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レストラン訪問記:三島「桜家」

静岡県の三島は鰻で有名なところのようで、以前テレビで見かけたお店に行きたいと思っていて今回の旅行の過程で行くことができました。

当地に実際に来てみると、鰻を食べるという意味で有名というだけではなく、神のお使いとしても扱っているとのことで三島と鰻にはなにやら昔から深いご縁がある場所のようです。

この日は台風の晩で比較的遅めの予約でしたので私が最後の客だったようです。思い出せば、今夏訪れた上諏訪の「古畑」さんでもそんな感じでした。

予約時にどれくらいの大きさの鰻にするかを聞かれるので、ここでお願いしておくのがよいようです。鰻自体をあらかじめ確保しておいてもらえるとともに、予約時間にうかがって比較的短時間で出来上がったうな重(うな丼)を提供していただけるのであまり待たなくてすみます。

テーブルと座敷があって奥の席をご用意してくださっていました。早めの予約だったので良い席を下さったのかと思いました。
店員さんはみな丁寧でしっかりとサービスしてくださいますので安心でした。

この日は鰻一匹をお願いしていました。標準的な量でしょう。お値段の点でこちらの方が少し高いですが、佐原の「うなぎ割烹 山田」さんでいただいたうな丼ととてもよく似た構成だと思います。

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こちらでも「うなぎ割烹 山田」さん同様重と丼と選べますが、好みの丼ぶりにして出してもらいました。ふたにお店の名前が書いてあって粋な感じがしますね。ここでしか出せない鰻を出しているという誇りのようなものを感じます。

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きれいに焼きあがったうな丼と香の物、肝吸いの三点セットです。うな丼は辛めのたれでいただく、炭火で焼く関東風です。蒸さない方が好みの私ですが、「ふわり」と「とろり」のぎりぎりのところまでしっかりと蒸しをいれた絶妙な蒸し加減によって、蒸すことによって食べ手がとても快適に食べられるという、ある意味当たり前のことに改めて気づかされ、その優しい美味しさに感動しました。好みの辛口のたれですし、鰻の蒸し加減、焼き加減が絶妙で大変美味しく頂けました。

鰻だけではなく香の物もしっかりと手作りしているという感じで繊細なお味です。また、お吸い物の吸い地のあっさりしていること。それでいてしっかりいいお出汁の風味が感じられます。さらには普通の吸い物が出ると思っていて期待していなかったのに結果として肝吸いが提供され、肝吸いのとかく出がらしのようになりがちな肝の身もしっかりと処理されているようでいいお味がしていて、調理の丁寧さに感じ入るところ大でした。

また、ビールをいただきましたが、提供された小さいグラスが薄張りで、その大きさといい瓶ビールを美味しく飲むのに最適な器でした。

卓上の山椒もフレッシュなしっかりとしびれるものが用意されていて、細かいところへのしっかりとした配慮が名店たるゆえんかと感じました。

おしぼりがいまどき流行の使い捨てであった点だけが残念でしたが、他の点はすでに述べたように細やかな気遣いがされていていうことがなく、敬意を表したい鰻の名店だと感じました。また三島近くに寄った際には是非再訪したいと思わせていただきました。


(いただいたもの)

うな丼(一匹)(香の物、肝吸い付)

飲み物:ヱビスビール中瓶




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Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
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visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

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