2019フランスレストラン訪問記(3/9):アメルシュヴィール「ジュリアン・ビンツ」(★)
アメルシュヴィールはアルザス地方コルマールから北西方向に少し行った小さな村で二つ星の「オリヴィエ・ナスティ」があるカイゼルクベルクに行く途中に位置しています。
コルマールからは一日に何本もバスが出ていますので比較的行きやすい場所でしょう。アルザスワインの生産地のまっただ中を行きますのでぶどう畑の絶景を右に左に楽しみながら村にたどり着くことができます。
現在はこちらのジュリアン・ビンツ氏のお店が一つ星ですが、かつては村の入口にある「オザルム・ドゥ・フランス」というホテル兼レストランが一つ星をとっていた時代もありました。昔パリのお店で一つ星を取られたことで有名な中村勝宏シェフもこちらでお仕事をされていたことがあったようです。
「オザルム・ドゥ・フランス」は現在星をなくしていますが、ホテルもレストランも営業されていて、今回宿泊だけしましたが、地方の良さを感じられる素敵な朝食を楽しむことができ満足しました。フロマージュブラン(生チーズ)が特に良かったです。

レストラン外観
さて、本題の「ジュリアン・ビンツ」ですが、お昼に美味しい料理店で結構な量を頂いていたので夜はやはりどうしても軽めに食べたくなり、前菜を飛ばしてメイン料理、デザートと注文しました。

テーブルセッティング
そのようなわけでものすごく高い評価をしているわけではありませんが、メートルドテルのフランソワ・レルミット氏が物腰柔らかでとても感じの良い方で、彼のおかげでお店全体の印象がとても良かったです。
後ほど記事にすることになるかと思いますが、ジャン−ジョルジュ・クライン氏のお店「ヴィラ・ルネ・ラリック」のメートルドテルのパトリック氏とは親友関係にあるとのことうかがいました。

クレマンダルザスボトル

クレマンダルザスグラス
スタートはまずアルザスのクレマンからでした。バランス良く美味しいですが、やはりシャンパンと比べると味において見劣りがします。ただアメルシュヴィールで醸している地酒ということでうれしい出会いでした。

シャンパンスナック:オリーブのミニパイ(左)とベトラーブの玉と生山羊乳のクリーム(右)
シャンパンスナックは控え目な感じです。

アミューズ:現代風シュークルート そのムースと 西洋わさびのアイス
そしてアミューズはひと頃流行っていた伝統料理を現代風に解釈したお料理でシュークルートが新しいプレゼンテーションで出されました。

パン
パンは至って普通のバゲット生地を使ったパンでした。

肉料理:仔羊背肉
メインはアルザス産の仔羊背肉を選びました。アラカルトとはいえ4本も仔羊背肉が入っているのはさすが本場フランスと思わされます。
ベルリンゴは「ピック」でよく使われているイメージですが、写真中ラビオリ状になっているものです。生山羊乳とピキーリョのベルリンゴ、燻製ナスのムースリーヌ、柑橘類果汁が添えられています。
お肉の質とロゼの焼き加減は完璧でした。またアルザス産をうたっているお肉は質のためか、脂を中心に旨みがたっぷりと感じられました。

赤ワイン:アルザス地方ピノノワール
仔羊にあわせたのはアルザスの赤ワインでした。アルザスでは基本的にはお酒はセパージュ(ぶどうの品種)ごとに作られています。ピノノワールを使ったこのワインは美味しかったですが、ブルゴーニュのピノノワールよりは酸味がより強く感じられました。
その後デザートはその日のアイスやシャーベット類を提供してもらうことにしました。

デザート:アイス、シャーベットの盛り合わせ
メニューにはなかったのですがお腹が一杯だったので軽めのデザートということでアイス、シャーベットの盛り合わせを見つくろってもらいました。
注文してからまあまあ時間が経過して提供されたので何をしていたのだろうかと思いましたが、単純にアイスをクープ(杯)に載せてくるだけという想定を裏切り、きれいにお皿に並べて提供して下さっていてうれしい驚きでした。
アイスクリームはホワイトチョコ、苺、シャーベットはカシス、レモンが提供されていました。いずれもお店で作っていることがわかります。

ミニャルディーズ(小菓子)
最後はオリジナルのフレッシュハーブティーを煎じて出してもらいました。オレンジ、ミントなど何種類かの植物をブレンドしているようです。
食後には帰る際にシェフがあいさつして下さいます。細身に眼鏡のスタイルの良い方でした。
村にはいくつもワインの酒蔵があって試飲販売もされています。小さな村なので少し歩けば見尽くしてしまいますが、なかなかいい雰囲気ですので、近くにワイン街道巡りなどで行かれた際には是非こちらにも足を運んでみてはどうでしょう。
(いただいたもの)
アラカルトで…
シャンパンスナック:オリーブのミニパイとベトラーブの玉と生山羊乳のクリーム
アミューズ:現代風シュークルート
メイン(肉料理):
Carré d’agneau « Terroir d’Alsace »,
Berlingots chèvre frais/piquillos, mousseline d’aubergine fumée, jus aux agrumes
仔羊背肉 “アルザス産”
生山羊乳とピキーリョのベルリンゴ、燻製ナスのムースリーヌ、柑橘類果汁
食後のお茶:
Infusion le Jardin Zen (Orange, menthe, hibiscus, camomille)
フレッシュハーブティー 禅の庭(オレンジ、ミント、ハイビスカス、カモミール)
ミニャルディーズ(小菓子)
パン
飲物:
・水(エヴィアン)
・食前酒(クレマンダルザス)
・赤ワイン(アルザス・ピノノワール(Joseph Cattin 2017))
コルマールからは一日に何本もバスが出ていますので比較的行きやすい場所でしょう。アルザスワインの生産地のまっただ中を行きますのでぶどう畑の絶景を右に左に楽しみながら村にたどり着くことができます。
現在はこちらのジュリアン・ビンツ氏のお店が一つ星ですが、かつては村の入口にある「オザルム・ドゥ・フランス」というホテル兼レストランが一つ星をとっていた時代もありました。昔パリのお店で一つ星を取られたことで有名な中村勝宏シェフもこちらでお仕事をされていたことがあったようです。
「オザルム・ドゥ・フランス」は現在星をなくしていますが、ホテルもレストランも営業されていて、今回宿泊だけしましたが、地方の良さを感じられる素敵な朝食を楽しむことができ満足しました。フロマージュブラン(生チーズ)が特に良かったです。

