マルク・ヴェイラ氏近況について
かつて、アヌシー「オーベルジュ・ドゥ・レリダン」(後に「メゾン・ドゥ・マルク・ヴェイラ」)とムジェーブ「フェルム・ドゥ・モンペール」で同時に三つ星をとり、またゴーミヨーでも通常つかない20点満点中20点の評価を受けたこともある伝説のシェフ、マルク・ヴェイラ氏の近況について気になっている方も多いと思います。
本ブログでも軽食販売のお店とのコラボや賞味会など、彼についての記事を何本か書いてきました。
私自身、一度アヌシーのお店にうかがった後、あまりチェックしたことがなかったのですが、2006年にスキーでの事故のためにお店を手放さざるを得なくなったということですね。アヌシーのお店は現在、彼の弟子に当たる方がご自身のお店「ヨアン・コンテ」として営業され、二つ星まで獲得されています。
そして現在のヴェイラ氏の拠点は自分のルーツでもあるサヴォワ地方マニゴにあるホテル・レストランということになります。今年のミシュランに掲載がなかったので、黙殺されたのかと思ったのですが、そういうわけでもなさそうです。
というのは、ヴェイラ氏自身はシャンブルドットという、いわばペンションのような形式でマニゴのお店を営業したかったようですが、その分類で営業するためには色々と細かい制約があって(例えば、部屋数は5部屋以下、昼又は夜のいずれかは必ず客と店主が一緒に食事をするなど)、ヴェイラ氏のお店はそれに適合していないので、営業を停止するか、ホテル・レストランに業態変更すべしと行政から指導を受けたということです。
ミシュランとしても、正式なシャンブルドットしての条件を満たしていない店をそれとして掲載することはできずということで、今年の掲載はなかったのかなという印象をもちました。これはあくまで個人的な推察ですが。
そのような事態に直面して、ヴェイラ氏は営業停止ではなく、ホテル・レストランへの業態変更を選び、ホテル・レストランにするのであればということで、部屋数を増やし、今後はルレー・エ・シャトー(フランスの豪華ホテルレストランチェーン)への加入を視野に入れているということのようです。
現時点ではミシュランでの評価がない(掲載すらない)以上、心理的には遠い存在という気もしますが、潤沢な資金(とても高い値段設定です)と時間(最寄りの都市であるアヌシーからとてもアクセスが悪いです)があれば是非一度うかがうことをお勧めしたいですね。現代フランスのガストロノミー文化を知るためには、彼が現役である以上は避けて通れない道でしょう。
あるいは、今秋、彼がジュネーブの町に降りてくる機会を捉えて、彼の賞味会に参加するのもありでしょうね。こちらはつい先日の記事ですが、賞味会の詳細について気になる方はこちらからご覧ください。
本ブログでも軽食販売のお店とのコラボや賞味会など、彼についての記事を何本か書いてきました。
私自身、一度アヌシーのお店にうかがった後、あまりチェックしたことがなかったのですが、2006年にスキーでの事故のためにお店を手放さざるを得なくなったということですね。アヌシーのお店は現在、彼の弟子に当たる方がご自身のお店「ヨアン・コンテ」として営業され、二つ星まで獲得されています。
そして現在のヴェイラ氏の拠点は自分のルーツでもあるサヴォワ地方マニゴにあるホテル・レストランということになります。今年のミシュランに掲載がなかったので、黙殺されたのかと思ったのですが、そういうわけでもなさそうです。
というのは、ヴェイラ氏自身はシャンブルドットという、いわばペンションのような形式でマニゴのお店を営業したかったようですが、その分類で営業するためには色々と細かい制約があって(例えば、部屋数は5部屋以下、昼又は夜のいずれかは必ず客と店主が一緒に食事をするなど)、ヴェイラ氏のお店はそれに適合していないので、営業を停止するか、ホテル・レストランに業態変更すべしと行政から指導を受けたということです。
ミシュランとしても、正式なシャンブルドットしての条件を満たしていない店をそれとして掲載することはできずということで、今年の掲載はなかったのかなという印象をもちました。これはあくまで個人的な推察ですが。
そのような事態に直面して、ヴェイラ氏は営業停止ではなく、ホテル・レストランへの業態変更を選び、ホテル・レストランにするのであればということで、部屋数を増やし、今後はルレー・エ・シャトー(フランスの豪華ホテルレストランチェーン)への加入を視野に入れているということのようです。
現時点ではミシュランでの評価がない(掲載すらない)以上、心理的には遠い存在という気もしますが、潤沢な資金(とても高い値段設定です)と時間(最寄りの都市であるアヌシーからとてもアクセスが悪いです)があれば是非一度うかがうことをお勧めしたいですね。現代フランスのガストロノミー文化を知るためには、彼が現役である以上は避けて通れない道でしょう。
あるいは、今秋、彼がジュネーブの町に降りてくる機会を捉えて、彼の賞味会に参加するのもありでしょうね。こちらはつい先日の記事ですが、賞味会の詳細について気になる方はこちらからご覧ください。
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