FC2ブログ

日本人観光客対応マニュアル:フランス・モゼル商工会議所発行

以前テレビでも紹介されているのを見かけたことがありましたが、フランスでは各国からのお客様をより適切にもてなすために、出身国別の対応マニュアルを作成しているようです。

今回取り上げたのは、フランス北東部のモゼル商工会議所発行のものですが、以前テレビで見たのはパリを含む地方であるイルドゥフランスのものだったので、フランスの他地域においてもほぼ同じような情報が共有されていると思われます。国家戦略として観光に力を入れていて、外国人観光客訪問者数が世界一というのもあながち偶然の出来事ではないということでしょう。

マニュアルから一部内容を抜粋してご紹介いたします。
フランス人からみた日本人観光客像ということで興味深いと思います。


(日本人が好むこと)
・ 食文化、ワイン文化遺産。
・ バゲット(フランスパン)、多品種のパン、ヴィエノワズリ(デニッシュパン)。
・ 典型的で癖の少ないチーズを少量ずつ食べること。
・ 蒸したお米あるいは(塩分を使わず単に水で)炊いたお米。
・ 静かな、目立たない場所のテーブルに座ること。
・ フランス人の自由な雰囲気、形式ばらない振る舞い。
・ 大都市のテラス、カフェ。
・ ヌーヴェルキュージーヌ。
・ 豪奢。
・ カリテプリ(コストパフォーマンスの良さ)。

(日本人が好まないこと)
・ 量が多めの食事。
・ 料理に必要以上に脂分が入っていること。日本人には、全ての料理にバター、油、ラードが使われることが理解出来ない。
・ 野菜が不足していること。
・ 火があまり通っていない生の肉。
・ 魚料理がないこと。
・ 量が少ない朝食。
・ 遅すぎる時間に食事をすること。
・ サービス係が自分たちのことを気に掛けてくれないこと。
・ フランス人が食事の間中ずっとうるさくおしゃべりすること。

以上のようなことを踏まえて、お店の人に対して、色々な選択肢があるメニューを勧めるのが良いとか、サラダとお肉を同時に食べられるようにすると良いか(フランス料理のコースでは基本的に卓上に一皿という形なので、むしろこちらが例外的ですね)、シンプルなソースのお魚料理の入ったメニューも提案するようにすべきなどのアドバイスがされています。

朝、昼、夜の食習慣については、朝ご飯をたっぷり食べるとの注意書きがありますね。少量では満足しないとそうかもしれません。

また、臓物、鳩、エスカルゴ、羊、癖のあるチーズ、ウサギなどは日本人にとっては苦手食材として気をつけるようにと書かれています。もちろんこれらが大好きな方も大勢いらっしゃると思うのですが、一般的な傾向としては正しいですよね。

ビジネスのためとはいえ、きちんと相手のことを把握する姿勢はあっぱれと思います。


関連記事

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

Author:VV George VV

La marque "***", "**","*"
signifie des étoiles de
Michelin au moment de la
visite.

長期フランス滞在中、さる”グランドメゾン”(高級料亭)での午餐を契機に”ガストロノミー・フランセーズ”(フランス流美食)に開眼。
爾来、真の美食を求めて東奔西走の日々。

インスタグラム始めました!→https://www.instagram.com/george_gastro/

* お店の名前脇の★はミシュランガイドでの星による評価(訪問時のもの)に対応しています。

sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitleランキング参加中sidetitle
クリックお願いいたします!
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitleサイト内検索sidetitle
気になるお店、お料理など是非こちらで検索してみて下さい。
sidetitleメールフォームsidetitle
個別のメッセージはこちらまでお願いいたします。

名前:
メール:
件名:
本文: