Michelin France '10
今日は晴天で神田川沿いを少し散歩してきました。
今のところ八分咲きの桜の花。平日のお昼間ですが、結構な人が出ていました。
さてこの季節はミシュランフランスの最新版が出る頃と思い出し、調べてみましたが、三月上旬には速報どころか、すでに今年度版が発刊されていました。事情通の方からすると少し古い話かも知れず恐縮です。
★★★
一番の注目の三ツ星昇格店は、意外な地方の二ツ星店。最近は二ツ星のお店に、三ツ星昇格への希望の星がつかなくなっているので予想がしづらくなっているかも知れません。
降格組では、なんとシェフの健康上の問題でお店自体を閉めたというマルク・ヴェイラが三つの星を一気に全て無くしてしまいました。
数年前までは二つの三ツ星店をもっていた彼も今は元気がないのでしょうか。
いずれのお店にもうかがったことがありましたが、少し奇をてらいすぎる感のあるお料理で、素直に美味しく食べられる感じではなかった記憶があります。
少し古いものなのですが、訪問した時の写真を少々。この二枚は今回閉店したアヌシー湖畔のお店から。こちらのお店は湖畔にあって、ご覧の通り抜群のロケーションです。サヴォワ地方のチーズもすごい揃えです。


それからスキーリゾートのムジェーブにあったヴェイラのお店から気に入ったデザートの写真を。

グリーンレモン(ライム?)のスープというちょっと変わったデザートでしたが、とろみが少しあって、酸味もほどよく好みでした。彼のレシピブックにも載っていたのでスペシャリテなのだと思います。
パリへの進出の噂まであった彼のこと、是非再起して欲しいものです。
★★
二ツ星昇格組には有名シェフのお店が色々とあるようで、スキーリゾートのクールシュヴェルにはいずれも三ツ星シェフのガニエール、アレノ(ムーリス)がそれぞれのお店を出して、今年二ツ星になっています。クールシュヴェルはこれで二ツ星が四店、すごいですね。
それから、北海道のミシェル・ブラスで料理長をつとめた方のお店、「サカナ」が昨年の希望の星から見事二ツ星に。やはりお料理の感じはブラスのような感じなのでしょうか。二ツ星ともなると気になりますね。
それからコンコルド広場のオテル・ドゥ・クリヨンのメインダイニング「アンバサドゥール」が二ツ星返上とのこと。シェフのジャン・フランソワ・ピエージュがお店をやめたのが理由のようです。
彼のインタビュー記事を読みましたが、料理界のことを考えつつ新しいチャレンジをするという感じで、まだ詳細は語られていませんでした。
その一方で、彼の新しいチャレンジとはまた別の話になるようですが、彼がクリヨンを辞める前後に手に入れたパリの老舗ブラッスリ「トゥーミュー」では彼のエスプリが効いた料理が楽しめるようです。今月号のフィガロにお店の紹介記事がありますね。
先ほど触れたアヌシーの二ツ星「クロデサンス」はなお健在。こちらはぼったくられそうになった悪い記憶と共に、素敵なテラスでの現代風の切れたお料理を楽しんだ良い記憶が残っています。
訪問時は一ツ星でしたが、よろしければこちらの訪問記(1・2)もご覧下さい。
★
パリでまた日本人シェフの「パサージュ53」が一ツ星を獲得とのことです。お店はパサージュの中という観光的な視点から言うとなかなかロケーションがよろしいですね。お料理の写真を見る限り現代風のフレンチ、という感じでしょうか。こちらもフィガロにお店の記事が出ています。
また一時は三ツ星にもっとも近い女性シェフと言われていたはずの「エレン・ダロッズ」がまさかの降格で一ツ星に…。昔うかがった際の印象では、お料理自体はとても切れていたのですが、サービスが悪すぎました。そのせいでしょうか。お店としては大変厳しい現実でしょうが、また一から出直しですね。
他にも色々と気になる変動がありましたが、今年はこれくらいにしておきましょう。
新しいお店と共に、以前うかがったお店の降格が気になった今年のミシュランフランスでした。
今のところ八分咲きの桜の花。平日のお昼間ですが、結構な人が出ていました。
さてこの季節はミシュランフランスの最新版が出る頃と思い出し、調べてみましたが、三月上旬には速報どころか、すでに今年度版が発刊されていました。事情通の方からすると少し古い話かも知れず恐縮です。
★★★
一番の注目の三ツ星昇格店は、意外な地方の二ツ星店。最近は二ツ星のお店に、三ツ星昇格への希望の星がつかなくなっているので予想がしづらくなっているかも知れません。
降格組では、なんとシェフの健康上の問題でお店自体を閉めたというマルク・ヴェイラが三つの星を一気に全て無くしてしまいました。
数年前までは二つの三ツ星店をもっていた彼も今は元気がないのでしょうか。
いずれのお店にもうかがったことがありましたが、少し奇をてらいすぎる感のあるお料理で、素直に美味しく食べられる感じではなかった記憶があります。
少し古いものなのですが、訪問した時の写真を少々。この二枚は今回閉店したアヌシー湖畔のお店から。こちらのお店は湖畔にあって、ご覧の通り抜群のロケーションです。サヴォワ地方のチーズもすごい揃えです。


