお客さんとの会話で決まっていく感じで、とても自然。
気付いたら握りになっており、一通りの握りが出て、まだ食べられそうということが伝わると数貫さらに握ってくれて、適度なところでおしまいへ。客は一切のストレスなく、流れに身を任せているだけで美味にありつけます。その快適さはそれこそフレンチの一流店に匹敵するものでしょう。
おつまみの中ではわたが入ったムギイカの煮物、毛ガニの身を全てほぐして塊にしたものが特によかったです。
握りでは白身を昆布締めにしたり、寝かしたりという手間がかかっているものの味が濃厚で、楽しめました。つきだしで出されたあずきはた、キスの握りなどがそれにあたります。
また、鮪の赤身のづけもねっとりしていて、旨味充分です。入店時から気になっていたゆでた車海老ですが、相当なボリュームで、初めて食べる贅沢な味でした。
旬のものでは、最近入ってきたばかりという白いかやしんこなどがありました。しんこは少し季節が早いようですが、暑いと出てくるもののようですね。
静かに美味しいおつまみ、美味しいお酒、美味しいお寿司を食べたいときにはお勧めのお店です。お勘定は明朗会計で、銀座の高級店にしてはリーズナブルな方でしょう。今回我々は握りを数貫追加していただく形だったのでそれなりの出費にはなりましたが…。予算を限定して楽しむのならば四ツ谷の寿司匠の方が安心かもしれません。
月に一回くらいはこうしたお店で旬を感じたいなあと思いつつ店を後にしました。次回一年後とは言わずにまたどこかのお寿司屋さんを訪ねたいと思います。
(いただいたもの)
おつまみ:
・あずきはたの昆布締め
・白ツブ貝の煮物
・煮ダコと蒸しアワビ
・真子鰈のお造り(ポン酢で)
・赤貝と白いかのお造り
・うに(塩水漬)
・ムギイカの煮物
・毛ガニの塊
・あじ棒寿司
・梅の茶碗蒸し
握り(順不同):
・大トロ
・しんこ
・車海老
・キスの昆布締め
・あじ
・白いか
・いくら
・鮪の赤身の漬け(二貫)
・佐島の蛸
・バイ貝
・穴子(柚子塩とたれ)
・玉子
お椀:しじみの味噌汁(とても上品なお味)
デザート代わりに:青梅のゼリー寄せ
お酒:
エビスビール二本
日本酒冷酒(三種類のみ)
・伝心(一合)
・新潟の男山(一合)
・水芭蕉(三合)
以前コリドー街近くを通ったときに見つけていたこのお店。小さいけれどとても上品な店構え、のれんには寿司とも何とも書いていないのでなんのお店かなと思いつつ店の前を通り過ぎていました。後から雑誌にてこのお店を発見。お寿司屋さんと知りました。そんな感じなのでふりで客が入ることはまずないと思われます。
この日は友人と待ち合わせて店へ。店にはいると右奥カウンター越しにご主人がいて一人ですべてを仕切っています。お運びの女性と後ろの方では準備をしている店員さんが。
カウンター八席のとても小さい空間です。カウンターには木箱にこの日のネタがきれいに並べられています。鮪はまた別の箱に入れて別な場所にしまってあるようです。
我々はご主人から見て左手、入り口に近い方に席をいただきました。この店の小ささで喫煙可というのには驚きでしたが、この日吸っている人はおらず快適でした。予約の段階で禁煙が希望の旨伝えたのがよかったのかもしれません。
お運びの女性は控えめで、とても丁寧にお皿を運んだり、下げたりしていて、とても気持ちの良いサービスでした。また入店時は冷たいおしぼりをいただき、その後二回ほどおしぼりを取り替えてくれましたが、こちらは温かいもの。細かいところに気配りがあり、さすがです。
ご主人は雑誌で見た印象よりも老成した感じで、とても物静か。握っているの姿が美しく、それを見るのもまた楽しみでした。目の前の仕事をしながらも色々なところに気を配っているようで、上着を脱ぎかけた瞬間に店員さんに(上着を掛けるように)さりげなく指示をしていました。とても感心します。
店のスタイルはつまみを数品出してから、寿司を数貫握るというもの。自然とお酒を楽しみつつ長居する形になります。この日の滞在時間も二時間を超えていました。グランドメゾンよろしく、お客は基本的に一回転という感じでしょうか。
おつまみが出てくるタイミングも絶妙で、一つ一つが直球の剛速球。基本的に魚介類を使ったつまみですが、どれもまたきっちりと仕事がしてあって美味。お酒が進みます。
一通りのつまみの終わりに光り物の棒寿司(この日はあじ)と梅の茶碗蒸しが出て、握りへ。その切り替えもさらっとしたご主人とお客さんとの会話で決まっていく感じで、とても自然。
気付いたら握りになっており、一通りの握りが出て、まだ食べられそうということが伝わると数貫さらに握ってくれて、適度なところでおしまいへ。客は一切のストレスなく、流れに身を任せているだけで美味にありつけます。その快適さはそれこそフレンチの一流店に匹敵するものでしょう。
おつまみの中ではわたが入ったムギイカの煮物、毛ガニの身を全てほぐして塊にしたものが特によかったです。
握りでは白身を昆布締めにしたり、寝かしたりという手間がかかっているものの味が濃厚で、楽しめました。つきだしで出されたあずきはた、キスの握りなどがそれにあたります。
また、鮪の赤身のづけもねっとりしていて、旨味充分です。入店時から気になっていたゆでた車海老ですが、相当なボリュームで、初めて食べる贅沢な味でした。
旬のものでは、最近入ってきたばかりという白いかやしんこなどがありました。しんこは少し季節が早いようですが、暑いと出てくるもののようですね。
静かに美味しいおつまみ、美味しいお酒、美味しいお寿司を食べたいときにはお勧めのお店です。お勘定は明朗会計で、銀座の高級店にしてはリーズナブルな方でしょう。今回我々は握りを数貫追加していただく形だったのでそれなりの出費にはなりましたが…。予算を限定して楽しむのならば四ツ谷の寿司匠の方が安心かもしれません。
月に一回くらいはこうしたお店で旬を感じたいなあと思いつつ店を後にしました。次回一年後とは言わずにまたどこかのお寿司屋さんを訪ねたいと思います。
(いただいたもの)
おつまみ:
・あずきはたの昆布締め
・白ツブ貝の煮物
・煮ダコと蒸しアワビ
・真子鰈のお造り(ポン酢で)
・赤貝と白いかのお造り
・うに(塩水漬)
・ムギイカの煮物
・毛ガニの塊
・あじ棒寿司
・梅の茶碗蒸し
握り(順不同):
・大トロ
・しんこ
・車海老
・キスの昆布締め
・あじ
・白いか
・いくら
・鮪の赤身の漬け(二貫)
・佐島の蛸
・バイ貝
・穴子(柚子塩とたれ)
・玉子
お椀:しじみの味噌汁(とても上品なお味)
デザート代わりに:青梅のゼリー寄せ
お酒:
エビスビール二本
日本酒冷酒(三種類のみ)
・伝心(一合)
・新潟の男山(一合)
・水芭蕉(三合)
すし おおの (寿司 / 銀座、内幸町、日比谷)
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