ふた川(六本木)



ここのところアウェイでの戦いが続きます。先週末の恵比寿に続いて今週末は六本木へ。こちらも相当縁のない場所でございますが、来週も来る予定になっています。それはまたのちほど。
この日はお祝いということで隠れ家的な和食屋さんへ友人が招待してくれました。隠れ家とはいっても結構有名なお店であるようです。
お店は夜のみ営業でおまかせの一コースのみとなっています。その日の献立は小さな紙に張り出されて置かれています(写真下)。この日はそこに松茸(岩手産)を見つけて嬉しくなりました。
ただ食材は日々かわるようで、紙に書いてあるものも少し変更がありました。
お料理は関西割烹をうたっているだけあってやや薄目の味付けで正統派の和食を出してくれます。松茸、ぎんなん、里芋、ふぐなど、食材としてはほんの少しだけ旬を先取りして出すのはここのご主人が料亭出身だからなのでしょうか。
お味は繊細で目も楽しませてもらいます。吟味された食材で最後まで丁寧に調理されたお料理を楽しむことができました。お値段もなんとなく聞いていましたが、出てくるものからするととてもバランスよく東京ではかなりお値打ちの設定ではないでしょうか。
お酒の揃えもとても面白く、日本酒はもちろん焼酎も色々揃っています。
この日はできたての焼酎の初めの部分だという貴重な「初垂れ(はなだれ)」を味わうことができました(写真上)。原料の紅芋の風味が濃厚に感じられて美味しかったです。
日本酒は秋あがり、古酒といただきました。古酒は黄金色で飲んだ後に口の残る香りが独特で洋酒を想像させるものでした。濃厚な小芋の煮っころがしの味付けとはよく合っています。
お料理は本格派ですが、肩肘張らずにくつろいで食事を楽しめるのは店主とサービスする奥さんのおかげでしょうか。お皿を運んでいただくたびに少しずつおしゃべりの相手もしてくれて、それでもべたべたしない距離感が絶妙です。
食後は表までご夫婦でお見送りして下さいました。
(いただいたもの)
前菜:セロリの甘酢漬け、ふぐの煮こごり、ぎんなん、あおやぎとこんにゃくのぬた(写真中)
吸い物:松茸の土瓶蒸し(はも、松茸)
刺身:臼杵産天然ふぐ、関さば
焼き物:平政の幽庵焼き
煮物:小芋の煮っころがし
食事:松茸ご飯、赤出汁、香の物
甘味:焼きカステラアイスクリーム載せ
関西割烹 ふた川 (割烹・小料理 / 六本木、六本木一丁目、乃木坂)
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