Journal Gastronomique de George じょるじゅの　ガストロ日誌

パリの三ツ星「アルページュ」で長年メートルドテルを務められたローラン・ラペール氏が経営されているパリ「アガペ」（★）の系列店「アガペ・シュプスタンス」の元シェフ、ダヴィッド・トゥタン氏が昨年１２月２３日に自らの名前を冠した新店をパリ７区に開業させています。

私自身ラペール氏がメートルの時にアルページュにうかがったことがありました。お名刺も頂きましたが、ハンサムで感じの良い方でした。さすがにサービスのプロです。

日本にも有名なデザイナーのお友達がいらっしゃったりするようで、日本とご縁があるようでした。そういえば、現在一ツ星のアガペもシェフ（男性）、パティシエ（女性）ともに日本人のはずです。

さて、本題ですが、トゥタン氏新店の店内は簡素な造りで、ガストロノミーな店というよりはビストロといった趣でしょうか。卓にはテーブルクロスなどもありません。一部に書棚などを配しており、自由な雰囲気で、予約なしで食事するというのがコンセプトのようです。

店内には階段があって、上層階の「サロン」に１０席、下のサルには２２席が配されています。カトラリーではナイフなどにこだわりがあったようで、一つ一つに違いがある特注品を使うようですね。

とはいえ、上記「アルページュ」や「マルク・ヴェイラ」（元★★★＝現在は閉店）でセカンドも務められた方ですから、お料理の質はあくまで星を狙うレベルのものなのでしょう。メニューのお値段を見る限り、その点妥協がないと思われます。

お料理はお任せ一本です。平日のお昼は４２ユーロ（３皿）のメニューがありますが、夜は６８ユーロ（７皿）のメニューからで、これにワインをつけると１１８ユーロ。さらに上の９８ユーロ（ワイン付き１５８ユーロ）のメニューやトリュフメニュー（１５８ユーロ、ワイン付き２１０ユーロ）も用意されています。

家族をとても大切にされていて、”ワークライフバランス”から自宅から近いこの場所を選び、営業日も月から金にしたとのことでした。

この開店のタイミングなので微妙ではありますが、今年のミシュランに早々に登場ということもあるかもしれませんね。


Restaurant David Toutain
29 rue Surcouf
75007 Paris
営業時間：月〜金１２時から１４時半、２０時から２２時
http://davidtoutain.com

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