山さき(神楽坂)★
毘沙門天前の好立地にある鍋料理屋さんへ。
以前から名前の知れたお店でしたが、ミシュラン掲載でさらに有名になったようです。季節の冬には予約がなかなか入りづらい感じです。
神楽坂の星付き和食店はこれが初めての体験でした。
毘沙門天前の路地を少しだけ入った雑居ビルの二階にお店があります。ビルの隣には人気店のクレープ屋さんがあります。
店内は思っていたよりも狭く、テーブルは四卓だけ。
こちらのオーナーは女性ですし、お料理もサービスもすべて女性がこなします。
メインとなるお鍋は三種類(寄せ鍋、ねぎま鍋、鴨の巌石鍋)ほど選ぶことができました。もう少しすると鴨の巌石鍋はなくなるようです。
食材の調達の関係で予約の際にコースをお願いしておくのがこちらの流儀。この日は初めてなので名物のねぎま鍋をお願いしてありました。
鍋に至るまでに前菜の盛り合わせ、炊き合わせ、お造りと続きます。

どれも丁寧な調理で、前菜では芝海老のすり身をれんこんに載せて揚げたもの、春を先取りした炊き合わせ(筍、わらび、ひじき)が特に好みでした。
大塚の有名鍋料理店でオーナーが修行したとのことで、味付けは関東風のようです。
そのため吸い地は色が濃いめに出ていますが、口に含んだ時にくどさなどは全くなく、さらりとしていて、体にもとても気持ちよい感じがあって、志を感じます。
さてメインとなるねぎま鍋は、まず食材がこのように器に盛られてきます。鮪はやや脂身の入った中トロの部分でしょうか。

こちらではお店の方が鍋の中身を丁寧に調理をしてくださいますので、客は待っているだけで美味しいお鍋が堪能できます。
ちょうど四回に分けて楽しめるようになっていて、鮪と葱は毎回入っていましたが、それ以外のお野菜には変化があり飽きませんでした。
お鍋に入ったお野菜の中では山菜のうど、クレソンが好みでした。
それぞれ全く違う風味の野菜ですが、それぞれの独特な風味がはっきりとわかります。
質の高いお野菜はお鍋に必須ですね。お鍋の品がとてもよくなります。また、よそって頂けるお鍋というのもまた贅沢な限り。
鮪は火が入るとやはりお肉同様の色に変化してしまうので、色合いは正直美しくないのですが、味は初めて体験するものでした。
厚切りのため食べ応えがあり、まずは柔らかいお肉を食べているようですが、その後はほのかに心地よい脂身の風味が口の中に広がります。上質なためくどさなどはなく、とても美味しくいただけました。
お肉ほどのしつこさはないですが、ある意味お肉と似た感じでもあり、その意味では二度いただけたクレソンは口の中がさっぱりとしてとてもよい相性と感じました。
また、薬味として出されたつぶした胡椒の存在意義にも大いに納得でした。
四回のお鍋の後は残ったお汁にご飯をかけてお茶漬けのようにしていただきます。これが〆のご飯になります。
最後にデザートとして出されたのは苺と桜餅。食中同様ほうじ茶がお伴でした。
店員の方々はオーナーの心を受け継いでとても細やかで丁寧ですし、デザートに入る時にはおしぼりを代えていただけました。小さいお店で気配りが行き届いていると感じます。
そして最後の最後に感じ入ったのは、トイレの美しさ。一つしかないので女性からするとちょっと残念かもしれませんが、この日は大きな(染井吉野ではない)桜が枝ごと活けてあって、はっとしました。これだけで心奪われてしまいました。
家族でゆったりという文脈が一番ぴたりとくるお店かも知れません。
夏は夏で美味しいお鍋があるようですので、季節を通じて楽しめるお店なのだと思います。温かくなればもう少し予約も取りやすくなるでしょうし。
幸いこの日はまだまだ肌寒く、温かいお鍋に体も心も温まって帰路に就いた幸せな夜でした。
(いただいたもの)
ねぎま鍋のコース
・前菜盛り合わせ
(そら豆、生海苔の佃煮、あさりと葱のぬた、だし巻き卵、芝海老のすり身を載せた揚げ物)
・炊き合わせ(筍、わらび、ひじき)
・お造り(白身(おそらく鯛)、小柱)
・お鍋:ねぎま鍋(鮪、葱、わかめ、クレソン、うど、芹)
・〆のご飯(お鍋の汁とお茶漬け風に)
・甘味:苺と桜餅
飲み物:エビスビール(小瓶)、ほうじ茶
以前から名前の知れたお店でしたが、ミシュラン掲載でさらに有名になったようです。季節の冬には予約がなかなか入りづらい感じです。
神楽坂の星付き和食店はこれが初めての体験でした。
毘沙門天前の路地を少しだけ入った雑居ビルの二階にお店があります。ビルの隣には人気店のクレープ屋さんがあります。
店内は思っていたよりも狭く、テーブルは四卓だけ。
こちらのオーナーは女性ですし、お料理もサービスもすべて女性がこなします。
メインとなるお鍋は三種類(寄せ鍋、ねぎま鍋、鴨の巌石鍋)ほど選ぶことができました。もう少しすると鴨の巌石鍋はなくなるようです。
食材の調達の関係で予約の際にコースをお願いしておくのがこちらの流儀。この日は初めてなので名物のねぎま鍋をお願いしてありました。
鍋に至るまでに前菜の盛り合わせ、炊き合わせ、お造りと続きます。



