Journal Gastronomique de George じょるじゅの　ガストロ日誌

しばらく前（２０１３年９月）になりますが、「アクラム」（★★）シェフのアクラム・ベナラル氏が同店前に開業させていた「アトリエ・ヴィヴァンダ」（ビブグルマン）の二店舗目を、７月上旬パリ６区に開業されています。

ベナラル氏といえば、同じくガストロノミーレストランの前にワインバー「ブリュット」を開業させた記事をしばらく前にご紹介したことがありました。その記事はこちらをどうぞ。

同氏によると、自身の二つ星店は“オートクチュール”（オーダーメイドの特注品）、今回の新店「アトリエ・ヴィヴァンダ」は“プレタポルテ”（大量生産の既製品）という位置づけのようです。分かりやすいたとえですね。

メニューを見るとわかりますが、肉を楽しむ趣向のお店になっていますね。ブラックアンガス牛、黄鶏胸肉、鴨のマグレ（胸肉）、仔牛の上部もも肉、イベリコ豚の背肉に、付け合わせ各種（グラタンドーフィノワ、ポムダルファン、ポムドーフィーヌ、ポムヴィヴァンダ、ジャガイモのピューレ）、前菜、デザートで３５ユーロという予算です。

さらに特選食材として、高級なＸＬ（巨大サイズの？）リブロースの中心部（＋２０ユーロ）、二人前の牛背肉（＋一人３５ユーロ）、リードゥヴォー（仔牛の胸腺肉）（＋２０ユーロ）、イベリコ豚の高級品（＋一人１５ユーロ）などを注文することもでき、これらについては記載の追加料金がかかるようになっています。

メニューはすべて自家製で、前菜４種、肉料理５種、ジャガイモのつけあわせ５種、デザート４種という組み立てで、前菜、デザートは２週間ごとに変更されます。肉の焼き加減についてはかなり細かいオーダーにも対応してくれるとのことです。

１６区の一店舗目はミシュラン２０１４年では初登場でビブグルマンを獲得していますので、味とお得感は折り紙付きなのでしょう。

店舗規模としては店内に２８席、テラスに１２席あり、店員は５名（料理人２名、サーヴィス２名）とのことです。今後１０年間で、フランチャイズの１０店も含めて２０店舗ほど展開させていく計画のようです。

パリ１６区「アトリエ・ヴィヴァンダ」（ビブグルマン）
18, rue Laurston
75116 Paris
Tél. : 01 40 67 10 00
http://www.ateliervivanda.com

パリ６区「アトリエ・ヴィヴァンダ」（ミシュラン未掲載）
20 rue du Cherche-Midi
75006 Paris
Tél. : 01 45 44 50 44

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