レストラン訪問記:徳島市「とくさん」
今回は前月に続いて四国を訪ねての一宮の旅でした。
対馬、琉球、蝦夷、秩父なども含めて日本全国にある一宮ですが、各国で一宮が複数あるところもあれば、どれが一宮か争いがあるようなところもあって、基本的にはそのような社も含めて全てまわるようにしています。例えば、東京を含む武蔵国ですと氷川神社及び氷川女體神社が公式には一宮ですが、多摩市の小野神社も一宮を称しています。
徳島県はかつて阿波国と呼ばれていましたが、阿波国一宮は一宮御朱印帳に従うと鳴門市の大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)一社になり、インスタグラムを見て下さっている読者の方はお分かりかと思いますが、こちらは前月の旅の際に伺って、御朱印も頂いてきました。
しかし、実は阿波国には他に三社、一宮ではといわれている論社と呼ばれる社があり、今回はその三社全てを訪ねてきました。三社とも徳島市内から離れた不便な場所にありますが、バスを上手く利用することで1日でまわることができます。この際、一日乗車券の利用がとてもお得でしたので、車以外で行かれる方がいらしたらお勧めです。評価の高い和食店の「壺中庵」さんも徳島駅からのバスを利用すれば比較的アクセスが良いようです。
さて、一日の最後は論社の神社ではなく、両国一社とされている阿波国の白鳥宮で、近くからいい具合にバスに乗ることができて、夕方18時頃に丁度徳島駅前に帰ってきました。
この日は、居酒屋を紹介する番組に出たことがある「とくさん」に前から予約を入れてありました。

外観も、料理も、オペレーションもちょっと見ると至って普通の居酒屋さんなのですが、料理は食材や調理を見ると、ただの居酒屋ではないことが分かりますし、接客も丁寧で、対応に意識の高さが感じられました。その分、一人で飲むとそれなりのお勘定になることを覚悟しなければいけないお店ともいえます。
また、オーダーについては卓上のQRコードを読み取ってアプリ経由で客が自らのスマホで行う新しい方法を採用していました。コロナ禍の昨今、人同士の接触を極力減らす点では、なかなかいいなとは思いました。ただ、メニュー表にある値段とアプリ中の値段が一致しなかったり、メニュー表にあるお酒がアプリ内になかったりと、まだ色々な不備が見受けられました。そのあたりは店員さんに話しておいたので、今後しっかり改善されて良い運用がされていくことでしょう。

最初の一杯はアプリ経由ではなく、店員さんが直接オーダーを聞いてくれます。プレミアムモルツの生を頂くと、徳島の特産でもあるしらすにおろし、スダチを添えたつきだしが出てきました。プレミアムモルツ生は泡がきめ細やかで良いですね。

続いて、徳島名産鳴門金時の天ぷらが到着します。一人だと多めですが、揚げたての美味しい天ぷらを楽しめて満足です。
ついで、せっかくなのでお刺身を盛合せ頂きます。鮮度抜群とまではいきませんが、地元宍喰産の多彩な味のお魚を刺身で楽しむことができ満足しました。

左から、ノドグロ(赤ムツ)炙り、地蛸、間八、白ムツ、アオリイカ、ヨコ(鮪の幼魚)、黒ムツ炙りとなります。
かなりお得な盛り合わせなのだと思いますが、これは2人から3人くらいで丁度良いサイズでしたので、少し割高でも良いので、これのハーフサイズを用意してくれていると有り難いかなと思いました。
このあたりから、地元徳島県の日本酒「まけまけいっぱい純米吟醸原酒」(1合)飲んでいました。華やかさもあり美味しいお酒でしたね。

こちらの日本酒は、地酒を中心にした渋いラインナップで、日本酒好きも満足できることでしょう。
この後出てきたのが、最初に注文してあった甘鯛の唐揚げでした。皮を残してかりかりにしているので、皮ごと食べられて、繊細な白身と相まってとても美味しかったです。