どれも丁寧な調理で、前菜では芝海老のすり身をれんこんに載せて揚げたもの、春を先取りした炊き合わせ(筍、わらび、ひじき)が特に好みでした。
大塚の有名鍋料理店でオーナーが修行したとのことで、味付けは関東風のようです。
そのため吸い地は色が濃いめに出ていますが、口に含んだ時にくどさなどは全くなく、さらりとしていて、体にもとても気持ちよい感じがあって、志を感じます。
さてメインとなるねぎま鍋は、まず食材がこのように器に盛られてきます。鮪はやや脂身の入った中トロの部分でしょうか。

こちらではお店の方が鍋の中身を丁寧に調理をしてくださいますので、客は待っているだけで美味しいお鍋が堪能できます。
ちょうど四回に分けて楽しめるようになっていて、鮪と葱は毎回入っていましたが、それ以外のお野菜には変化があり飽きませんでした。
お鍋に入ったお野菜の中では山菜のうど、クレソンが好みでした。
それぞれ全く違う風味の野菜ですが、それぞれの独特な風味がはっきりとわかります。
質の高いお野菜はお鍋に必須ですね。お鍋の品がとてもよくなります。また、よそって頂けるお鍋というのもまた贅沢な限り。
鮪は火が入るとやはりお肉同様の色に変化してしまうので、色合いは正直美しくないのですが、味は初めて体験するものでした。
厚切りのため食べ応えがあり、まずは柔らかいお肉を食べているようですが、その後はほのかに心地よい脂身の風味が口の中に広がります。上質なためくどさなどはなく、とても美味しくいただけました。
お肉ほどのしつこさはないですが、ある意味お肉と似た感じでもあり、その意味では二度いただけたクレソンは口の中がさっぱりとしてとてもよい相性と感じました。
また、薬味として出されたつぶした胡椒の存在意義にも大いに納得でした。
四回のお鍋の後は残ったお汁にご飯をかけてお茶漬けのようにしていただきます。これが〆のご飯になります。
最後にデザートとして出されたのは苺と桜餅。食中同様ほうじ茶がお伴でした。
店員の方々はオーナーの心を受け継いでとても細やかで丁寧ですし、デザートに入る時にはおしぼりを代えていただけました。小さいお店で気配りが行き届いていると感じます。
そして最後の最後に感じ入ったのは、トイレの美しさ。一つしかないので女性からするとちょっと残念かもしれませんが、この日は大きな(染井吉野ではない)桜が枝ごと活けてあって、はっとしました。これだけで心奪われてしまいました。
家族でゆったりという文脈が一番ぴたりとくるお店かも知れません。
夏は夏で美味しいお鍋があるようですので、季節を通じて楽しめるお店なのだと思います。温かくなればもう少し予約も取りやすくなるでしょうし。
幸いこの日はまだまだ肌寒く、温かいお鍋に体も心も温まって帰路に就いた幸せな夜でした。
(いただいたもの)
ねぎま鍋のコース
・前菜盛り合わせ
(そら豆、生海苔の佃煮、あさりと葱のぬた、だし巻き卵、芝海老のすり身を載せた揚げ物)
・炊き合わせ(筍、わらび、ひじき)
・お造り(白身(おそらく鯛)、小柱)
・お鍋:ねぎま鍋(鮪、葱、わかめ、クレソン、うど、芹)
・〆のご飯(お鍋の汁とお茶漬け風に)
・甘味:苺と桜餅
飲み物:エビスビール(小瓶)、ほうじ茶
山さき (割烹・小料理 / 飯田橋駅、牛込神楽坂駅、神楽坂駅)
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