レストラン訪問記:広島「ル・カドゥ」(★)
こちらはミシュラン広島特別版2018にて一つ星評価を受けているお店になります。暑いさなかでしたが広島駅から少し歩いてランチを頂いてきました。かつての大名庭園「縮景園」の目の前という立地になっていて、いわゆる広島の繁華街からみると北の方角に少し外れた場所にあります。裁判所や法曹関係の施設がある静かな地域といえるのかもしれません。
お店の入口に看板がなく少しわかりにくいのですが、外のドアを開けたらすぐに地下に下りていく形になります。足下や頭上に要注意箇所があって店員さんが都度教えてくれました。

カウンターとテーブル2卓の小さいお店ですが、地下にあることもあいまって隠れ家の感じが出ていていいサイズですね。この日、奥のテーブル席は女性客で満員のようでしたがカウンターは一人だけで、結果的に貸し切りになっていてくつろげました。カウンターの椅子は片側だけ肘掛けがついている実用的かつおしゃれなもの。
最近お値段を上げたようですが、それでも提供される料理の質や皿数からするとリーズナブルにランチが楽しめ、好印象でした。告げられていたコースのお値段に税金などがかかるのかと思っていましたがそんなこともなかったので、その点も良心的に感じました。
夏真っ盛りということでそんな季節に美味しい食材が並んでいたのでしょうが、印象としてはお野菜をかなり大切にされていてどの皿でもメインとして扱っているといっていいくらいに存在感があったように感じました。それはただ単に夏という季節の特徴なのかもしれませんが。
穴子も豚もそれぞれに上等と思いますが、鮎と合わせたズッキーニなど、何でもないような素朴な食材が美味しくされているのを感じられて印象に残りました。ズッキーニ自体大きくて食べでもありましたし、鮎のフリットや鮎の魚醤ソースなどと合わせていて飽きることなく最後まで美味しく頂けました。ズッキーニ自体の調理にも秘密があるように思いました。

また、シェフが手作りされているという大きなパンは熱々で提供され、自然なお味でとても美味しかったです。食べやすく切り出されたバターも一緒に提供していただけるので最初の一個はすぐになくなってしまいました。
サービスはそつなく、小所帯の利点かスタッフとシェフの間でしっかり意思統一されている印象で料理提供も、料理の説明もきっちりされていて快適でした。
ただ一つ気になったのはナプキンの提供をされていない点でした。それこそどんなカジュアルなお店でも紙か布かの違いはあれナプキンが提供されないお店をフランスでも、日本(のフランス料理店)でも見かけたことはなく、そこは当たり前のサービスかと思っていたので面食らいました。それでもナプキンについて聞くと、こちらが強くお願いするまでもなく提供して下さいましたことを書き添えておきたいと思います。
この点については、(一つ星というお店の格からすると布が理想的ではありますが)紙でも構いませんので常にお客さんにナプキンをデフォルトで提供されることをお店自身のためにお勧めしたいと思います。
食後、二名の店員さんとも親切に見送ってくれましたし、シェフは最後わざわざ店の出口の所まで階段を上って待っていて下さって、ごあいさつできてよかったです。
店名の由来を聞き忘れましたが、フランス・クールシュヴェルの二つ星店「KII(カドゥ)」からとったものかと勝手に思っていました。次回シェフにうかがってみたいと思います。
ほぼ日替わりで食材に合わせてメニューを変化させ、提供していくという私の好みのスタイルで営業されているとのことで、近くにいたら常連になりたいお店だと思いました。こちらにはまた近いうちに是非うかがいたいと思います。
(いただいたもの)
ランチコース(おまかせ一種類のみ)
(→自家製パン(カンパーニュ、いちじくパン他)とバターつき。)

鮎とズッキーニ
(→ズッキーニの上にうるかソースを塗り、鮎の内臓のソースをかけて。鮎のフリット添え。)

とうもろこし
(→とうもろこしのアイスクリームのコンソメジュレがけ。生のとうもろこしとポップコーン添え。この季節に嬉しい、冷たいお出迎えで気が効いています。普通に美味しいです。)

穴子とナス
(→穴子、なす、なすのピューレに赤ワインの山椒の入ったソースで。なすが主役と思える一品。熱々で美味です。)

神石高原ポークとパプリカ
(→ロースのローストと黒酢煮込みとパプリカ釜入り。ローストは脂身たっぷりで甘くて美味しいです。煮込みは普通に美味しくやや酸味を感じるお味でした。)
スイカ
(→黄と赤のスイカのソルベ。赤にはフランスのフルードセルをかけ、黄色はクリームスイカ使用。スイカの香りがしっかりして、滑らかな口溶けでこの季節に嬉しいデザートでした。写真は後日インスタグラムにアップします。)
プリン
(→ただのプリンではなくお店オリジナルのようです。とても濃厚なお味でそれでいてくどくはなく、お店の定番といってもいいデザートかと思いました。また食べたくなるお味です。写真は後日インスタグラムにアップします。)
食後のお茶(カフェ(温かいミルクでカフェラテ風に)) 小菓子(ラスク)
(→フレッシュハーブティーの提供もできるようですが、この日はあいにく切らしていてありつけませんでした。そんなわけで次回は是非頂きたいと思います。こちらのカフェは普通のコーヒーがデフォルトのようでしたが、ミルク入りを所望すると気を利かせて下さってカフェラテ風にミルクを温めて提供して下さいました。そんな細やかなお気遣いがとてもありがたかったです。)
お店の入口に看板がなく少しわかりにくいのですが、外のドアを開けたらすぐに地下に下りていく形になります。足下や頭上に要注意箇所があって店員さんが都度教えてくれました。

