志ま平(納戸町・神楽坂)



イブの晩は神楽坂のおそば屋さんでお食事。
基本フレンチ、イタリアンが繁盛するこの夜、おそば屋さんはさすがにがらがらでございました。
お店の予約が8時で、到着した頃にはすでに先客が二組。もちろんアダルトな方々でした。
そのお客さんもしばらくすると店を出て行き、途中からは貸切になっていました。
このお店はまったく知らなかったのですが、蕎麦や×神楽坂で検索をかけたところ見つかったお店で、食べログなどでの評価が高いようで気になりました。
下足を脱いで上がる店内は古民家風の木でできたとても温かみのある今時素敵な内装です。お昼のボキューズとはまたがらりと違います。
カウンターも掘りごたつ風に作ってあって、幅も大きく、とてもくつろげるようになっています。
店主は電話の感じからするとやや頑固者かと思いきや、こだわりがある方のようで、決して人に厳しい感じではありません。
たまにこちらに話しかけたりもしてくれて、自然とくつろいでつまみとお酒を楽しめるような雰囲気をつくってくれています。
そば屋とは言いつつもメニューはなく、おまかせのコースのみとのことでしたので、こちらをすでにお願いしてありました。
出てくるものは軒並み、お酒が恋しくなるようなものばかり(笑)。
懐石で言う、八寸のような前菜の盛り込みは圧巻でした。
もちろんそば屋ですから、途中にそばがきや、蕎麦のスープ、そば寿司などの蕎麦のおつまみが入ってきます。
締めはもちろん手打ちのおそば。透明感があり、とてもきれいなおそばでした。
蕎麦の旨さを云々するほどの通でもありませんが、最後にこれを食べるために通う人もいるのだろうなと思わせるもの。
おそばは好きなものが選べますが、私は迷わず鴨汁をお願いしました。選ぶおそばによってコースのお値段も少しずつ変わるとのことでした。鴨汁はきっと一番高い部類でしょう(しかしほんの数百円の誤差のはず)。
これが大ヒット。鴨の濃厚な旨味、濃いめのつゆが相まって、舌が大喜び。
お食事であるとともにメインでもあるという何とも贅沢な宴の締めでした。
最後のお会計は完全な明朗会計。店主を信頼して何の問題もありません。
親しい人を連れてまたゆったりとお酒を飲みに行きたい、そんな場所で、とてもよい発見でした。
大人の飲みをされたい方におすすめできる名店です。
(いただいたもの)
おまかせのコース
・おつまみ4種盛り(写真下)
・蕎麦のスープ
・蕎麦寿司
・前菜の盛り込み(卵焼き、鴨ロース、赤こんにゃく、菜の花、油揚げの重ねたもの、わかさぎ、れんこん、牡蠣、その他2点ほど)(写真中)
・そばがき
・蕎麦のクレープ
・蕎麦(鴨汁せいろ)(写真上)
お酒
・生ビール2杯(店主のサーバの手入れがよいせいか、泡のきめ細やかなこと!)
・冷酒(景虎、真澄各1合)(錫のちろりに入ってきて風情あります。またおちょこは自分の好きなものを選択可能)
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