こういう料理が出てくるとお店の格が上がるように感じてしまいます。ただ、関東に比べて、関西以西は甘鯛が比較的手に入りやすいのか、比較的庶民的な食事の機会でも出てくるイメージがあります。
とはいえ、こちらの甘鯛はとても美味しくて楽しめましたし、その後すぐに売り切れになっていましたので、運良く頂くことができて良かったです。
ついで、串焼き三種をお店が提供する順番で頂きました。一本一本、炭火ではない焼き場で丁寧に調理されていますので、まとめてではなく、一本ずつの提供でした。

ずり串は、いわゆる砂肝ですね。阿波尾鶏の有り難みを今一つ感じ難かったです。

もも串はボリュームがあって、食べ応えがあり良かったです。こちらは徳島のブランド鶏阿波尾鶏ではなく普通の地鶏の串でした。

最後の豚バラ串は阿波ポークというブランド豚のもので、大葉とちょこんと載った梅のピューレが、脂たっぷりのお肉をさっぱり、美味しく食べさせてくれ満足でした。
以前のメニューを見ているとなくなっている料理が色々あるようで、残念ではありましたが、上質な居酒屋さんとして徳島でこれからも各層に支持されてしっかりと営業を続けられていくのかなと思いました。
先ほども書いたようにサービスがしっかりしていて、店内は清潔ですし、店内は禁煙で落ち着いて美味しいお酒とお料理を楽しむ環境が整っています。お会計は少し高くつくとは思いますが、徳島で一杯という旅行客の方にはお勧めできるお店です。
(いただいたもの)
アラカルトで…
お酒:
・ プレミアムモルツ生2杯
・ 日本酒(冷酒)「まけまけいっぱい純米吟醸原酒」1合
お料理:
・ つきだし:しらすおろし スダチ
・ 鳴門金時の天ぷら
・ 本日の刺身盛合せ
(ノドグロ(赤ムツ)炙り、地蛸、間八、白ムツ、アオリイカ、ヨコ(鮪の幼魚)、黒ムツ炙り)
・ 甘鯛パリパリウロコの唐揚げ
・ 阿波尾鶏ずり串
・ 地鶏のもも串
・ 豚バラ串焼き 大葉巻 阿波ポーク
対馬、琉球、蝦夷、秩父なども含めて日本全国にある一宮ですが、各国で一宮が複数あるところもあれば、どれが一宮か争いがあるようなところもあって、基本的にはそのような社も含めて全てまわるようにしています。例えば、東京を含む武蔵国ですと氷川神社及び氷川女體神社が公式には一宮ですが、多摩市の小野神社も一宮を称しています。
徳島県はかつて阿波国と呼ばれていましたが、阿波国一宮は一宮御朱印帳に従うと鳴門市の大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)一社になり、インスタグラムを見て下さっている読者の方はお分かりかと思いますが、こちらは前月の旅の際に伺って、御朱印も頂いてきました。
しかし、実は阿波国には他に三社、一宮ではといわれている論社と呼ばれる社があり、今回はその三社全てを訪ねてきました。三社とも徳島市内から離れた不便な場所にありますが、バスを上手く利用することで1日でまわることができます。この際、一日乗車券の利用がとてもお得でしたので、車以外で行かれる方がいらしたらお勧めです。評価の高い和食店の「壺中庵」さんも徳島駅からのバスを利用すれば比較的アクセスが良いようです。
さて、一日の最後は論社の神社ではなく、両国一社とされている阿波国の白鳥宮で、近くからいい具合にバスに乗ることができて、夕方18時頃に丁度徳島駅前に帰ってきました。
この日は、居酒屋を紹介する番組に出たことがある「とくさん」に前から予約を入れてありました。

外観も、料理も、オペレーションもちょっと見ると至って普通の居酒屋さんなのですが、料理は食材や調理を見ると、ただの居酒屋ではないことが分かりますし、接客も丁寧で、対応に意識の高さが感じられました。その分、一人で飲むとそれなりのお勘定になることを覚悟しなければいけないお店ともいえます。
また、オーダーについては卓上のQRコードを読み取ってアプリ経由で客が自らのスマホで行う新しい方法を採用していました。コロナ禍の昨今、人同士の接触を極力減らす点では、なかなかいいなとは思いました。ただ、メニュー表にある値段とアプリ中の値段が一致しなかったり、メニュー表にあるお酒がアプリ内になかったりと、まだ色々な不備が見受けられました。そのあたりは店員さんに話しておいたので、今後しっかり改善されて良い運用がされていくことでしょう。

