くずし懐石 縁(京都・堺町通)



夕食にはジビエを食べるべく過日予約の「くずし懐石 縁」に伺いました。
結論から先に言うと、限られた時間を考えると再び行くことはないかなあという感じでした。
料理の質や量はやはり値段に大きく影響されると思います。ここは夜でもとびきり高い値段設定をしているわけでもなく、その意味では上記の感想は仕方がないのかもしれません。
ただ店の姿勢としてはいい食材をだそうという心意気はあると思ったので、その分、一皿の量が減らされるということなのかなあと思いました。
量が少ない上に組み立てでもインパクトがないために印象が大変薄いのです。期待していた「京都のジビエ」(今回は鹿でしたが)も、欧州で出てくるステーキのボリューム(過去の日記を参照して下さい)などを考えるとつきだし程度の量で、がっかりでした。味もまだ初冬ということでこなれている感じでもありません。
それなら「なかひがし」さんの方が美味しいものを食べられそうです(実際鹿が出ていましたよね)。
とはいっても今回はカウンター(写真下)に客が私一人だけで目の前のお兄さんとはいろいろおしゃべりして学ぶところがあり、感じがよいなあと思ったのも確かでした。
お酒に関してはオーソドックスで自分でも知っているお酒しかおいていない感じで、通(つう)からいわせるときっとがっかりの品揃えでしょうね。
そんな中でもいいなと思えたのは、「海老芋、穴子、菊菜の炊き合わせ」(黄金の組み合わせとのこと)、「黄身酢を泡状にした酢の物(海老)」(写真中)でしょう。
泡状の黄身酢はオリジナルとのことでしたが、エルブジのことを思い出さずにはいられず、聞いてみましたが、料理人の方は知らない様子でした。
何はともあれ、ふんわりと口当たりがよい酢の物で、これは大変気に入りました。
最後の写真ですが、こちらはデザートで出てきた黒糖でできたカラメルソースを上にかけたプリン(?)でした。同じく黒蜜をかけたブラマンジェをこの二日後にささ木でいただきましたが、後者の方が仕事が細やかだったと記憶しています。
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