レストラン訪問記:丸の内「グリルうかい」(★)

丸の内の比較的新しいビル内2階に入るうかい系列のグリル店にうかがってきました。
中庭があるつくりのビルでそこに面しているためお昼は光がたっぷり入り、それなりに景色もよいのでしょうがこの日は残念ながら夜でしたので景色は見えませんでした。
それでも座席によってはイルミネーションなど楽しめたようです。
店内は思っていたよりもこぢんまりとしてやや落ち着きがない感じですが、主な客層が比較的落ち着いたビジネスマンの方々で、わさわさした感じは全くありませんでした。
お料理はこのクラスにしては比較的リーズナブルな設定のコースが用意されています。丸の内のど真ん中という立地も抜群によいですね。
このお店の入門編としては一番下のコースで十分でしょう。皿数は上の二つのコースと同じですし、内容もとびきりの違うという感じでもありませんでした。

冷たい前菜としていただいた「秋ナスとイワシのテリーヌ」は小さいながらも、見た目美しく、様々な味、香り、食感が楽しめるお皿でした。
「松茸のパスタ」はバターでしょうかシンプルながら濃厚なソースで美味しく、カナダ産松茸がほんのりと香っていました。日本のものには及びませんが、今年最後の松茸ということで楽しめました。
お料理はお値段の割に楽しめるのですが、サービスとワインの質にやや難点がある気がいたしました。
ワインコースという最近のはやりはいいのですが、コースが二つあって上のものはシャンパンと白、赤のグラス一杯ずつとなっていて、フランス産かとおもいきや、白がニュージーランドで赤がイタリアかスペインでした。
さらに上のグレードのグラスワインが単品でメニューに載っていましたが、たとえば白だと二つあっていずれもフランス産でしたが、「シャサーニュモンラッシェ」と「ピュリニーモンラッシェ」(!)だったりして、どういうバランスなのだろうとソムリエの方のセンスを疑わずにはいられませんでした。
まず、もっと安いフランスワインもあるでしょうし、地域的にもいろいろな産地がありますよね。せめて上のワインコースはすべてフランス産にしてほしかった。出していただいたニュージーランドのシャルドネはそれはそれでとても美味しかったのですが、コース設定の仕方からするとやはりそこでニューワールドであったり、イタリア・スペインが出てくるのは違うかなと思ってしまいます。ソムリエの方、あまり勉強していないのか、勉強しすぎているのか…。私なんかよりはるかにワインを知っているはずだと思うのですが。
それからサービスですが、さすがに基本的なところはおさえられていますが、コミュニケーション能力、客を主体とするサービスという点では、ひらまつさんのお店や、資生堂のイタリアンなどと比べるとまだまだかなと思わずにはいられませんでした。
ほんのちょっとした間や立ち位置、話しかけ方、言葉遣いなどに、その店のサービスの意識の高さ、低さがやはりにじみ出るものだと思います。
予約の電話をしたときの店員さんの対応はとても丁寧で、きちんとしていたのでお店の他の方のサービスへの期待も自然と大きくなっていたのかもしれません。その点でいうとここは若い方の方が肩肘張らず自然と丁寧にサービスができているのかもと思います。
いろいろと批判めいたことを書きましたが、全体としては満足していたということでご容赦ください。
お昼は夜よりさらにリーズナブルなので一度光がたっぷり差し込むサルでの食事を楽しむのもいいかもしれません。
(いただいたもの)
夜のコース
・つきだし:リエット
・秋ナスとイワシのテリーヌ
・ホタテ貝と木の子のタジン
・松茸のパスタ
・イベリコ豚のブロシェット
・デザート:タルトタタン(アップルパイとアイスクリーム)
・食後の飲み物:ミントティー
ワインコースB
・グラスシャンパン(ルイ・ロデレール?…失念しています。すみません。)
・グラス白(ニュージーランドのシャルドネ)
・グラス赤(イタリア)
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