Nakahigashi** (Kyoto) 草食なかひがし(京都市左京区銀閣寺道)★★
名人と謳われた美山荘の先代ご主人の弟さんがお店のご主人です。
勝手に気むずかしい方かと思っていたのですが、素直にお話を聞くと、色々と親切に教えてくれて、お客さんにとにかく「いいもの」を出そうというお心があるのだとひしひしと感じました。

冒頭写真は、一番印象に残った鯉のお造り。わた以外のすべての部位を楽しめる趣でした。ここの名物なのでしょう。新鮮でとても美味しかったです。

続いて、うかがった5月の八寸。月も終わりでしたが、端午の節句にちなんだしつらえ(右手の菖蒲とよもぎの剣をご覧あれ)でした。
ちまきの中身は、鯖寿司になっています。中央はわかりにくいですが、鰹のなまり節、右下の濃い紫のものはツタンカーメンなるお豆さんとのことです。

白味噌のお椀がほっとさせてくれます。具材は新玉葱で甘いですね。アクセントに辛子が入ってました。

耳つきの珍しい器(耳杯というらしい)で供されたおひたし。こういうお料理が何とも貴く感じます。
中身は、こごみのおひたし、北山の鹿のすね肉をハムにしたものを鰹節よろしくかけています。下の茶色は、土筆を甘辛く炊いたもの。そして一番下が、芥子菜のお花とのことでした。
食材は素朴だけれども本物で、一口一口の充実ぶりが、並の他のお店では決して体験できないものでした。ここだけの、旬の今だけの、唯一無二の美味がさりげなく供される場所で、東奔西走してうまいものを集めてきてもてなすという「馳走」という言葉がぴたりと当てはまるそんなお店だとも思います。
コースのしめには…

お店のメインディッシュと主が言われる、おくどさんでたいたご飯とめざし、そして香の物にいくつかのおかず。これだけの質ならば、贅沢の極みでしょう。中央の鉢のおかずには葱坊主が入っていますね。
ご飯はお代わりでき、お好みでパリとニューヨークが選べます。一度うかがえばその意味おわかりになるかと思います(笑)。

甘いものは、朝採りの苺でした。とても甘いです。下には、胡麻と豆腐のアイス、夏みかんとそのマーマレードが忍ばせてあります。
結局いただいた食材を挙げると、虎杖、こごみ、野ぜり、新玉葱、北山の鹿すね肉、初鰹、日本海の鯖、岩魚、土筆、鯉、小鮎、鰯、葱帽子、朝摘みの苺…他多数でなんとも天晴です。
予約がすぐに埋まるというのも納得で、この日は予約を入れて帰りませんでしたが、京都にうかがうたびにその時ならではの美味を楽しみにうかがいたいと思わせてくれるお店で、また遠くない未来に訪れることになるでしょう。昼でも夜でもおもてなしは変わらないのだろうと思います。
(いただいたもの)
基本的なお昼のコース
・おもてなしのお茶
・八寸(ひいらぎ、ちまきの鯖寿司、鰹のなまり節、ツタンカーメン、虎杖、筍など)
・こごみのおひたし、鹿すね肉のハム、土筆
・新玉葱の白味噌椀
・岩魚の焼き物(骨酒の趣で)
・鯉のお造り
・虎杖の炊き合わせ
・うぐいす菜のおひたし、しいたけ、野三つ葉
・めざし、ごはん、香の物、おかず二品
・甘味(朝採りの苺、胡麻と豆腐のアイス、夏みかん(生・マーマレード))
勝手に気むずかしい方かと思っていたのですが、素直にお話を聞くと、色々と親切に教えてくれて、お客さんにとにかく「いいもの」を出そうというお心があるのだとひしひしと感じました。

冒頭写真は、一番印象に残った鯉のお造り。わた以外のすべての部位を楽しめる趣でした。ここの名物なのでしょう。新鮮でとても美味しかったです。

続いて、うかがった5月の八寸。月も終わりでしたが、端午の節句にちなんだしつらえ(右手の菖蒲とよもぎの剣をご覧あれ)でした。
ちまきの中身は、鯖寿司になっています。中央はわかりにくいですが、鰹のなまり節、右下の濃い紫のものはツタンカーメンなるお豆さんとのことです。

白味噌のお椀がほっとさせてくれます。具材は新玉葱で甘いですね。アクセントに辛子が入ってました。

耳つきの珍しい器(耳杯というらしい)で供されたおひたし。こういうお料理が何とも貴く感じます。
中身は、こごみのおひたし、北山の鹿のすね肉をハムにしたものを鰹節よろしくかけています。下の茶色は、土筆を甘辛く炊いたもの。そして一番下が、芥子菜のお花とのことでした。
食材は素朴だけれども本物で、一口一口の充実ぶりが、並の他のお店では決して体験できないものでした。ここだけの、旬の今だけの、唯一無二の美味がさりげなく供される場所で、東奔西走してうまいものを集めてきてもてなすという「馳走」という言葉がぴたりと当てはまるそんなお店だとも思います。
コースのしめには…

お店のメインディッシュと主が言われる、おくどさんでたいたご飯とめざし、そして香の物にいくつかのおかず。これだけの質ならば、贅沢の極みでしょう。中央の鉢のおかずには葱坊主が入っていますね。
ご飯はお代わりでき、お好みでパリとニューヨークが選べます。一度うかがえばその意味おわかりになるかと思います(笑)。

甘いものは、朝採りの苺でした。とても甘いです。下には、胡麻と豆腐のアイス、夏みかんとそのマーマレードが忍ばせてあります。
結局いただいた食材を挙げると、虎杖、こごみ、野ぜり、新玉葱、北山の鹿すね肉、初鰹、日本海の鯖、岩魚、土筆、鯉、小鮎、鰯、葱帽子、朝摘みの苺…他多数でなんとも天晴です。
予約がすぐに埋まるというのも納得で、この日は予約を入れて帰りませんでしたが、京都にうかがうたびにその時ならではの美味を楽しみにうかがいたいと思わせてくれるお店で、また遠くない未来に訪れることになるでしょう。昼でも夜でもおもてなしは変わらないのだろうと思います。
(いただいたもの)
基本的なお昼のコース
・おもてなしのお茶
・八寸(ひいらぎ、ちまきの鯖寿司、鰹のなまり節、ツタンカーメン、虎杖、筍など)
・こごみのおひたし、鹿すね肉のハム、土筆
・新玉葱の白味噌椀
・岩魚の焼き物(骨酒の趣で)
・鯉のお造り
・虎杖の炊き合わせ
・うぐいす菜のおひたし、しいたけ、野三つ葉
・めざし、ごはん、香の物、おかず二品
・甘味(朝採りの苺、胡麻と豆腐のアイス、夏みかん(生・マーマレード))
草喰 なかひがし (京料理 / 元田中駅、茶山駅、出町柳駅)
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ジャンル : グルメ