レストラン外観
さて、本題の「ジュリアン・ビンツ」ですが、お昼に美味しい料理店で結構な量を頂いていたので夜はやはりどうしても軽めに食べたくなり、前菜を飛ばしてメイン料理、デザートと注文しました。

テーブルセッティング
そのようなわけでものすごく高い評価をしているわけではありませんが、メートルドテルのフランソワ・レルミット氏が物腰柔らかでとても感じの良い方で、彼のおかげでお店全体の印象がとても良かったです。
後ほど記事にすることになるかと思いますが、ジャン−ジョルジュ・クライン氏のお店「ヴィラ・ルネ・ラリック」のメートルドテルのパトリック氏とは親友関係にあるとのことうかがいました。

クレマンダルザスボトル

クレマンダルザスグラス
スタートはまずアルザスのクレマンからでした。バランス良く美味しいですが、やはりシャンパンと比べると味において見劣りがします。ただアメルシュヴィールで醸している地酒ということでうれしい出会いでした。

シャンパンスナック:オリーブのミニパイ(左)とベトラーブの玉と生山羊乳のクリーム(右)
シャンパンスナックは控え目な感じです。

アミューズ:現代風シュークルート そのムースと 西洋わさびのアイス
そしてアミューズはひと頃流行っていた伝統料理を現代風に解釈したお料理でシュークルートが新しいプレゼンテーションで出されました。

パン
パンは至って普通のバゲット生地を使ったパンでした。

肉料理:仔羊背肉
メインはアルザス産の仔羊背肉を選びました。アラカルトとはいえ4本も仔羊背肉が入っているのはさすが本場フランスと思わされます。
ベルリンゴは「ピック」でよく使われているイメージですが、写真中ラビオリ状になっているものです。生山羊乳とピキーリョのベルリンゴ、燻製ナスのムースリーヌ、柑橘類果汁が添えられています。
お肉の質とロゼの焼き加減は完璧でした。またアルザス産をうたっているお肉は質のためか、脂を中心に旨みがたっぷりと感じられました。

赤ワイン:アルザス地方ピノノワール
仔羊にあわせたのはアルザスの赤ワインでした。アルザスでは基本的にはお酒はセパージュ(ぶどうの品種)ごとに作られています。ピノノワールを使ったこのワインは美味しかったですが、ブルゴーニュのピノノワールよりは酸味がより強く感じられました。
その後デザートはその日のアイスやシャーベット類を提供してもらうことにしました。

デザート:アイス、シャーベットの盛り合わせ
メニューにはなかったのですがお腹が一杯だったので軽めのデザートということでアイス、シャーベットの盛り合わせを見つくろってもらいました。
注文してからまあまあ時間が経過して提供されたので何をしていたのだろうかと思いましたが、単純にアイスをクープ(杯)に載せてくるだけという想定を裏切り、きれいにお皿に並べて提供して下さっていてうれしい驚きでした。
アイスクリームはホワイトチョコ、苺、シャーベットはカシス、レモンが提供されていました。いずれもお店で作っていることがわかります。

ミニャルディーズ(小菓子)
最後はオリジナルのフレッシュハーブティーを煎じて出してもらいました。オレンジ、ミントなど何種類かの植物をブレンドしているようです。
食後には帰る際にシェフがあいさつして下さいます。細身に眼鏡のスタイルの良い方でした。
村にはいくつもワインの酒蔵があって試飲販売もされています。小さな村なので少し歩けば見尽くしてしまいますが、なかなかいい雰囲気ですので、近くにワイン街道巡りなどで行かれた際には是非こちらにも足を運んでみてはどうでしょう。
(いただいたもの)
アラカルトで…
シャンパンスナック:オリーブのミニパイとベトラーブの玉と生山羊乳のクリーム
アミューズ:現代風シュークルート
メイン(肉料理):
Carré d’agneau « Terroir d’Alsace »,
Berlingots chèvre frais/piquillos, mousseline d’aubergine fumée, jus aux agrumes
仔羊背肉 “アルザス産”
生山羊乳とピキーリョのベルリンゴ、燻製ナスのムースリーヌ、柑橘類果汁
食後のお茶:
Infusion le Jardin Zen (Orange, menthe, hibiscus, camomille)
フレッシュハーブティー 禅の庭(オレンジ、ミント、ハイビスカス、カモミール)
ミニャルディーズ(小菓子)
パン
飲物:
・水(エヴィアン)
・食前酒(クレマンダルザス)
・赤ワイン(アルザス・ピノノワール(Joseph Cattin 2017))
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