黒尊(銀座)



年忘れの時期になり、銀座の街へ。
今回訪ねたのはお魚が美味しいというお店、黒尊です。何でも四万十川の支流の名前からとっているとのこと。
店内は想像よりもはるかに狭く、雑然とした雰囲気。ホームページ記載の写真と比べるとすこしがっかり。
この日は大入りの日で予約していた人が次々に入っては出ていく感じでにぎやかなこと。私はカウンターにてお料理を楽しみました。
お酒も進み、場になじんでくると店の狭さが逆におこもり感を感じさせてくれて気持ちよかったりもします。
(お料理)
1.メジマグロのぬた
脂がのって、とろとろのおいしさ。まぐろの稚魚とのことで、先日ささ木でいただいた関西で言う「よこわ」なのでしょうか。味はこちらの方が上です。
2.厚岸のかき、すだち添え(写真下)
大きくて、臭みがなくニュートラルな味わい。滋味溢れています。
3.戻り鰹のたたき
鰹の質の良さに驚く。脂ものり、食感でわかりますが、新鮮でとびきりでした。一番のヒット。やはり旬のものです。
4.お造り
珍しいというヒラスズキ(佐世保より)、北海道の蛸のボイル、関鯖、帆立。関鯖、やはりおいしいです。
5.特大帆立のバター焼き(写真中)
特大ですが、味も甘くて、焼き加減も半生で絶妙。ボリュームあります。天然の分葱が大変いいアクセントです。
6.ひげだらとアサリの酒蒸し
この二つの食材から美味しいおだしがでています。鱈自体はこれまでのお魚に比べると少し平凡です。
7.にぎり寿司(十貫)(写真上)
これまでの食材を復習するかのようなネタが揃います。いか、穴子は塩で。あわびもありますね。やはりまぐろのとろが絶品でした。
8.ちょっとした酒肴
菜の花のおひたし、鱈の子の炊いたもの、まぐろの薫製が少しだけ出てきます。気が利いています。まぐろの薫製は沼津産とのこと。
9.あおさを練り込んだ麺とあおさ入りのおみそ汁
これが締めになります。麺は腰があります。ややあおさが香るような気もします。
メニューを見て頂ければわかりますが、コースで頼むとお魚ばかり!ということで、魚好きにはたまらないお店かもしれません。
バランスを考えるともう少し別なものを出してくれてもと思いますが、この値段でこれだけのものを出してもらえば文句を言うのは筋違いでしょう(破格値です)。
コースも色々ありますし、アラカルトでの注文も可能です。毎日色々なお魚が届くようなので常連になる楽しみもあるかもしれません。
ただお酒のそろえは今ひとつでしょうか。今回は司牡丹、手取川と辛口のお酒をグラスで頂きました。
最後には「老中」の大将からお名刺頂きました。また機会があれば行きたいなあと思います。お店を出ると、若い店員さんが見送りのためにわざわざ一階まで一緒に上って(お店は地下一階にあります)あいさつしてくれました。大変感じがいいです。ありがとうございました。
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