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レストラン訪問記:六本木「ル・ブルギニオン」(★)

六本木ヒルズのすぐお隣の立地にあるレストランへ。一軒家風の小さなレストランですが、店内はフランスの田舎家の雰囲気を再現していてなかなかいい感じです。

例のごとく他の方のレビューや写真など見ずにうかがったので色々と新鮮な発見がありました。お料理は全体として見るとガストロノミーレストランのものではなく、上質なビストロ料理で日本の食材を使う中でシェフの個性が発揮されている印象でした。ビストロ料理でも質が高ければ満足できますし、大きな評価もいただけるものだと思います。こちらのお料理(前菜、メイン)はいずれも美味しく満足できました。

またランチは比較的コンパクトにまとめてコースの選択肢が少ない方が経営上有利でしょうが、前菜について7種もの提案がありいずれも追加料金なしで提供されている上、別にアラカルト料理の提案もあり、ふりで入ってもそれらを選べるようになっているのは立派と思いました。シェフの美味しいものを食べさせたいという意志を感じます。

この日は養殖ものだと思いますが和歌山の鮎を使ったというリゾットがあり、こちらにしてみました。他のテーブルのお客さんの多くもこちらを選んでいたようでした。

IMG_4278s4278.jpg

もっとさっぱりした料理をイメージしていましたが適度に手が込んでいて、味付けも肝をつかっているせいか濃厚でワインに合いそうでした。またお米自体もアルデンテに仕上げてあって美味しかったです。

こちらのシェフは内臓料理にもこだわりがあるようで本日の内臓料理という項目までありました。そもそも手間がかかるであろう内臓料理を扱う時点で個人的には好印象なので、今回追加料金が発生しましたがお願いしてみました。

DSCF1594s1594.jpg

この日は牛のハツ(心臓)のローストでした。個人的には好みの部位ではありませんが、あまり食べる機会もなくいい体験でした。比較的さっぱりしたお肉ですが、食べ応えがありました。食事の時はラギオールナイフが配膳されました。

デザートは美味しいものの、ビストロでよく見られるようなデザート三種盛りのような形で正直がっかりでした。最近星付き店でそれなりに凝ったデザートを楽しんできたので個人的にはハードルが上がっていました。

以上書いてきましたように前菜が多くの選択肢の中から選べたり、ありきたりではないメインの選択ができる点などとても良心的で、お料理もいいですから料理だけをみるならば今後もまた使いたいお店と思わせてくれました。

しかし残念ながらこちらでも大変残念なサービスに遭遇して、しばらくは再訪しないだろうなと思うに至りました。

端的に言うと私より5分から10分以上後に入店した(おそらく予約の)二組のお客さんに先にアミューズ、パンなどを提供して最後に私のところにもってくるという対応をされました。たまたま前後したという風ではなく、明らかに意図的に遅く、最後に提供されていましたね。

予約時間でいうと私の方がおそらく15分は早く、後の二組がいずれも常連さんだったとしてもそのようなタイミングはやはりおかしいと思わざるをえず、支配人がそれを差配していると感じたのでどういう意図なのか話を聞こうかとも思いましたがご飯が不味くなるのでやめにしておきました。そもそも話を聞こうにも支配人は入店以後サルから姿を消していました。

入店から着席までの間で私の態度がとびきり悪かったということもないはずで、何か思い当たることがあるとすれば奥の席が空いていた(すぐ後に来た常連の方用の席だったようです)のであちらに行けますかと席に案内した支配人に聞いたことくらいでした。それにしても無理とのことでしたので素直に従って当初予定の席におとなしく座っていましたのでそんなこと(席を移れるか聞いたこと)が理由ならばおかしなことです。私が個人的に気にくわない雰囲気だったのでしょうか。もしそうだとしても、サービスという仕事柄、大人としてそのような私情が入るのはありえないです。仕事としてサービスをしている以上、きちんとご自分のサービスの仕事に徹するべきでしょう。

支配人以外は若いサービス3名で給仕をしていて、彼らには邪気を感じなかったので上司であるその支配人の指示通りに“きちんと”常に私に最後に配膳していたものと思われます。