それからスキーリゾートのムジェーブにあったヴェイラのお店から気に入ったデザートの写真を。

グリーンレモン(ライム?)のスープというちょっと変わったデザートでしたが、とろみが少しあって、酸味もほどよく好みでした。彼のレシピブックにも載っていたのでスペシャリテなのだと思います。
パリへの進出の噂まであった彼のこと、是非再起して欲しいものです。
★★
二ツ星昇格組には有名シェフのお店が色々とあるようで、スキーリゾートのクールシュヴェルにはいずれも三ツ星シェフのガニエール、アレノ(ムーリス)がそれぞれのお店を出して、今年二ツ星になっています。クールシュヴェルはこれで二ツ星が四店、すごいですね。
それから、北海道のミシェル・ブラスで料理長をつとめた方のお店、「サカナ」が昨年の希望の星から見事二ツ星に。やはりお料理の感じはブラスのような感じなのでしょうか。二ツ星ともなると気になりますね。
それからコンコルド広場のオテル・ドゥ・クリヨンのメインダイニング「アンバサドゥール」が二ツ星返上とのこと。シェフのジャン・フランソワ・ピエージュがお店をやめたのが理由のようです。
彼のインタビュー記事を読みましたが、料理界のことを考えつつ新しいチャレンジをするという感じで、まだ詳細は語られていませんでした。
その一方で、彼の新しいチャレンジとはまた別の話になるようですが、彼がクリヨンを辞める前後に手に入れたパリの老舗ブラッスリ「トゥーミュー」では彼のエスプリが効いた料理が楽しめるようです。今月号のフィガロにお店の紹介記事がありますね。
先ほど触れたアヌシーの二ツ星「クロデサンス」はなお健在。こちらはぼったくられそうになった悪い記憶と共に、素敵なテラスでの現代風の切れたお料理を楽しんだ良い記憶が残っています。
訪問時は一ツ星でしたが、よろしければこちらの訪問記(1・2)もご覧下さい。
★
パリでまた日本人シェフの「パサージュ53」が一ツ星を獲得とのことです。お店はパサージュの中という観光的な視点から言うとなかなかロケーションがよろしいですね。お料理の写真を見る限り現代風のフレンチ、という感じでしょうか。こちらもフィガロにお店の記事が出ています。
また一時は三ツ星にもっとも近い女性シェフと言われていたはずの「エレン・ダロッズ」がまさかの降格で一ツ星に…。昔うかがった際の印象では、お料理自体はとても切れていたのですが、サービスが悪すぎました。そのせいでしょうか。お店としては大変厳しい現実でしょうが、また一から出直しですね。
他にも色々と気になる変動がありましたが、今年はこれくらいにしておきましょう。
新しいお店と共に、以前うかがったお店の降格が気になった今年のミシュランフランスでした。
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