カウンターとテーブル2卓の小さいお店ですが、地下にあることもあいまって隠れ家の感じが出ていていいサイズですね。この日、奥のテーブル席は女性客で満員のようでしたがカウンターは一人だけで、結果的に貸し切りになっていてくつろげました。カウンターの椅子は片側だけ肘掛けがついている実用的かつおしゃれなもの。
最近お値段を上げたようですが、それでも提供される料理の質や皿数からするとリーズナブルにランチが楽しめ、好印象でした。告げられていたコースのお値段に税金などがかかるのかと思っていましたがそんなこともなかったので、その点も良心的に感じました。
夏真っ盛りということでそんな季節に美味しい食材が並んでいたのでしょうが、印象としてはお野菜をかなり大切にされていてどの皿でもメインとして扱っているといっていいくらいに存在感があったように感じました。それはただ単に夏という季節の特徴なのかもしれませんが。
穴子も豚もそれぞれに上等と思いますが、鮎と合わせたズッキーニなど、何でもないような素朴な食材が美味しくされているのを感じられて印象に残りました。ズッキーニ自体大きくて食べでもありましたし、鮎のフリットや鮎の魚醤ソースなどと合わせていて飽きることなく最後まで美味しく頂けました。ズッキーニ自体の調理にも秘密があるように思いました。

また、シェフが手作りされているという大きなパンは熱々で提供され、自然なお味でとても美味しかったです。食べやすく切り出されたバターも一緒に提供していただけるので最初の一個はすぐになくなってしまいました。
サービスはそつなく、小所帯の利点かスタッフとシェフの間でしっかり意思統一されている印象で料理提供も、料理の説明もきっちりされていて快適でした。
ただ一つ気になったのはナプキンの提供をされていない点でした。それこそどんなカジュアルなお店でも紙か布かの違いはあれナプキンが提供されないお店をフランスでも、日本(のフランス料理店)でも見かけたことはなく、そこは当たり前のサービスかと思っていたので面食らいました。それでもナプキンについて聞くと、こちらが強くお願いするまでもなく提供して下さいましたことを書き添えておきたいと思います。
この点については、(一つ星というお店の格からすると布が理想的ではありますが)紙でも構いませんので常にお客さんにナプキンをデフォルトで提供されることをお店自身のためにお勧めしたいと思います。
食後、二名の店員さんとも親切に見送ってくれましたし、シェフは最後わざわざ店の出口の所まで階段を上って待っていて下さって、ごあいさつできてよかったです。
店名の由来を聞き忘れましたが、フランス・クールシュヴェルの二つ星店「KII(カドゥ)」からとったものかと勝手に思っていました。次回シェフにうかがってみたいと思います。
ほぼ日替わりで食材に合わせてメニューを変化させ、提供していくという私の好みのスタイルで営業されているとのことで、近くにいたら常連になりたいお店だと思いました。こちらにはまた近いうちに是非うかがいたいと思います。
(いただいたもの)
ランチコース(おまかせ一種類のみ)
(→自家製パン(カンパーニュ、いちじくパン他)とバターつき。)

鮎とズッキーニ
(→ズッキーニの上にうるかソースを塗り、鮎の内臓のソースをかけて。鮎のフリット添え。)

とうもろこし
(→とうもろこしのアイスクリームのコンソメジュレがけ。生のとうもろこしとポップコーン添え。この季節に嬉しい、冷たいお出迎えで気が効いています。普通に美味しいです。)

穴子とナス
(→穴子、なす、なすのピューレに赤ワインの山椒の入ったソースで。なすが主役と思える一品。熱々で美味です。)

神石高原ポークとパプリカ
(→ロースのローストと黒酢煮込みとパプリカ釜入り。ローストは脂身たっぷりで甘くて美味しいです。煮込みは普通に美味しくやや酸味を感じるお味でした。)
スイカ
(→黄と赤のスイカのソルベ。赤にはフランスのフルードセルをかけ、黄色はクリームスイカ使用。スイカの香りがしっかりして、滑らかな口溶けでこの季節に嬉しいデザートでした。写真は後日インスタグラムにアップします。)
プリン
(→ただのプリンではなくお店オリジナルのようです。とても濃厚なお味でそれでいてくどくはなく、お店の定番といってもいいデザートかと思いました。また食べたくなるお味です。写真は後日インスタグラムにアップします。)
食後のお茶(カフェ(温かいミルクでカフェラテ風に)) 小菓子(ラスク)
(→フレッシュハーブティーの提供もできるようですが、この日はあいにく切らしていてありつけませんでした。そんなわけで次回は是非頂きたいと思います。こちらのカフェは普通のコーヒーがデフォルトのようでしたが、ミルク入りを所望すると気を利かせて下さってカフェラテ風にミルクを温めて提供して下さいました。そんな細やかなお気遣いがとてもありがたかったです。)
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