レストラン訪問記:プロモディエルヌ「オーベルジュ・デ・グラジック」(★★)【読者様提供】


前回に引き続いて、ブルターニュ地方の星付き店巡りが続きます。今回はブレストとカンペールの中間地点ともいえるプロモディエルヌの「オーベルジュ・ドゥ・グラジック」になります。遠くに海を望むことができる立地のようです。

店内の様子は内装や椅子などを見ると今時風にカジュアルな印象ですが、しっかりとテーブルクロスがしてありくだけすぎていない雰囲気でいいですね。
さて、記事とは全く関係ない話なのですが、最近の日本のミシュランの動きが少しおかしいなと感じています。ミシュラン日本は星つきレストランでの特別メニュー提供や予約での便宜や提携のフードフェスティバルなどを打ち出しています。本来飲食店と距離を適度にとっているからこそ星の評価に信頼がついてきていたはずですが(少なくともフランスでは)、このような危うい距離感だと癒着されていると思われても仕方ありませんし、星により評価されていないお店もあまり気分が良いものではないでしょう。個人的には日本のミシュランがぐるなびと提携したことでこうした暴走が始まっているのではと思っています。
メディアではミシュランの星ということで華々しく取り上げてもらえますが、日本におけるミシュランの星に対する評価、信頼性はまだまだだと思うのであまりに短期的に目先の利益を追うようだと結局は信用を得ないまま終わってしまうように危惧しています。現実的に関西版が事実上終わって奈良もウェブ掲載のみとなりさらなる縮小傾向にあり、継続を前提としない単発の地方版で打ち上げ花火をあげ続けて注目を集めるよう努力している現状がミシュラン日本の今の厳しい状態をあらわしていると思います。
フランスでの実績があるだけに私もこちらの記事ではミシュランの星評価を併記していますが、正直日本ではまだまだ信頼されるほどのガイドにはなっていないと思いますので、そろそろ目を覚ましてフランス同様のまっとうな道に戻って欲しいと願うものです。
アラカルトで…

牡蠣のエキス入りベニエ

一口ラディ

トマトとポレンタ、ポテト、ベトラーブ

イカスミチップ、カリフラワーとチーズのアイスにイカスミソース

手長海老のソテー 藁焼き/ニョッキ入り

手長海老の一口スープ


焼きオマール海老/ブリオッシュ添え

チョコとしょうがのソルベ

チョコのクロメスキ

ハーブティー(ヴェルヴェーヌ)と小菓子、チョコレート
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