アグレスト(小石川・茗荷谷)



土曜日のお昼間、クラシックコンサートがあり、その後、前から気になっていたイタリアンで食事をしてきました。
店名にリストランテを名乗るだけあってきちんとしたお食事のいただけるお店ではありますが、高級店指向ではなく、あくまでカジュアル路線です。
ただし前菜の種類の多さ、それぞれに凝った皿が並ぶ季節のお勧めを見ていると、そこにはやはりシェフや店の志の高さを見て取ることができます。
例えば、ここはイタリアンですが、フォワグラのクレームブリュレも出てきたりします。
そんなわけで、ここは気軽に美味しい旬のものをイタリア料理の文脈でいただけるとてもよいお店ということになるかと思います。
道から階段を上り、店内へ。
入り口入って右手が桜並木に面した禁煙席でこぢんまりとした空間。赤い色で統一されています。左手に行くとやや広めの喫煙席となります。
この日は空いていたのか、4人がけのテーブルをいただいたのでとてもくつろいで食事を楽しむことができました。
お料理ですが、コースや定番のアラカルトも用意されていますが、こちらのお勧めはなんと言っても膨大な数の季節のお勧め。黒板にびっしりと書かれていて、見飽きません(写真下)。
日本でメニュー選びに時間がかかったことは、鶴岡のアルケッチァーノ以外ではほとんどありませんでしたが、この日は二人でメニューを決めるのに30分はかかったと思います。
あれこれと迷うのもまた楽しみの一つで…。
結局スープはシェアさせてもらえるとのことで、聖護院蕪のスープ、黒トリュフのプリン入りを注文し、他前菜を一人一皿、パスタ二皿はシェアし、メインはお魚を頼むということになりました。
黒板の一番下に書かれているお魚ですが、これはその日入荷の数匹のお魚を提案してくれているので、基本的に一つのお魚の種類について一匹しかありません。つまり早い者勝ち。
この日は、イサキ、レンコダイ、ホウボウ、イトヨリなどありましたが、やはりカサゴが気になって、こちらを注文することに。この5匹の魚を見せてもらいましたが、いずれもつやつやとしていていかにも新鮮そう。食欲増進します。
お魚の調理方法は、オーブン焼き、ロースト、アクアパッツァ、岩塩焼きなど色々と提案してくださいます。オーブン焼きがお勧めとのことでこちらにします。お値段は黒板の値段のまま。アクアパッツァなどはあさりを使ったりするので多少追加料金が発生するとのことでした。
パスタはアオリイカのスパゲッティ(写真上)とトリッパのオレキエッテ。全く種類の異なるソースとパスタで、いずれも楽しめました。アオリイカはとびきり新鮮で、つやめいていました。ここの魚介類のレベルは間違いないです。
デザートはこれまた黒板から数種類選択です。
栗とリコッタチーズのタルト、ローズマリーのジェラート添えを注文しましたが、手作りのタルトがまた美味しいこと。最後まで楽しむことができました。
ワインはちなみに泡、白、赤をグラスで提供してくれる大変お得なセットがあり、こうした注文の仕方をすればかなりリーズナブルにお勘定があがる感じですね。
その代わりワイングラスの吸い口にやや厚みがあり、またワインの冷え具合が微妙だったりしてその点ワインを楽しむという点では物足りないお店かもしれません。
それでもその月のお勧めのワインを数種類ボトルで提供していたりして、客によいものを提供しようという心は感じました。
強面マネージャー(?)の方が実はとても親切で、各場面で適切に対応してくれていて好印象でした。
また是非美味しいものを食べながらくつろぐ時間を過ごすために行きたいレストランですね。
(いただいたもの)
つきだし(サービス):インゲン豆の自家製生ハム巻き
前菜(スープ):聖護院かぶらのスープ、黒トリュフのプリン添え
前菜:白子のコトレッタ、ミラノカブとケッパー、アンチョビのソース(写真中)
パスタ(1):五島列島産アオリイカとアーティチョーク、からすみのスパゲッティのオイル和え(写真上)
パスタ(2):国産牛トリッパとフレッシュトマト、有機黒キャベツの自家製オレキエッテ
メイン:かさご一匹丸ごとオーブン焼
デザート:栗とリコッタチーズのタルト、ローズマリーのジェラート添え
食後のお茶:カフェラテ
プティフール:ビスケット、ショウガのクッキー
ワイン(いずれもグラスで)
・スプマンテ
・白ワイン(ピノビアンコ)
・白ワイン
・赤ワイン
* 以上でお会計は、一人あたり福沢先生一人分強といった感じでした。かなり楽しめます。
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