サンス・エ・サブール(丸ビル・丸の内)



新年の初めての外食を、丸ビル35階にあるフレンチにて楽しんできました。
丸ビルが新装なってはや数年の時が過ぎ、できたばかりの時のにぎわいはどこへやら、お正月松の内の丸ビルにはたいそう静かな時間が流れておりました。
さてこのたび夜には初めての訪問となった丸ビル上は、場所柄バブリーな値付けが予想される場所。
優待のある特別メニュー目当てでの訪問でした。
出てくるお料理はフランス南西部モンペリエにある本店、二つ星ジャルダン・デ・サンスを彷彿とさせる(?)現代風なタッチのもの。
本店を体験したことがなく比較のしようもありませんが…。
現代風という点では自分の好みに合致しているのは間違いなく、最初のシャンパンスナックから最後のプティフール(小菓子)まで楽しむことができ総じて満足な時間を過ごすことができたといえましょう。
しかしながら、これだけの満足を与えてくれるこのお店が星をとれないとするならば、やはりサービスの質に尽きるでしょう。
粗相の数々は数え上げればきりがなく、また読者にとっても不快なだけなので割愛しますが、あまりにカジュアルすぎて残念な思いが残るサービスでした。
一人だけきっちりとプロの仕事に徹してる方がいらっしゃって、その方とのやりとりはとても気持ちのよいものでしたが…。サービスの難しさを思います。
それにしても今回のコースはとてもお得だったことは間違いなく、食事としての満足感は揺るぎませんでした。
ワインリストは残念ながらまだひらまつグループの理念が到達していないようで、殺人的な値付け(少なくとボトルについては)。
場所柄しょうがないのでしょうが、もう少し身の丈に合った提供の仕方もあろうかと首をひねるばかりでした。
再訪はかなり微妙ですね。
35階からの景色を加えても、新丸ビルの山口シェフのレストランの方がよい時間を過ごせるかもしれません。
ご自身でご判断ください。
(いただいたもの)
シャンパンスナック:豚足のコロッケ、セップ茸の香りを移したメレンゲ他全4品(写真下)
つきだし:ジャガイモのエスプーマ
前菜(甲殻類):オマール海老のフレーク、アヴォガドのクリーム
前菜(フォワグラ):フォワグラのクレームブリュレ
メイン(魚):真鯛のポワレ・西洋ゴボウのソース、カボチャのピュレ
(写真中)
メイン(肉):鴨の胸肉・シヴェソース、ジャガイモのミルフイユ、小蕪
デザート:ミカンのジュレとヨーグルトのソルベ(写真上)
プティフール:抹茶のマカロンほか全4品
お茶:ハーブティー
サンス・エ・サヴール (フレンチ / 東京、二重橋前、大手町)
★☆☆☆☆ 0.0
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