レストラン訪問記:大阪市中央区(天満橋駅)「イデアル・ビストロ」(★)
新年あけましておめでとうございます。昨年末はばたばたしていて、更新するすると言いつつ、できずに年が明けましたこと、どうか御容赦ください。
年始はのんびりしていましたが、これまでにためてきた記事を今年は定期的に(できれば週3くらいのペースで)アップしていきたいと思いますので、引き続き御愛顧のほどよろしくお願いいたします。今年から食事の金額もさりげなく注記していこうと思います。分かりにくいかもしれませんが、読み取って下さればと思います。
新年早々にまたいくつか行く予定のお店がありますし、月末には関東にも伺う予定です。
昨年紅葉の季節に大阪を訪ねた際の記事から再開です。この日は大阪のビストロを称した一つ星店へ伺いました。ビストロでも料理に繊細さがあれば、あるいは美味しければ、一つ星が普通につくことは、本家フランスでのミシュランでも実証済みです。
有名なところでは、パリの老舗ビストロ「ブノワ」でしょう。デュカス傘下に入ったことで、過去の家族経営のパリの小ビストロという在り方からは隔絶され、ワールドワイドに多店舗展開するブランドビストロとなってしまいましたが、それでも、過去星に輝いたその栄光の歴史は変わることはありません。
さて、「理想的なビストロ」と和訳できるこちらの「イデアル・ビストロ」ですが、前から読者様から良い評価を聞いていましたし、こちらのブログでも写真を何度も掲載させていただいていたので、ようやく初訪問ができたという感じでした。この日は初めましてのあいさつがわりにランチでの訪問でした。

店内風景
サービスはマダムお一人で、小さい店内とはいえ、各所に目配せしていて的確なサービスです。つかず離れずで良い距離感でした。
着席した際、卓上にほんの少しのパン屑が残ったままでした。簡単にでもとってほしかったです。気付かなかったのかもしれませんが、残念でした。
また、訪問日はボジョレーヌーボー解禁日でしたが、ボジョレーヌーボーが置かれていないのもまた残念でした。商売としては、在庫が残る危険があるので扱いたくないのは分かりますが、かりそめにもビストロを名乗るならば、そこはリスクをとってでも提供していて欲しかったです。単なる客のわがままと言われそうで、その自覚もありますが、ビストロを中心とした食文化の発信という観点からすると、あながちそうとだけも言えないと思います。
ただ、グラスワインのリストを見て、グラムノンの白が提供されていたので、懐かしく思い出してお願いしました。良いお味で好みでした。食後、大して用事があったわけでもないのですが、アルコールはこれ一杯に抑えておきました。
ランチはシンプルな構成ですが、ちゃんとコースでスープ、サラダといった健康的な料理が楽しめるようになっています。

アミューズ:栗かぼちゃとレモンのスープ フロマージュブランと柑橘のエスプーマ パンプキンシード アーモンド カレーオイル チョリソ
(→なめらかな口当たりです。丁寧な調理で、美しい外観もポイントが高いです。その一方で、濃厚で美味しく、ビストロの重厚さ感じさせる味でした。スープながら、色々なアイテムが入っているのが流行りの今風ですが、味変のため必要最小限の盛り込みに抑えている感があり、センスを感じました。)


サラダ:パテドカンパーニュ
(→サラミの風味を感じさせる作りで、アコルドゥ、オテルドヨシノとの比較でいくとビストロ寄りと分かりますが、それでも丁寧な調理で美味しいです。サラダも質が良いのがよく分かり満足できました。)

魚料理:真鯛のポワレ からすみ じゃがいも キノコ各種 帆立のブーダン
ブイヤベースソース
(→お魚は外がカリっとして、中がふわふわの絶妙な火入れです。ブーダンも帆立の香りが濃縮されていて美味しいです。ただ、ややくせのあるブイヤベースソースの甲殻類の香りが、真鯛の繊細な風味を感じさせない方向に働いてしまっていて、そこは残念でした。)

パン

デセール:ショコラ(キャフェアングレーズ,キャラメルチョコ、サブレ)
(→こちらのデセールについては、これまでと違い、運んできた時の説明が全くなかったのが残念でした。説明がないので、どれがどれか分からずじまいだったのです。また、ゆるい(水分主体の)ムース、ソースだけのデセールにはどうしても物足りなさを感じます。アイスクリームの一つでも出して欲しいところでした。)

食後のお茶:紅茶(アールグレイ)
(→普通です。小菓子はありません。)
シェフの力量は分かりました。技術がありますし、志も感じます。退店間際、カウンター越しにこちらの目をしっかりと見てあいさつをしてくれたことも好印象でした。インスタグラムをフォローして下さっているので、お礼を言おうかなと思ったりもしましたが、機を逸してしまいました。
帰りは天満橋を歩いて渡って天満宮に伺い、その後歩いて梅田まで戻りました。紅葉がきれいな時期で、天満橋からの景色も素敵でした。

