Auberge de Pinchat(Geneve郊外)



秋も深まり、ジュネーブではすっかり葉が紅葉しています。
季節ものを楽しむということで、今回、ジビエ料理で有名な郊外のお店へ。
店内は少し暗めにしてあって、席の間隔も適度で大変くつろぐことができます。かといって本格的なガストロノミーでもなく、地元の方々が友達あるいは家族で楽しむようなお店といえましょう。
アラカルトもいろいろありますが、季節ものをふんだんに盛り込んだコースが大変お得な感じ。お店の姿勢がわかり、好感がもてます。
結局上から二つめのコースにして、ワインはあまり飲んだことのない、シャトーヌフデュパープの赤をハーフボトルで。連れの方が飲まないので、ほとんど一人で全部あけることになりました。
ジビエのアミューズの後に、前菜(写真下)。こちらもジビエもので、雉と雷鳥のパテのようなもの。おなかがすいていたというのもありましたが、味が濃厚で大変美味です。
さらにお魚。あんこう、いしもち、ひめじと、三種類のお魚がバター系のソースの上に載せられてきます。見た目が大変きれい。とかくつまらない味になりがちなあんこうですが、うまく処理してあってなかなか。他の二つの魚は残念ながらあまり鮮度が良くないようで、生臭い感じがしました。
メインのお肉は鹿のサーロインステーキ(写真中)。焼き加減はレアで。付け合わせは季節ものの野菜、根菜のムスリーヌなど。栗のコンフィなどもあります。お肉はやはり独特の臭みがありますが、やわらかく、肉汁があふれるすばらしい焼き加減で、おいしくいただけました。
コースにはチーズが付いているためにいただきます(写真上)。ワゴンに10種類以上のチーズが置かれています。山羊乳の生チーズ、サヴォワのトム、ロックフォール(青カビ)をいただきました(この順で食べます)。山羊乳は大変癖がありますが、一度慣れるとやめられません。
デザートは軽いものが欲しかったので、別のコースについていたパフェを所望。チョコレート、パッションフルーツのソースがついていて、これまたおいしくいただきました。
サービスの方も大変気持ちよく、気を遣って頂いているのがわかり、いいレストランだなあと感じます。ごちそうさまでした。
今回残念だったのは、お二人様からという雷鳥をたべられなかったこと。これ、いつかは試したいのですが、やはり同じくジビエ好きの人と一緒でないと厳しいかもしれません。
以前この時期にパリに行った際、ギーサヴォワ(★★★)でも雷鳥を見つけたのですが、ここも二名様からで、あえなくあきらめるということになりました。
イギリスなどではよく食べるようなのですが、いかがなのでしょう。
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