最初の一杯はアプリ経由ではなく、店員さんが直接オーダーを聞いてくれます。プレミアムモルツの生を頂くと、徳島の特産でもあるしらすにおろし、スダチを添えたつきだしが出てきました。プレミアムモルツ生は泡がきめ細やかで良いですね。

続いて、徳島名産鳴門金時の天ぷらが到着します。一人だと多めですが、揚げたての美味しい天ぷらを楽しめて満足です。
ついで、せっかくなのでお刺身を盛合せ頂きます。鮮度抜群とまではいきませんが、地元宍喰産の多彩な味のお魚を刺身で楽しむことができ満足しました。

左から、ノドグロ(赤ムツ)炙り、地蛸、間八、白ムツ、アオリイカ、ヨコ(鮪の幼魚)、黒ムツ炙りとなります。
かなりお得な盛り合わせなのだと思いますが、これは2人から3人くらいで丁度良いサイズでしたので、少し割高でも良いので、これのハーフサイズを用意してくれていると有り難いかなと思いました。
このあたりから、地元徳島県の日本酒「まけまけいっぱい純米吟醸原酒」(1合)飲んでいました。華やかさもあり美味しいお酒でしたね。

こちらの日本酒は、地酒を中心にした渋いラインナップで、日本酒好きも満足できることでしょう。
この後出てきたのが、最初に注文してあった甘鯛の唐揚げでした。皮を残してかりかりにしているので、皮ごと食べられて、繊細な白身と相まってとても美味しかったです。

こういう料理が出てくるとお店の格が上がるように感じてしまいます。ただ、関東に比べて、関西以西は甘鯛が比較的手に入りやすいのか、比較的庶民的な食事の機会でも出てくるイメージがあります。
とはいえ、こちらの甘鯛はとても美味しくて楽しめましたし、その後すぐに売り切れになっていましたので、運良く頂くことができて良かったです。
ついで、串焼き三種をお店が提供する順番で頂きました。一本一本、炭火ではない焼き場で丁寧に調理されていますので、まとめてではなく、一本ずつの提供でした。

ずり串は、いわゆる砂肝ですね。阿波尾鶏の有り難みを今一つ感じ難かったです。

もも串はボリュームがあって、食べ応えがあり良かったです。こちらは徳島のブランド鶏阿波尾鶏ではなく普通の地鶏の串でした。

最後の豚バラ串は阿波ポークというブランド豚のもので、大葉とちょこんと載った梅のピューレが、脂たっぷりのお肉をさっぱり、美味しく食べさせてくれ満足でした。
以前のメニューを見ているとなくなっている料理が色々あるようで、残念ではありましたが、上質な居酒屋さんとして徳島でこれからも各層に支持されてしっかりと営業を続けられていくのかなと思いました。
先ほども書いたようにサービスがしっかりしていて、店内は清潔ですし、店内は禁煙で落ち着いて美味しいお酒とお料理を楽しむ環境が整っています。お会計は少し高くつくとは思いますが、徳島で一杯という旅行客の方にはお勧めできるお店です。
(いただいたもの)
アラカルトで…
お酒:
・ プレミアムモルツ生2杯
・ 日本酒(冷酒)「まけまけいっぱい純米吟醸原酒」1合
お料理:
・ つきだし:しらすおろし スダチ
・ 鳴門金時の天ぷら
・ 本日の刺身盛合せ
(ノドグロ(赤ムツ)炙り、地蛸、間八、白ムツ、アオリイカ、ヨコ(鮪の幼魚)、黒ムツ炙り)
・ 甘鯛パリパリウロコの唐揚げ
・ 阿波尾鶏ずり串
・ 地鶏のもも串
・ 豚バラ串焼き 大葉巻 阿波ポーク
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