レストラン訪問記:溜池山王「帰燕」(★)

ミシュラン一つ星の和食店のランチを食べてきました。同じような価格帯でランチに定食を提供している銀座の「うち山」と比較しないわけにはいきません。
「うち山」でいただけるのは鯛茶漬けのみ、今回「帰燕」でいただいたのは和定食ということで、出されたお料理の内容が全く違うので単純な比較はできないことを承知で比べると、「うち山」の方が総じて質の高いお料理を提供しているように個人的には感じました。
実は「帰燕」でもランチに鯛茶漬けを和定食と同じ値段で提供していますので、次回はぜひ鯛茶漬け目当てで「帰燕」にうかがいたいと思います。
さて、今回いただいた和定食ですが、率直な感想をいうと星つき店のランチとして期待が高かった分、その期待が満たされないところが多かったため、少し物足りないと思いながら店を出ました。実は一度だけテレビで紹介されているのを見たことがあり、そこから生じていた期待でした。

ただ、お刺身(この日は鮪)の胡麻醤油かけや、色落ちしていないきれいな茄子の揚げ浸しなど、目利きや料理の技が光るお皿もありましたし、焼き魚のほっけも脂が乗っていて質の高さを感じ、これらの点ではとても満足度が高かったのも事実です。
しかし肉料理として出された豚肩ロースの生姜焼きの玉ねぎの切り方や味付けが家庭料理そのままで全く普通の定食屋の料理にしか思えませんでした。
ご飯も美味しいお米を使っているようでしたが、炊き方にすきがあるのか、満足いく仕上がりではなかったです。芯が残りすぎている炊き方といえばいいでしょうか。
それでも、ご飯お代わり自由ということも相まって魚、肉と2種類の定食を贅沢にも同時に楽しめるランチとしては存在価値が高いのも事実のように思います。お腹ぺこぺこでいったら大満足するランチだと思います。逆に言うとあまりお腹が空いていない場合にはもてあましてしまうかもしれません。
この和定食は「うち山」同様、ランチの早い時間限定で提供されていて、こちらは予約を受けていませんので11時半の開店に合わせて並ぶ必要があります。
私は初めてで勝手がわからず、11時過ぎにはついていましたが、この日は11時半頃に来ても十分入れるようでした。ただ、席数に限りがありますので、遅めになると待つ時間が発生する可能性が高いです。
12時過ぎに店を出た時点で鯛茶漬けは無くなっていましたが、和定食はまだありました。
ランチに気軽にいける数少ない和食の一つ星店なので是非一度お試しされることをお勧めします。なおランチは現金払いのみとなっています。
(いただいたもの)
和定食(お茶もついてきます)
ご飯(雪椿こしひかり)
香の物(きゅうり、人参、山芋)
味噌汁
もち豚肩ロース生姜焼き
本日の焼魚(ほっけ)
鮮魚(鮪)の胡麻醤油かけ
本日の小鉢(茄子の揚げ浸し)
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