Journal Gastronomique de George じょるじゅの　ガストロ日誌

スイスはジュネーブ郊外でしばらく二つ星に輝く同店シェフのフィリップ・シュヴリエ氏がジュネーブ市内のデパートにハンバーガーショップを開店させています。シェフは、バンジャマン・ガラン氏です。

星付きシェフのファストフード進出は最近も色々とありましたが、興味深いですね。地元食材にこだわり、牛肉にとらわれない旬な食材（肉なら羊、仔牛、鶏肉など、他に海の幸も）を色々なバンズにはさんで提供するようです。

お肉は１００％筋肉の部分を使い、神経や脂身をそぎ落として使うとのこと。こだわりがあります。また、日本ではあまり珍しい感じもしませんが、トリュフやフォワグラを使ったバーガーもお目見えしそうです。

メニュー一例を挙げると、オマール海老を使ったバーガーでは、バンズはイカ墨を練り込んだもので胡麻をまぶし、グリルした半身のオマール海老、ライムのソース、エシャロット、アヴォカドのピューレを挟んだものとなっています。

お値段は、サラダ、フライドポテト、飲み物込みで２０ユーロか２５ユーロと、物価の高いスイスならではですが、本物であることは保証されていますので懐に余裕があれば試してみたいかも知れません。

次は同じスイスのチューリッヒに開店の予定とか。さらに来年はフランチャイズ展開もするそうです。どれくらい浸透するのか興味深いですね。

さて、今回のお店とは関係ありませんが、珍しくスイスが出てきたので、当地のグルメシーンについて一言。

スイスは美食の国である隣国フランスの陰に隠れがちですが、スイスのフランス語圏ならローザンヌ郊外の三つ星店「オテルドゥヴィル」や、同じくローザンヌのフランスの三つ星女性シェフ、ピック氏の支店（二つ星店）など目指すべきお店があると言えましょう。

また、国際都市ジュネーブには上記「ドメンヌ・ドゥ・シャトービュー」以外に、もう一軒、湖沿いのすてきなロケーションの二つ星店「オーベルジュ・ドゥ・フロリス」がありますね。どちらもご縁があってうかがったことがありますが、アクセスの良さ（バスで行ける）やロケーション（昼、夜ともレマン湖を望むすてきなテラスでの食事）、予算の面では後者がお勧めです。


（訪問時一つ星でしたが、「オーベルジュ・ドゥ・フロリス」のテラスからの景色）

Denise's - Art of Burger By Philippe Chevrier
Grand Magasin Globus - Rue du Rhône, 48
CH- 1204 GENEVE
www.denises-burger.ch
Tél. : +41 58 578 52 47

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