天満橋から望む紅葉の景色
その後、夜にも伺いましたので、ペアリングも含めて頂いた夜のコースについてもいずれ記事にしたいと思います。
(いただいもの)
ランチコース(3200)
* ランチはランチコースの提供のみ。
アミューズ
栗カボチャとレモンのスープ フロマージュブランと柑橘のエスプーマ
前菜(サーモンリエットかパテから選択)
サラダ イデアル パテ ド カンパーニュ
メインディッシュ(鴨のコンフィか真鯛のポワレから選択)
真鯛のポワレ 帆立のブーダン ブイヤベースソース
デセール
ショコラ(キャフェアングレーズ,キャラメルチョコ、サブレ)
ドリンク(コーヒーから紅茶から選択)
紅茶(アールグレイ)
飲み物:
グラス白ワイン:コートデュローヌ 2016 グラムノン ヴィオニエ(1210)
年始はのんびりしていましたが、これまでにためてきた記事を今年は定期的に(できれば週3くらいのペースで)アップしていきたいと思いますので、引き続き御愛顧のほどよろしくお願いいたします。今年から食事の金額もさりげなく注記していこうと思います。分かりにくいかもしれませんが、読み取って下さればと思います。
新年早々にまたいくつか行く予定のお店がありますし、月末には関東にも伺う予定です。
昨年紅葉の季節に大阪を訪ねた際の記事から再開です。この日は大阪のビストロを称した一つ星店へ伺いました。ビストロでも料理に繊細さがあれば、あるいは美味しければ、一つ星が普通につくことは、本家フランスでのミシュランでも実証済みです。
有名なところでは、パリの老舗ビストロ「ブノワ」でしょう。デュカス傘下に入ったことで、過去の家族経営のパリの小ビストロという在り方からは隔絶され、ワールドワイドに多店舗展開するブランドビストロとなってしまいましたが、それでも、過去星に輝いたその栄光の歴史は変わることはありません。
さて、「理想的なビストロ」と和訳できるこちらの「イデアル・ビストロ」ですが、前から読者様から良い評価を聞いていましたし、こちらのブログでも写真を何度も掲載させていただいていたので、ようやく初訪問ができたという感じでした。この日は初めましてのあいさつがわりにランチでの訪問でした。

店内風景
サービスはマダムお一人で、小さい店内とはいえ、各所に目配せしていて的確なサービスです。つかず離れずで良い距離感でした。
着席した際、卓上にほんの少しのパン屑が残ったままでした。簡単にでもとってほしかったです。気付かなかったのかもしれませんが、残念でした。
また、訪問日はボジョレーヌーボー解禁日でしたが、ボジョレーヌーボーが置かれていないのもまた残念でした。商売としては、在庫が残る危険があるので扱いたくないのは分かりますが、かりそめにもビストロを名乗るならば、そこはリスクをとってでも提供していて欲しかったです。単なる客のわがままと言われそうで、その自覚もありますが、ビストロを中心とした食文化の発信という観点からすると、あながちそうとだけも言えないと思います。
ただ、グラスワインのリストを見て、グラムノンの白が提供されていたので、懐かしく思い出してお願いしました。良いお味で好みでした。食後、大して用事があったわけでもないのですが、アルコールはこれ一杯に抑えておきました。
ランチはシンプルな構成ですが、ちゃんとコースでスープ、サラダといった健康的な料理が楽しめるようになっています。

アミューズ:栗かぼちゃとレモンのスープ フロマージュブランと柑橘のエスプーマ パンプキンシード アーモンド カレーオイル チョリソ
(→なめらかな口当たりです。丁寧な調理で、美しい外観もポイントが高いです。その一方で、濃厚で美味しく、ビストロの重厚さ感じさせる味でした。スープながら、色々なアイテムが入っているのが流行りの今風ですが、味変のため必要最小限の盛り込みに抑えている感があり、センスを感じました。)


サラダ:パテドカンパーニュ
(→サラミの風味を感じさせる作りで、アコルドゥ、オテルドヨシノとの比較でいくとビストロ寄りと分かりますが、それでも丁寧な調理で美味しいです。サラダも質が良いのがよく分かり満足できました。)

魚料理:真鯛のポワレ からすみ じゃがいも キノコ各種 帆立のブーダン
ブイヤベースソース
(→お魚は外がカリっとして、中がふわふわの絶妙な火入れです。ブーダンも帆立の香りが濃縮されていて美味しいです。ただ、ややくせのあるブイヤベースソースの甲殻類の香りが、真鯛の繊細な風味を感じさせない方向に働いてしまっていて、そこは残念でした。)

パン

デセール:ショコラ(キャフェアングレーズ,キャラメルチョコ、サブレ)
(→こちらのデセールについては、これまでと違い、運んできた時の説明が全くなかったのが残念でした。説明がないので、どれがどれか分からずじまいだったのです。また、ゆるい(水分主体の)ムース、ソースだけのデセールにはどうしても物足りなさを感じます。アイスクリームの一つでも出して欲しいところでした。)

食後のお茶:紅茶(アールグレイ)
(→普通です。小菓子はありません。)
シェフの力量は分かりました。技術がありますし、志も感じます。退店間際、カウンター越しにこちらの目をしっかりと見てあいさつをしてくれたことも好印象でした。インスタグラムをフォローして下さっているので、お礼を言おうかなと思ったりもしましたが、機を逸してしまいました。
帰りは天満橋を歩いて渡って天満宮に伺い、その後歩いて梅田まで戻りました。紅葉がきれいな時期で、天満橋からの景色も素敵でした。

天満橋から望む紅葉の景色
その後、夜にも伺いましたので、ペアリングも含めて頂いた夜のコースについてもいずれ記事にしたいと思います。
(いただいもの)
ランチコース(3200)
* ランチはランチコースの提供のみ。
アミューズ
栗カボチャとレモンのスープ フロマージュブランと柑橘のエスプーマ
前菜(サーモンリエットかパテから選択)
サラダ イデアル パテ ド カンパーニュ
メインディッシュ(鴨のコンフィか真鯛のポワレから選択)
真鯛のポワレ 帆立のブーダン ブイヤベースソース
デセール
ショコラ(キャフェアングレーズ,キャラメルチョコ、サブレ)
ドリンク(コーヒーから紅茶から選択)
紅茶(アールグレイ)
飲み物:
グラス白ワイン:コートデュローヌ 2016 グラムノン ヴィオニエ(1210)
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