そのようなことをしてやはり後ろめたいのか、その後サルで支配人を見ることがありませんでした。おそらく後ろのスペースに逃げ隠れていたのでしょう。後ろの方に個室風のスペースがあるようでそちらに張り付いている風にすれば大きなサルの方に出てくる必要もありませんから。

この支配人のふるまいは次の三つの意味でサービスマン失格であり、大問題です。

まず、サービスの方はシェフが作ったお料理を気持ちよくお客さんの元に届けて、お客さんをおもてなしする役回りのはずです。ことさらに間違った順番で配膳して客を不愉快にさせることを意図して行っている時点で職業人としてありえません。

次に、この日私は少し急いでいる旨告げてあってわざわざイレギュラーな早めの時間を指定してその時間よりさらに少し前にお店に到着していました。私に5分から10分以上遅れてきた客よりさらに遅くにアミューズ、パン、前菜を出すということは、私のお願いしていた早めの退店という要望を一顧だにしていないことを意味しています。

この日は短いコースにして、それなりに早めに食事をして希望時間前に退店できましたが、客の要望を無視している、あるいはむしろ逆にないがしろにしている時点で社会人としても失格です。

最後に、その客に不愉快な思いをさせるサービスが雇い主であるシェフの意に沿うものなのか疑問であるということがいえます。おそらくすべてのお客さんにそうされているのでしょうが、この日シェフは食後帰る際にわざわざ厨房を出て店先まで出て私のお見送りをして下さいました。この支配人の対応は美味しいお料理を作って、お客さんにあいさつまでしてお客さんにいい気持ちをさせてくれる志あるシェフの意思に反するふるまいであることは明らかで、その点でも大きな問題があるといえます。自分がオーナーの店ならば好きなように客を選んで好きなようにいくらでも放埒なサービスをすればいいでしょうが、一従業員に過ぎないこの支配人にそんなことをする権限はありませんし、むしろ職務上の義務に違背して雇い主に損害を与える行為であるとすら言えます。

考えてみればこの支配人が私を最初に店に迎え入れた人物だと思いますが、入店の時点で先方に笑顔はなく、こちらが名前を言っているのに反応が薄いので二度も名前を言わざるをえませんでした。

今回の大失態といいその入店時の対応といい、そもそもサービスという仕事に就いていてはいけない人間なのだと思わざるを得ませんでした。

もしこちらのシェフのお知り合いの方がこの記事を読まれていたら、シェフにこのことをお伝えいただけるととてもありがたいです。

シェフのお料理はまた楽しみたい思いですが、このような支配人がいてまたそんな悲惨な対応が繰り返されるかと思うと恐ろしくてしばらくはとても行く気持ちにはなれません。

食事は美味しく楽しかったのですが、その後色々と考えていて複雑な思いになった食の体験でした。

ここまで読んでくださった方にはあまり良い思いをさせなかったかもしれませんが、長文を最後までお読みくださりありがとうございました。


(いただいたもの)

ランチコース(○印を選択。温かいバゲットとバター付。)

アミューズ:グジェール

前菜:(以下七種から一種選択)

〈冷たい前菜〉

人参のムースとコンソメのジュレ ウニ添え

ブルギニオンの肉のテリーヌ サラダ添え

自家製ツナコンフィのニース風サラダ

米茄子 西瓜 ストラッチャテッラのサラダ ガスパチョスープ添え

ブルゴーニュのジャンボンペルシエ

〈温かい前菜〉

○アユのリゾット クレソン添え

ブーダン ノワールのテリーヌ仕立て リンゴのサラダ添え

メイン:

魚:鱧のヴェイニェ

肉:豚ばら肉のお料理

○肉:牛のハツのロースト(上のコースの肉料理から選択。追加料金あり。)

デザート:盛り合わせ(パイナップル入りロールケーキ、チーズケーキ、オリーブオイルのアイスクリーム)

お茶:ドライハーブティー(レモンバーム、ヴェルヴェーヌ、ミントのミックス)





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Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
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visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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