さゝ木(京都・祗園)



年が改まり、今年もこのお店にやってきてしまいました。しばらくこのお店の魅力から逃れられそうにありません。今回の訪問でその思いを新たにしています。
靴を脱いで上がる、きわめて清潔なこの空間で、今回もすべてを楽しませて頂きました。
前回の訪問は二ヶ月前でした。目の前の調理人の方はいつも同じなのですが、三回目にしてようやく私のことを認識して下さいました。嬉しい限りです。
昨日の「花霞」ではお正月というテーマでしたが、今日から2月ということもあり、「ささ木」さんではテーマが「節分」でした。ちょうど季節の変わり目に京都に来たということで、二つを楽しむ僥倖を得ました。
今回はいつも以上に見た目に美しいお皿が次々と出されて、感激しながら頂きました。今回のお料理には日本の文化を感じさせる要素が随所に盛り込まれていました。もちろん、目だけでなく、舌も大いに喜んでいます。
今回出していただいた冷酒は、前回同様島根県のもの。今日は「月山」という銘柄でした。いつもながら竹筒で出されます。味は大変飲みやすく、いい香りがしました。
肝心のお料理ですが、
1. 温かい先付け:クワイの玉締め
2.前菜(煮豆、鰯の一夜干し、スモークサーモンと蕪の寿司、平目の牛皮巻き、だし巻き卵、百合根の梅肉載せ)(写真左)
3.お椀:大根のすり流し(水菜、なめたけ、菜の花、金時人参、揚げ餅)(写真中)
4. お造り(鯛、よこわ、やりいか)
5. 焼き物:鰤の塩焼き鼈甲餡かけ(きんぴら添え)
6. 蕪蒸し(うなぎ、甘鯛、ぎんなん、百合根)
7. ご飯:蒸し寿司(海老、津居山の蟹)(写真右)
8. デザート(ぜんざい、プリン、チーズケーキ、もろみ酢をにつめたソースをかけたイチゴのアイス、フルーツ盛り合わせ(オレンジ、グレープフルーツ、イチゴで柚子のゼリーがけ))
やはり、そのアイデア、パフォーマンスの高さは変わらずで、至福のひとときを過ごせました。お腹も気持ちよく満たされます。
今年からお昼にも二階の個室も開放するようになったとのことで比較的お席がとりやすくなったはずとのことでした。それでも相変わらずの「狭き門」なのは確かでしょう。
事情があってこれからしばらく京都にも伺えませんが、次回は目標を達成して是非「ささ木」さんの夜のお料理をいただきに伺いたいと思いました。
祇園 さヽ木 (割烹・小料理 / 四条、五条、河原町)
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